hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

The Last Station

2012年04月30日 | 映画
 


 世界的文豪トルストイと悪妻と評判だった妻ソフィアの愛の物語。
 いやぁ、良かったです・・・・
 ヘレン・ミレンってすごいんだよ、やっぱり。話の流れがどう、脚本がどう(結構良かったけれど)、とかもうそういうことじゃなくて、彼女の動き、表情が全てを語り続けている様な作品。
 新しく秘書としてトルストイに雇われたマカヴォイの視線でこの夫婦の様子が描かれていて、それは一般的な印象と違ってソフィアの方に同情的なんです。どんな事情かは知りませんが、映画の中では実の娘ですら母親には残酷でした。
 トルストイの作品によって得るお金を「国民の財産」にしようではないかという編集者と、代々続いている名家のお屋敷の維持費、たくさんいる娘息子たちのため残したいという妻が対立しています。思想家としてあれこれ公言しているものの、それが独り歩きしてしまっている面もあり戸惑うトルストイ本人とそれを支えようとしているにも関わらず上手く気持ちを伝えられない妻。トルストイは妻を愛していながらも息苦しさを感じてしまうのですね。そんなところがテーマです。
 理想を追い求め、現実を知り苦悩する若者を演じたらピカイチなマカヴォイ。偉大なる作家であり思想家であるトルストイが初対面の彼に彼のエッセイを読んだことを伝え、彼自身の話を聞きたいということに感激して涙します。この演技がグッときました。

 4 out of 5


「Blame it on Fidel」

 パリに住む少女アナの生活は両親の突然の社会主義運動への傾倒によって一変する。
 主演の女の子の強くて賢い顔つきがすごくいい。
 両親の運動の意義を必死で理解しようとしその仲間たちと大人顔負けに討論したり、「集団で何かを成し遂げる」という思想の真似をして教室で大勢の意見に同調してみて失敗した怒りを親にぶつけたりするところなど、なかなかユーモアに溢れた作品。3 out of 5


「Kaboom」

 SFエロ青春映画。ゲイ、バイ、友情、恋愛、正義、カルト宗教、なんでも詰まっています。
 主人公の青年はキモかっこいい?見慣れてくると愛着が湧きます。
 3 out of 5
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The Name of This Book is Secret

2012年04月29日 | Captain R 13 読書
   

 またまた大ヒットの作品にあたりました。10 out of 10!
 作家名は Pseudonymous Bosch となっていて明らかにされていないんです。Psuedonymous というのはペンネーム(偽名、匿名)という意味です。
 タイトルもそそられますが、裏表紙の紹介文はもっと惹きつけられますよ。

  Warning: Do Not Read This Book

 そうですね、この感じ、前にもありましたよね。
 そして「しょうがない、ここまできたら読め。その代わり誰にも言うなよ」とあって、最初のページにはこれです。
 
 Good.
Now I know I can trust you.
You're curious. You're brave. And you'renot afraid to lead a life of crime.
But let's get something straight: if, despite my warning, you insist on reading this book, you can't hold me responsible for the consequences.

 再三注意をしたのにも関わらず読むことにしたんだから、あとになって文句をつけてくんなよ、って感じですか。

 ここまで一丁前な持っていき方をしているんだから、全くの新人ってことはないでしょう?きっと大物作家が書いているんじゃないでしょうか。
 そう思って Captain R に訊いてみると、「レモニー・スニケットっぽいんだけど・・・・」と。
 
 その通りでちまたでは A series of Unfortunate Events のLemony Snicket が書いているのではないかと噂になっていたみたいなんです。アマゾンでも reminiscent of lemony snicket とあって、その作風は似ているようです。お得意の読者に語りかける調子で書かれているのですね。その上ちょうど不幸本の最終巻がで終わった後に、このシリーズが始まったなんて話も。

 If You're Reading This, It's Too Late
 
 This Book is Not Good For You

 その後も2冊。一巻ごとに人間の五感の一つ一つをテーマにしているのだそうです。一巻目のこちらは、臭覚がテーマになっています。

 息子はレモニーに似ているけど、きっと本人とは違うような気がすると言っています。
 私はレモニーがいかにもやりそうだなーとも思うし、違ったとしても別の大物であって欲しい。レモニースニケットの弟子が書いたなんて話もあるんだけど、そうだとしたらがっかり。最終巻までいってようやくその謎が解けるらしいです。
 果たして、Bosch はスニケットなのかその弟子なのか・・・・・
 それでも作家が誰だとしても面白いことには間違いないそうですよ。 Captain R はものすごい勢いで一気読みでした。
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Dragon Keeper by Carole Wilkinson

