世界的文豪トルストイと悪妻と評判だった妻ソフィアの愛の物語。
いやぁ、良かったです・・・・
ヘレン・ミレンってすごいんだよ、やっぱり。話の流れがどう、脚本がどう(結構良かったけれど)、とかもうそういうことじゃなくて、彼女の動き、表情が全てを語り続けている様な作品。
新しく秘書としてトルストイに雇われたマカヴォイの視線でこの夫婦の様子が描かれていて、それは一般的な印象と違ってソフィアの方に同情的なんです。どんな事情かは知りませんが、映画の中では実の娘ですら母親には残酷でした。
トルストイの作品によって得るお金を「国民の財産」にしようではないかという編集者と、代々続いている名家のお屋敷の維持費、たくさんいる娘息子たちのため残したいという妻が対立しています。思想家としてあれこれ公言しているものの、それが独り歩きしてしまっている面もあり戸惑うトルストイ本人とそれを支えようとしているにも関わらず上手く気持ちを伝えられない妻。トルストイは妻を愛していながらも息苦しさを感じてしまうのですね。そんなところがテーマです。
理想を追い求め、現実を知り苦悩する若者を演じたらピカイチなマカヴォイ。偉大なる作家であり思想家であるトルストイが初対面の彼に彼のエッセイを読んだことを伝え、彼自身の話を聞きたいということに感激して涙します。この演技がグッときました。
4 out of 5
「Blame it on Fidel」
パリに住む少女アナの生活は両親の突然の社会主義運動への傾倒によって一変する。
主演の女の子の強くて賢い顔つきがすごくいい。
両親の運動の意義を必死で理解しようとしその仲間たちと大人顔負けに討論したり、「集団で何かを成し遂げる」という思想の真似をして教室で大勢の意見に同調してみて失敗した怒りを親にぶつけたりするところなど、なかなかユーモアに溢れた作品。3 out of 5
「Kaboom」
SFエロ青春映画。ゲイ、バイ、友情、恋愛、正義、カルト宗教、なんでも詰まっています。
主人公の青年はキモかっこいい?見慣れてくると愛着が湧きます。
3 out of 5