奇跡への絆

図師ひろき

山の暮らし

2009年01月16日 22時35分56秒 | Weblog

 木城町の役場から車で約1時間ほどかかる山間に“中之又”という地区があります。

 もちろんここも木城町です。

 中之又の神社の神楽祭りに行ってきました。

 山の奥の奥にある神社の神殿は、きれいな飾り付けがされ、日頃はひっそりとたたずむ神社も、この日ばかりは大勢の人で賑わいます。

                    

 中之又は、80戸ほどの小さな集落です。

 高齢化率はすでに60%を超え、地元の小学生は2人しかいません。

 残念なことに、今年度いっぱいで中之又小学校は閉校になります。

 今までは児童数が少なくても“山村留学”という制度があり、宮崎市や都城市からも子供たちが集まってきてくれていました。

 今でも忘れません。

 前の校長先生が卒業式の挨拶で

 「普通、小学校は地域の中にあります。ここ中之又は“学校の中に地域があります”小学校の行事を中心に地域が動き、地域の皆さんが力を力を合わせ学校を守っていただくことに、心から感謝します。」

 と語っていただきました。

 そうなんです!入学式、卒業式の保護者席に地区の方々のほとんどが座られており、子供たちのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの代わりは、地区の人みんなでした。

 特に卒業式は辛かった・・・

 式が進むにつれ、生徒も先生も保護者席も涙ボロボロ・・・来賓席の私もボロボロ・・・みんなが本当の家族みたいでした。

 その小学校がなくなります・・・

 そしてこのまま伝統行事の神楽もなくなってしまうのか・・・

 そんな不安を抱きつつ神社に向かった私はビックリさせられました!

 神社に着くと、たくさんの子供たちがいました。

 そうなんです。山村留学の卒業生たちが、この日のために帰ってきてくれていたのです。

 さらに、神楽を舞ってくれるではありませんか!!!

 感動!感動!感動!

 寒さの中、心温まる神楽は朝まで続くのでした・・・

 この山の暮らしを守るのが、政治の役割です。