2012年04月28日 | Captain R 13 読書
 

 その存在は前から知っていたのですが、図書館で続編を見かけることがなかったので今まで借りてこなかった本です。
 
 不幸な境遇の少女が、あるきっかけで年老いたドラゴンを助けたことから、二人の冒険が始まった

 そんなようなお話。
 すっごく面白かったみたいですよ。 10 out of 10
 興味のある方は同じタイトルで別の作家の児童書もありますし、似たようなタイトルの本もたくさんありますので気をつけてください。
 こちらの作品は

 Dragon Keeper

Dragon Moon

Garden of the Purple Dragon

 の3部作になってます。
 ドラゴンの本率多いなぁ・・・・なにがそんなに魅力なんでしょうね。架空の生き物に魅かれるってんだったら、河童でもいいわけだよね・・・・・
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The Austere Academy

2012年04月27日 | Nancy 10 読書
 


 A Series of Unfortunate Events の第5巻です。
 もちろんどの巻も続きが気になって仕方がないからこそ、こうして人気作品なのでしょうが、この5巻のエンディングは
 
「ものすごいツイスト・エンディングだった・・・・・」

と放心した状態で読後報告をしてきました。早いとこ続きを入手してあげないとね。
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Dork Diaries : Party Time

2012年04月26日 | Nancy 10 読書
 

 Wimpy Kid の女子版です。
 私の好みの挿絵ではない&うちの子たちは特に Wimpy のファンではないので、今まで借りて来なかったのですが、いよいよもって手詰まりなので借りてきて渡したら、大喜びで一気に読みました。
 相当面白いみたいです。Dear Dumb Diary と同じくらいの面白さで、Wimpy Kid よりはこっちの方が好みなんだそうです。
 シリーズでもう何冊か出ているとは思いますが、来週ちょうど Nancy のバースディパーティがあるので、タイムリーなテーマなものを借りてきました。
 女子は誰を呼ぶとか呼ばないとかいろいろあって大変・・・・今回は per head でお金の相当かかるパーティなのでゲストは私が選びました(!)正直損得勘定入ってます(笑)
 うちは比較的「誰からも呼ばれるタイプ」なので今回「呼ばない子供」との関係がどうなるのかという不安材料はありますが、お金がないんだもん、いたしかたなし。

 Nancy はクラスの Queen of friendship なんですよ。
 まあ、母親と違って誰とでも仲良くできるタイプだし、意地悪なこと言ったりしたりしないので、選ばれるのもわかる気がするのですが、このタイトルには実は裏が・・・・・・
 クラスの中で友達同士のイザコザがあったときに、仲裁に入るという役職なんだそうです。いっちばん面倒くさい仕事じゃないですか!
 本人は喜んで王冠のマークのバッジをつけて歩いているのでね、いいんですけどぉ。 
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The Recruit (Cherub シリーズ)

2012年04月25日 | Captain R 13 読書
   

 もう何年も前から男の子にはたまらないシリーズと知りつつ、数巻目からはあまり小さな子供には向いていない描写があると聞いていたので温存(?)してきた作品です。
 
 子供のスパイ組織の話です。

 やっぱりね、っていうくらいゾッコンでしたよ。即読み、即評価、5 out of 5の傑作です。
 オリジナルシリーズが12巻まで、新しいシリーズ2が最近始まり、その他に姉妹版シリーズ Henderson's Boysというのも現在5巻までありますので、しばらくこれにかかりっきりでしょうねぇ。
 人気シリーズですので図書館から借りるだけで全部読み切れそうです。

 2巻も早速入手して読みましたよ。
 
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Underclassman その他多数

2012年04月24日 | 映画
 Nick Cannon って知ってます?コメディ俳優兼ラッパーかなんからしいですけど、私はこの映画で初めて見たというか初めて認識したのですがマライア・キャリーの旦那さんらしいですよ。
 この映画はずい分評判悪かったようですが、内容はともかくずばり主人公の見た目が好み。スタイルも好きだし、動きも好き。ちょっとデンワシの若いころっぽい。そして、カーチェイスシーンもそれなりにハラハラしたし(ポルシェがいつ破損するかドキドキ)、バスケ、ラグビーなどスポーツシーンも観ていて楽しめました。
 3 out of 5
  
