双子座流星群

　　　　　　「ほら、流れた」
　　
「わかんなかった」

真上から少し西側の夜空を指さして
　　　　　　「あのへんだからね、よ～くみてて」

夜中の３時、双子座流星群の観察です。
双子座生まれのryuryuが

「ぜったいみたい」

と言うので
私も早く休み、ひと眠りしたあと、
ひっそりと静まりかえった家から表に出ました。
冷たい空気に包まれて、２人で夜空を眺めます。

「あっみえたピューッて。
　　　　やったぁやったぁ」

　　　　　　「よかったね。じゃ、もう一つみようか」

「うん　うん」

「あっまた」

　　　　　　「きゃーっすごいね
　　　　　　　　　　　　　じゃ、もう一つみたらねんねしようね」

・・・・・ん流れません・・・・・

2人でカウントダウンを始めました。

「10,９,８,７,６,５,４,３あっみえた」

　　　　　　「じゃ、おうちにはいろうね、かぜひいちゃうよ」

「もう一つ、ママ、おねがい」

　　　　　　「はいはい」

また、カウントダウン
「10,9,8,7,6,5、・・・1、ほらっ」

・・・・・流れません・・・・・

気を取り直して、これが最後・・・と祈りながら
もう一度

「10,9,8,7、あっみえた」

その流れ星を最後にして、
再びベッドに入りました。

ベッドの中で、とっても嬉しそうに
「ママ、ボクすっごくうれしい
　　　流れ星見たのはじめてだもん」

　　　　　　「こんな時間に流れ星を見たお友達はいないんじゃない？」

「うん、きっとボクだけだね。」

暗がりでも、笑顔いっぱいな様子がわかります。

「先生にもお話ししてあげる」

　　　　　　「じゃ、眠らなきゃ、眠ろうね」

夜の空気で冷たくなった手を握り合って、眠りました

ryuryuの流れ星観察デビュー

　　　　　　　　冷たい冬の夜の、心温まる10分間でした。