hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

2009年 親子で楽しんだ本 Best 3

2009年12月31日 | 我が家のお気に入りの本
 子供たちが大きくなり、それぞれ自分一人で本を読めるようになってからは読み聞かせをほとんどしなくなっていたのですが、今年10月、絵本「Library Lion」を読み、色々思うところあり(笑)、再度できるだけ毎晩3人で読む時間をとるように心がけました。時々思いついたように読み聞かせをしていた状態の時には、息子には「自分の本を読みたいから」と振られていたものですが、一度習慣をつけてしまうと彼もその気になってくれました。
 それでは今年読んだ中からベスト3を発表。

 1.マジックツリーハウス・シリーズ(日本語版)

 今年はもう、この本につきます。正直1冊ずつ挙げたらベスト3はこのシリーズで独占になりそうなくらいです。Captain R がジャック、私がアニーとほか全部、Nancyが動物の鳴き声と効果音担当。毎回大盛り上がりでした。特にゴリラですが・・・そのほかでは、Captain R は北極か南極で白クマとふれ合った話、Nancyは古代ギリシャ、私はエジプトの話が好きでした。
 ストーリーは面白いのですが、日本語が不自由なため、難解な言葉が多いこと、ストーリーと絵の入っているページがマッチしていないところに少し苦労しました。場所の問題を抜かせば、子どもたちはイラストレーションにもウケまくっていましたよ。意外と遊び心があって、ページごとに細かーく観察していましたよ。

 2.My Mum's Going to Explode! by Jeremy Strong

 4年ほど前、Captain R と私が初めて読んだジェレミー・ストロング作品。それ以来このシリーズ(シリーズ名なし)は制覇、同作家の本を飽きずに何度も読み返すきっかけとなった一冊、今年はNancyも学校から借りてきてゲラゲラ笑って読んでいました。Captain も久しぶりに読んで相変わらず声をあげて笑っていたのにつられて、私も再読。ただひたすら面白いだけなのだけれど「いいじゃん、それで」と思えてしまうんですよ。We love Jeremy!

 3.かいけつゾロリ

 くだらない?下品?いえいえ、そんなことはないですよぉ。傑作です!
 以前記事にも書きましたが、ゾロリとイシシ、ノシシの師弟愛には毎回じ~んときますし、ゾロリの頭の良さ、イラストの凝りようは半端なく天才的です。
 今年後半はお兄ちゃんが卒業してしまったので、ほとんど読むことはなかったのですが、2年ほど前から3人でたっぷり楽しんできました。
 ゾロリ、イシシ、ノシシは Captain Rが担当。「ガイジン・アクセント」のゾロリです。最近はだいぶ直ってきたのですが、二人とも「~なの?」を「~だの?」と言ったりするので、イシシとノシシの訛りのあるしゃべり方は結構自然に読めています。「~しただ」「してるだよ」とか普通に言ったりして。

 うちは二人ともあまり学校の話をしない方だったのですが、こうして今年後半になって3人での読書を習慣づけてからは、学校で習ったこと、知っていることなどを少しづつですが話してくれるようになりました。
 来年も絵本、日本語の本、3人でどんどん読んでいこうと思います。

   
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2009 Hinajiro's Best 3 絵本

2009年12月30日 | 我が家のお気に入りの本
 「もう、大きいんだし、チャプターブックが読めるんだから」と思って、少し遠ざかっていた絵本ですが、私が恋しくなってまた読み始めることにすると、子どもたち二人も喜んでいました。絵本に年齢制限なんてないですよね。これからもたっぷり読むぞ!と思って読みまくった中からベスト3の発表。

 1.Sandbear by Shen Roddie & Jenny Jones

 油絵的なイラストが素敵な一冊です。たくさんの名作や人気作品を読んだ中から、あまりメジャーではないこの作品を選んだ理由は、テーマの独創性です。今までになかったところにスポットをあてた点が光っています。
 うちの子供たちの反応は、Captain Rはしみじみと「いい話だったなぁ・・・」とつぶやき、Nancy は学校の図書室で親友にお勧めしていました。
 あまり知られていない本のようですが、もっとたくさんの方にぜひ読んで欲しいと思いました。