 観たい作品はたくさんあっても時間は限られていますからね、厳選して行かないと、ホント。
 2度と観たくないから(笑)しっかり記録しておきたい作品集。
 
「Knocked Up」

 knock up って妊娠させるって意味らしいですね。
 酔っ払ったはずみで関係を持ったら妊娠してしまったというお話。全くの見ず知らずの男女、しかも生活スタイルも全然違う二人がそれをきっかけに歩み寄りを見せるようなストーリーですけどね・・・・・・・面白くない・・・・・どうもこの監督のなのか太った俳優たちが中心の作品のギャグのセンスが「これ面白いと思って言わせてんだ・・・ふん」ということが多々。
 ついでに主役の彼「意外と上品」なんて前の映画ではなってしまった意見は撤回させてもらいます・・・
 2 out of 5
 一番どうなのよと思ったのは、キャサリンH、ノリノリでするわりには不自然なことに絶対ブラジャーしてんのね。

 それに比べて、ケイト・ウィンスレットの脱ぎっぷりはあっぱれよ!

「Holy Smoke」

 若いケイト・ウィンスレットがインドに旅行しすっかり向こうのカルト宗教にハマってしまい、家族が必死で連れ戻してカウンセルを受けさせる話。彼女を隔離する治療法をとるカウンセラーが彼女の魅力にとりつかれおかしくなっていく。
 一番印象的なのは治療の最終段階に世界各国のカルト宗教が巻き起こした事件をまとめたドキュメンタリーを見るシーン。映画の内容よりそっちの方に興味あり。3 out of 5

「New in Town」

 大手の食品会社でキャリア志向の独身女性 Renee Z が小さな町の工場にリストラを含む立て直しのため駐在することに。
 町の人々の歓迎の様子も鬱陶しく思い、完全に見下した態度の高慢な彼女はあっという間に総スカン。
 でーも徐々に受け入れていき、ロマンスも芽生え、なんて話。
 相手役はハリー・コニックJR。ヒゲもじゃが意外と素敵。最後に何の意味があったのか髭を剃って登場したらなぜかがっかりしました。2 out of 5

「Superbad」

今この記事読み返してみて唐突に思いだしたけれど、ちょっと前に邦題「童貞ウォーズ」というしょうもないのも観ました。邦題はめずらしくしっくりきています。
 全体的にはそう悪くはなかったけれど、必要のないシーンがダラダラと続いて(パーティシーン)うんざりすることも。
 2 out of 5
 
「Lady in the Water」 

 ミステリー・ファンタジー。かけ流し。
  
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No Place for Magic

2012年04月23日 | Nancy 10 読書
 

 Tale of the Frog Princess シリーズです。
 もちろん大喜びであっという間に読み終わり、内容についてのホットなニュースを聞かせてくれました。
 大好きでいつも続きを楽しみにしているので、渋々またアマゾンで中古を買いました。しっかし・・・・very good のコンディションで表紙にマグカップの底型の紅茶のシミってさぁ・・・・今後どうしよう。日本なら新品が安く買えるから夏まで待って欲しいけど、こんなに楽しみにしているのにねぇ・・・

 不幸本の4巻も読みました。
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Illustrated Stories from Dickens 追記あり

2012年04月22日 | Nancy 10 読書
 

 今年は英国が誇る作家ディキンズ誕生200年の年なので、現在図書館でディキンズをテーマにしたイベントを開催中です。
 こちらは子供向けのハードカバーで、オリバー・ツイスト、Bleak House、Great Expectations、 A Tale of Two Cities、 David Copperfield、そしてディキンズ自身の生い立ちについてが収録されています。
 本来娘と一緒に一作品ずつ読んでいこうと思っていたのですが、簡単で読みやすいためか先に1人で一気に全部読んでしまったそうです。Nancy の一番のお気に入りはデビッド・コッパーフィールドです。
 イラスト自体は決して上手な絵とは思えないのですが、たっぷりで情景がイメージしやすくなっています。
 かなり簡略されていますので、あらすじだけを知っておきたい程度の場合はピッタリです。(注:お薦めしないことにしました。その理由は下に追記しました)

