鎌倉評論 (平井 嵩のページ)

市民の目から世界と日本と地域を見つめる

秋 愁    老鬱というものがあるものか

2016-10-05 11:47:26 | 日記

           秋 愁

いかならんこの愁い 蝉声すでに絶え 落日のまなざしの悲し

卓上にすでに万余の書籍積めど

個物なる肉体の逃がるところを知らず

仏祖説いて曰く 涅槃は寂滅の彼方にありと

されど生あるはなお歓喜の坩堝

とどめがたき懊悩の川辺に佇み

ただひたすら落葉の感傷を浴びているのみ


短歌二首

 見に行かむ 竜田の姫の舞う山の 恋しき情の止め難かり

 何ゆえに 吾は在りしと問いゆけば ただ在りというそのささやかさのみ

 


久しく当ブログに手をつけなかったが、年がいもなくセンチメンタルな駄詩を書いて再開の便としたい。

 

 


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