 2.Library Lion 

 ストーリー、イラストレーション、紙質(!)すべてにおいて素晴らしい作品ですが、私にとっては読み聞かせの魅力の再確認となった一冊。

 3.The Foggy Foggy Forest

 オリジナリティにあふれたデザインの美しい一冊。図書館の隅っこに隠れていたものに一目惚れして借りてきました。
 次のページに何があるのか、想像して当てていく展開は大人も子供も大好き。
 繰り返しの心地よさと、予想外のイラストが現れる楽しさがたまらない作品です。

 

 
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Nancy (age 6)'s 2009 Best 3 Books

2009年12月29日 | 我が家のお気に入りの本
 娘は予想外にあまり読みませんでした。絵本やORTstage7-9を中心に学校から渡される課題の本はたくさん読んだのですが、チャプターブックはほとんど途中で投げ出している様子。
 彼女は新しい本を次から次へと読んだり、シリーズものを読んだりするよりは、好きな本を何度も何度も読みたいタイプのようです。そこで、こんなランキングになりました。

 1.The Witch Dog by Frank Rodger

 一番最初に読んだのはきっと2年近く前だとは思うのですが、年間を通して一番ベットの上に散らばっていた、もしくは床に投げ捨ててあった率が高かったので。この本は魔女に弟子入りした犬の話(すみません、タイトルそのまんま)。
 カラーのイラスト入りで読みやすく、ほのぼのした話がなんとも心地の良いシリーズで、娘も私も大好きな作品です。

 2.The Dinosaur’s Packed Lunch

 こちらは大人気ジャクリン・ウィルソンの作品です。これも最初に読んだのは今年ではなかったとは思うんですが、何度も何度も読み返し、学校の Show and Tell の時間にも持って行って発表をしていました。お母さんがいなくてさみしい思いをしている女の子を恐竜が優しくいたわってくれるような話です。
 この本を読んで、「Lizzie Zipmouth」「Cat Mummy」と同作者の本を立て続けに読み、JWのウエブサイトでデコレーションのできる日記を書いたりなどして楽しんでいました。

 3.Ballerina Becky and other ballerina stories

 ハードカバーの絵本で、一見小さい子対象に見えて実は読むところがたくさんあるし、ストーリー性も充分。本来はバレエを始めたばかりの3,4歳の子に大人が読んであげる本なのだと思うのですが、娘は何十回も楽しんで読んでいます。

 子供とはいえ、それぞれ読書スタイルがあるので、そこは尊重しなくてはなぁ、と思うんですが、だからといってお兄ちゃんにばかり本を買ってあげるわけにもいかず、娘の本棚には読んでいない本がどっさり。
 来年は開き直って、娘には図書館から絵本、息子には図書館からファンタジー、お金は私の本につぎ込もうかなぁ・・・ウヒヒ
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Captain R(age 9)'s 2009 Best 3

2009年12月29日 | 我が家のお気に入りの本
 息子もまた今年は例年より読んだ数が少ない中でのランキングになりますが、こんな感じでございます。(数は多いが、偏りが・・・が正しいかな)

1 「Artemis Fowl」by Coifer Eoin

 今年の後半はこれに始まりこれに終わりました。とにかく必要以上にはまってしまって、ついには Artemis Fowl DS も買いました。しかも、これ、ゲームですらないんですよ。DSで本を読むんです。オタク道極めています。
 一般的な書評は賛否両論ですが、うちの息子は大大大好きです。
 私は読んでないのですが、背表紙やサイトでの作家のコメントは非常に読みやすく面白く、好感をもてますし、読書欲を駆りたてられます。