 
 ディキンズ作品は、私は15年ほど前に外国人英語学習者向けのシリーズだったと思うのですが「オリバー・ツイスト」「Great Expectation」の簡略版を読んだきりです。
 オリバー・ツイストだけのことを言えば、ミュージカルも観に行きました。映画も新旧両方観ましたがどちらも面白かったし、トム・ハーディがビル・サイクを演じたテレビドラマもなかなかよかったかな。ディキンズにとりかかる第一歩としては一番入り易い作品だと思います。特にミュージカル映画の音楽は素晴らしい!
 後は全部映像のみの知識。「クリスマス・キャロル」(たくさんある中でもマイナーキャストによるミュージカルバージョンが一番好き)、「デビッド・コッパーフィールド」「ニコラス・ニクルビー」。
 特に「ニコラス・ニクルビー」は大好きで何度も繰り返しみました。ストーリーの展開も面白いし、キャストも良いんです。主演のチャーリー・ハナン(あんまり売れていなくてがっかり)もすごくよかったし、ビリー・エリオットのジェイミー・ベルのクセのある演技も素晴らしいんですよ。あまり知られてないと思いますがお薦めです。

 ディキンズ作品になかなか手が伸びない理由は、デビッド・コッパーフィールドもニコラスニクルビーも Great Expectations もあまりにも似たような話だったようでどれがどれだったのか覚えていられないからなんです。
 図書館から格安でペンギンのオリバーツイストを買ってきましたが、息子は読みそうもありません。私もちょっと・・・
 なので、ただ今彼にもこのイラスト版を読むように薦めています。とりあえず一般常識として知っておいた方がいいかと思って。私もこれを読んで全く知らない残り二つのストーリーも読んだつもりになろうと思います。

 追記:Captain R が一番好きなのはオリバー・ツイストだそうです。原作読めば良かったのにさ。
    それから The Beak House と Tale of Two Cities を私も読みましたが、正直、あまり良い Abridged ではないですね。相当量を省略をしなければならないのでしょうけれど、それにしても上手くまとまっていないようでした。
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なぜかブッククラブを始めることに

2012年04月21日 | 日記
   


 Captain R の仲間4人とその母親たちで遊びに出かけた時、どういった話の流れか次にボーイズを遊ばせる時は私たちは本について話でもしましょうよ、なんてことに。
 で、まずどんな本から始めるかということになったので、
 「私は普段から読みたい本をもうリストアップしてあるので、ちょっと・・・・(参加したくないかも的な)」
と出鼻を折る発言をすると
 「じゃ、hinajiro が読み始めたその本をみんなで読むってことでいいじゃない?」ということに。
 それでなんとなくどんな話か伝えて(よく伝わらなかったけど)タイトルを調べて、どこで購入するなんて話になった時に、LK母が、
 「People of the Book.......ねぇ、これ historic fiction って書いてあるよ・・・・・」
 RH母「あなた、そんなもの読んでいるの?・・・・・・」
 
 というわけで誰も乗り気じゃなくなり、RH母の姉お薦めの「Still Alice」に変更になりました(笑)
 私も People of the Book 難しくて読み切る自信がないのでホッとしました・・・・・
 「Still Alice」はこぶりさんのレビューを読んでいたので、ちょっと知ったかぶって、

 そっちの方がブッククラブ発足第一弾の本として相応しいというか入り易い作品なんじゃない?

 という意味のことを言いたくて、easy という言葉で何か言ってしまって、一番英語が不自由なクセにエライ口を叩くもんだと笑わちゃいました。
 この間別の友だちが「ブッククラブとか、いかにも wanna be middle class って感じー」と言っていましたが、私は正真正銘の wanna be、お金がかからない程度にミドルクラスのような生活は楽しみたい方なので、この間の Revolutionary Road の夫婦じゃないですけど(苦笑)、アリです。

 それで本の話ついでにAK母が「Hunger Game」をどう思うかと聞いてきたことから、最近の高学年からティーンを対象にした本にはディストピアがどうの、暴力など upsetting なセッティング多いのだけれど云々カンヌンと私の熱弁が始まったのですが、これまたあんまり伝わってはいなかったですね。
 第一回は6月の頭。それまでに各自本を入手して読んでおくこと、ということで。とりあえず全くの他人よりは私の英語を分かってくれるので(たぶん)、少し気が楽です。

 今日母親同士での会話で全く分からなかった expression。

 How long is a piece of string?

