母がもう読み終わったというので、今年の芥川賞を取った
絲山秋子の『沖で待つ』が掲載されている文藝春秋をまわしてもらって読んだ。
同期入社で同じ支店配属の「太っちゃん」について主人公が回想している小説だった。
なんで回想かというと、太っちゃんは死んでしまっているから。
悲しいはなしではなく、
淡々と太っちゃんについて思い出しているのである。
私にも新入社員の頃、同じ支店に配属された同期が何人かいる。
主人公の言葉に、
”仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。
同期ってそんなもんじゃないかと思っていました”
というのがあるのだけれど、私もそう思う。
何かと比べられてライバルなんだけれど、お互い、助けたり助けられたり。
間違っても、足の引っ張り合いなんて出来ない関係。
特に最初の頃ひどく劣等生だった私は、
同期がいなかったら3ヶ月も持たずに辞めていたのではないかと思う。
上司に怒られたあと、泣きたくなって資材倉庫に篭城した私を探しに来てくれて、
励ましてくれたり。
事故を起こした私がしばらく車を運転出来なくなったので、
気遣って私の仕事が終わるまで待って、頻繁に家まで送ってくれたり。
説明会の準備が終わらない私につき合って、深夜まで手伝ってくれたり。
数え上げたらきりが無い。
でも、同期っていうのはそういう気になってくれる存在なんだと思う。
そんな感覚を思い出させてくれる本だった。
絲山秋子の『沖で待つ』が掲載されている文藝春秋をまわしてもらって読んだ。
同期入社で同じ支店配属の「太っちゃん」について主人公が回想している小説だった。
なんで回想かというと、太っちゃんは死んでしまっているから。
悲しいはなしではなく、
淡々と太っちゃんについて思い出しているのである。
私にも新入社員の頃、同じ支店に配属された同期が何人かいる。
主人公の言葉に、
”仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。
同期ってそんなもんじゃないかと思っていました”
というのがあるのだけれど、私もそう思う。
何かと比べられてライバルなんだけれど、お互い、助けたり助けられたり。
間違っても、足の引っ張り合いなんて出来ない関係。
特に最初の頃ひどく劣等生だった私は、
同期がいなかったら3ヶ月も持たずに辞めていたのではないかと思う。
上司に怒られたあと、泣きたくなって資材倉庫に篭城した私を探しに来てくれて、
励ましてくれたり。
事故を起こした私がしばらく車を運転出来なくなったので、
気遣って私の仕事が終わるまで待って、頻繁に家まで送ってくれたり。
説明会の準備が終わらない私につき合って、深夜まで手伝ってくれたり。
数え上げたらきりが無い。
でも、同期っていうのはそういう気になってくれる存在なんだと思う。
そんな感覚を思い出させてくれる本だった。