2 「Alex Rider」シリーズ by Anthony Horowitz

 昨年から引き続いてこのシリーズ読みました。私も一巻を途中までと、映画を観ましたが、出だしから手に汗握るアクションありで、惹きつけられます。内容、語彙などは9歳には難しいとは思いますが、スリリングな展開に夢中になるのでしょう。

3 「Dead Famous: Issac Newton」

 本人に確認はとっていませんが、母親の独断で、「難しく、特に興味がある内容でもないはずなのに、夢中になって読んでいた」ということでのチョイスであります。

 そのほか、Astrosaurs Academyシリーズ, Jeremy Strong作品全般の再読, Ceci Jenkinsonのシリーズ、Fantastic Mr. Fox、Michael Morpurgo「 Butterfly Lion」などを喜んで読んでいました。
 最近「Charlie Bone」を読み始めました。

 Captain R はとにかく本が大好きなので、買ってあげるのが楽しくて仕方ありません。最近は本の厚みが増したのでお値段も増して、全部買うのは大変なので、図書館も大いに利用しています。今リクエストしてあるのは、Philip Reeve「Mortal Engines」, Trenton Lee Stewart「The Mysterious Benedict Society」, Terry Pratchett「The Colour of Magic」です。ちなみに私も年明け早々Terry Pratchettの「Nation」を読む予定であります。親子で同じ作家を読めるなんてなんだか嬉しいです。ただし、Captain R が読んでくれたらの話ですが。かなり気難しいので、本選びは大変なんです。
   
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The Curious Incident of the Dog in the Night-Time

2009年12月28日 | 洋書
 2009年 Hinajiro's Shocking Award
 出版当時から中身をよく知らず気になって仕方がなかった作品。いつもいつも頭にあったが、いつまでたっても少しも安くなることなく、先日偶然図書館で発見。買うのを諦めて借りてきました。
 記憶は確かではないけれど、この本には大人用とティーン用の2バージョンあって、私の方は多分、息子の本を探してティーンの棚を漁っていた時に見つけたので、簡単なのか、比較的ソフトなのか、短いのかそういった感じの方ではないかな。
 英語はとても簡単で読みやすいのだけれど、内容の底に存在しているものはかなり重くて、行間に秘められているものは深い、そんな感じです。クリスマスを挟んで、ゆっくりじっくり味わいながら、というかあまりにもきつくて一気に読めず。それで滑り込みで2009年度、
 
 「ショッキング大賞、一生脳裏にはりついて離れないで賞」

 とても独創的で、よく練られていて、すばらしい作品だと思います。こういうテーマで、特殊な雰囲気の文章にもかかわらず、芯がしっかりしていて、首尾一貫しているところが特にいい。うまく説明できないけれど、自信をもってお勧めできるというか、必読本かな?
 ただ、Winner of Whitbread book of the year、Winner of Guardian Children's Fiction Prize and Booktrust Teenage Fiction Award に輝いていて、書評も moving and funny とあるんだけれど、個人的には自分の子供にはお勧めしない、と思いました。ティーンになってもです。
 実は私より先になぜか Captain R が半分まで読んだそうです。私はまだ読んでいなかったので、「せっかく途中まで読んだのだから、最後まで読んだら?」と何度か促したのですが、頑なに拒否。その後、私も読んでみて、なんていうか、うん・・・子供は読まなくていい、って。
 私には多くの書評にある、moving and funny という印象はないんです。唯一 oddly affecting というのが当てはまる、というか。とにかく何が何だかわからないいけれど、しんどくて泣きっぱなし。なんか読み違えているのかな?

 一生とりつかれてずっと考えざるをえないような衝撃的な作品です。
 読むまでの数年間も頭から離れず、読んだ後も引きずっていくこと間違いなしの、私に対してすごい磁力を持った一冊なのでありました。
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2009 Hinajiro's Best Book Award goes to....