 これ、知っています?Captain R は知っていたみたいですけどね、私は未だにピンとこないです。
 RH母が「RHの英語を伸ばすためにどのような取り組みをしたらいいか」と担任に訊ねた時の答えだったそうです。
 全く相談する意味がありません。
 私も同じ質問したのですが、さすがに英語の不自由な私にはこの表現はしなかったということは助かりましたが、こちらもこれといったアドバイスもなし。かなりカチンとくる面談でしたが、それなりに気を使って優しい英語で話してくれていたということだけは分かりました。

 ちなみに先週はナンシーの友だちのお父さんに、しょっちゅう友だちの家に入り浸って、家では何時間もテレビを観て、楽器弾いて、ちょこっと勉強している様な生活パターンではM校でトップのクラスには入れないよ、入れないとこんな生活が待っているよ、そうなると将来はこんな風にはなれないよなど、まぁ教育に関する全般のアドバイスをされたのですが、途中頭を抱えて、
 「長時間英語を聞いていると頭が痛くなったよぉ。」
と泣きを入れて帰してもらいました。実に4時間後のことでした。
 
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The Enemy

2012年04月20日 | Captain R 13 読書
 
 
 大人全員が伝染病になる。死んでしまった者はラッキーな方である。死ねないものたちは・・・・
 うつることなく残されたのは14歳以下の子供たちだけ・・・・・・

 Wait a minute!

 これって Goneシリーズと全く同じじゃないの?
 ちょっと2階に訊きに行ってきますね。

 Gone の方は disappear で、こちらはゾンビ化という違いがあるそうだ。
 「でも多少の違いはあってもセッティングが似ているから、どちらかが真似したっぽいの?」という私の問いには「違う」のだそう。ジャンルで区別すると、Goneの方はアドベンチャー&ファンタジー、そしてENEMYは
 
 ホラー
 
 だそうです。これまでホラーは読んでこなかったので寝る前に読むことに多少迷いがあるようです(笑)
 こちらの作品は作者が「I am Legend」と「Lord of the Flies」に影響を受けて書いたのだそうです。
 Warning: Contains strong language of violence

 GONEはアメリカン、ENEMYは地元。それでも今のところGONEの方に軍配が上がりました。

 よくも調べないで人気があるからと与えてみたらまたこの手の内容でした・・・・わざわざ話題のハンガーゲームを避けている意味なし、というわけで近いうちにハンガー・ゲーム入手することになりそう。 

 しばらくはまだ児童書を読みますが、今日調べている中で得た情報によると、Captain R のPBデビューはJames Patterson のMaximum Ride というシリーズはどうかなと思いました。ま、その頃になったらいい加減口出しもしたくないけどさ。
 
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Revolutionary Road

2012年04月18日 | 洋書
    

 数日前に読み終わっていますが、考えても考えてもどう感想を書いていいのかわからない。
 とにかく、私自身が人との関わりの中で、言ってしまえば生きていく上で一番神経質になっている部分がえぐりだされて、活字となって飛び出してきたような作品なんです。

 何かに後悔している人、他人を羨んでいる人や愚痴っている人に対して「自分で選んだ道のくせに」という風に思う人は「選んだ人生」と「受け入れた人生」の違いの分からない人だと思う。
 受け入れてきたはずの人生に満足することができずにもがいているのが主人公の夫婦二人。こんなはずではなかった、だけではなく、自分は、自分たちは特別なんだと思うことでなんとかバランスを保とうとしている。
 彼らを自分勝手で子供っぽいと批判するのは簡単かもしれないけれど、そういう生き方しかできない不器用な人たちもいるのが現実。
 ちょっと誤解のある書き方ですけど、特に主人公の二人に共感しているわけじゃないんですよ(笑)

 例えば「自分は他人を羨ましいと思わない」と言い切りながらも、実際の行動はそれに伴っていない人もいる。
 色々と演出して、人に幸せに思われることによって自分を幸せだと思いこもうとしていたり。現在だとSNSでのリア充アピールもその内の一つ。
 
 だったら私のように「あーあ、貧乏辛いなぁ」「あの人、あんな優しい旦那さんがいて、休みのたびに素敵なホリデーに出かけてて羨ましいなぁ」なんてそのまんま思っている方がまだ健全だと思ってきたけれど、この本を読んでますます考え込んでしまった。
 幸せになりたい、自分は不幸じゃないと思いたいのは誰もが一緒。それをどう自分でコントロールしバランスを保っていくかはそれぞれ。たとえそれが真実をツイストしたり、歪んだ発想に基づいていても。難しいもんです。それに失敗してしまったのがこの作品中の二人。気づかないふりしてやり過ごせなかったことが二人の悲劇だったのだと思います。

 現代の作家が古い時代設定で書いた小説は最近でも読んできたけれど、実際古い時代に書かれた本を読むのは本当に久しぶり。だからこそ、今では当たり前のようになっていることがこの二人の夫婦の間にアイディアとして浮かび上がってこないことが逆に新鮮で、最近では流行りのように言い訳になっている「幼少時のトラウマが」という設定への反応が違うことが印象的でした。
 文学作品を読んだ、という実感の湧く作品でした。
 9 out of 10 
 減点は人にお薦めできる内容かどうかという点。読んでいてヒリヒリ感じすぎちゃって、咀嚼しきれず引きずってますから・・・・・

 次に映画版の方の感想を。

 まず第一声は、ディカプリオが本当に役にピッタリだということ。ほかの誰もイメージできないくらい。
 原作は第3者の声で語られているようでありながら実は夫フランクにウェイトの置かれた書かれ方をしているので、そういう意味で完全に中立の立場からの視点で描かれている映画への違和感は否めませんでした。原作では夫婦二人の物語なのに妻のエイプリルがメインで書かれるシーンは本当に最後の最後の方だけなんです。それがすごく効果的な構成だと思っていたから。
 
 正直ケイトの演技が全然良くなくて、原作読まないで演じているのかなーと思うくらいでしたが、後からインタビューを聞いた限り、私とは読みとり方が全く違ったからの結果だったようです。
 演出的には切り取り出した部分は妥当ではあったけれど、私が「ここ大事なんだよ」というところは後から削られてしまったシーン集にたっぷりありました。このことからも製作者側と私の観点の違いが分かります。面白いですね、同じ作品を読んでもメインテーマだと思っていることすら違っていたりするんですから。
 かといって良くないと言ってしまうほどではなく、あれが精一杯だなという印象です。

 3 out of 5
 
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The Wish List & Half Moon Investigations

2012年04月17日 | Captain R 13 読書
 Artemis Fowl の作者による本を2冊読みました。
 彼の作品は本当に男の子の気持ちを掴むのが上手みたいです。どちらも一気読みでした。
 
 「The Wish List」
 
 
 家庭にも事情があって問題行動の多い女の子が主人公。家を飛び出し犯罪に手を染めていく過程で何かが起こるらしい。
 魔法もなければお得意のスーパーパワーもないですが、死後の世界を舞台にしたファンタジー。200ページで夢中になっている間にあっという間に終わります。

 4 out of 5 (それほど好みではなかったみたいではあります)
 
 Irreverent, hilarious, and touchingly hopeful, The Wish List takes readers on a journey of second chances, where joy is found in the most unexpected places.(アマゾン)


「The Half Moon Investigations」


The Newest Detective in Town
The Biggest Case of His Life

 こちらは探偵もの。ファンタジーではないそうです。ミステリアスで最後まで犯人がわからないところが面白かったそうです。
 5 out of 5

 終わりに続きをお楽しみに、なんて書いてあるけれどまだ出版されていないみたいです。アーテミス・ファールも相当かかったしねぇ・・・・期待できないかな。
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Gobbolino the Witch's Dog

2012年04月16日 | Nancy 10 読書
   

"Why was I ever born a witch's kitten? Why - oh, why?" With his bright blue eyes and sparky magic whiskers, no one could mistake Gobbolino for a kitchen cat, but that's just what he longs to be. So, while his sister Sootica learns how to ride a broomstick and turn mice into toads, Gobbolino sets off to find a nice warm fire and a family to care for him. He has many adventures along the way and makes many friends, until he finally finds the home he dreams of. First published in 1942, Gobbolino the Witch's Cat continues to delight children - a true modern classic.

 普通の家庭の飼い猫になることを願った魔女お付きの黒猫のお話です。
 通常のペーパーバックより少し大きめで開きやすく、字も大きく、鉛筆画のイラストも少ししかありませんが美しい一冊です。
 10 out of 10

 Witch Cat ならではのトラブルがたくさんで、本来は面白いエピソードなのだろうけれど、主人公の猫がそれを望んでいるわけではないのでその辺がちょっと切ないんだそうです。猫が好きな方に特にお薦めだそうです。


これも読みました↓

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Frost/Nikson

2012年04月15日 | 映画
   

 マイケル・シーンが好きだからー、なんて軽い感じで見るにはあまりに硬派でした・・・・・
 観る前に必ずウォーターゲイト事件を予習しなければなりません。
 
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