2009年12月28日 | 我が家のお気に入りの本
「Skellig」 by David Almond

 今年は圧倒的に読み切った本が少なかった中でのセレクトではありますが、この作品、本当によかったです。
 私の感想は前の記事で、ということで(記事はこちら、という技は私にはできません、すみません)、別の方の書評で私も共感したことをここに載せておきますね。

 It's a story that picks you up and swirls you around on wings of delight. In other words, it's a terrific read!

The story is moving without being maudlin, and its magic shines off each and every page. ( maudlin : お涙ちょうだい的)

Skellig really is a book to savour.

 こんな風に読後感を表現できるようになりたいですね。作家や評論家っていうのは感じたことを言葉に変えることがやっぱり上手ですよね。
 もう一つ。

Skellig is one of those stories you want to read aloud to yourself to taste it on your tongue. David Almond paints pictures with just a few words. He paints them on to your skin and into your heart.

 来年もたくさんいい本にめぐりあいたいですね。  
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マジックツリーハウス#13

2009年12月27日 | 絵本・児童書
 1600年エリザベス一世、シェイクスピアの Golden Age のロンドンが舞台。
 ふざけているのか、いまいち現実とフィクションの区別がつかないのか、Nancyが、「ジャックとアニーはナンシーに会えるかもねぇ」なんて言いました。
 すると、Captain R が、「会えるわけないじゃん、1600年なんだから! Nancy の ancestors になら会えるかもしれないけど」って・・・・
 ここで一瞬の沈黙の後、3人で大爆笑。
 両親こてこての日本出身の日本人なんですけど・・・・
 「お兄ちゃん、いまマジで言ったでしょ?」と私。
 「ジョークに決まってるじゃーん」
 いやいや、絶対本気で言ったに違いない。
 ちなみに、Nancy のクラス掲示物のセルフポートレイトの横に、「I was born in London. My brother is from London, too. My mum is from Japan. My dad is from France. Nancy」というメモ書きが。
 だから、二人揃って日本から来た日本人なんだってば!何度も言っているのに。なぜ、彼女の父親はフランス出身なんだ?見た目も中身も普通の九州男児だけど・・・(東南アジアには見えなくもないけど)
 ジャックとアニーはひょんなことからグローブ座で演劇をすることになります。
 そして、演劇の素晴らしさと言葉の深さを学びます。

 日本語版は二つのお話が収録されているのですが、二つ目のお話はジャックとアニーがゴリラとの友情を深める話。
 なんか、読んでていて、めちゃめちゃ疲れました・・・・・
 ゴリラの一挙手一投足真似したがる子供たち。ゴリラが唸れば唸り、ゴリラが大声を上げれば狂ったように叫び、跳ねまわる。これ、二人ともですよ・・・・
 アニーとジャックがゴリラの子供たちとじゃれ合うシーンは二人で、というか私も巻き込まれて大騒ぎ、ヘッドロックをかける、馬乗りになる、の大乱闘。(実際ヘッドロックと馬のりをするシーンがあるんですけどね)
 日本語の言葉を覚えて欲しくて、アクションをやらせたのは私なんだけれど、調子に乗りすぎて、とにかく最初から最後までこの状態。何日も何日もかけてようやく読み終わりました。
 前編の方で、演劇の素晴らしさをアニーとジャックと共にうちのCaptain Rと Nancyも学んだってことで。
 それにしてもぐったり・・・・・
 
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Fever Pitch その2

2009年12月26日 | 映画
 そういえば今年たまたまアメリカン・ヴァ-ジョンの「Fever Pitch」も観たのでついでに。
 こちらは野球に変わっています。ジャンルもロマンチックコメディに。
 ロマコメが得意ではない私でもそこそこ楽しめましたよ。脚本も演出も悪くはなかったのではないかな。
 けどねぇ、いかにもアメリカだなぁ、と思ったのは主人公の女性の職業が出版業界に変わっていたこと。それで、熱狂的な野球ファンと付き合う困難のほかに、華やかなエディターと貧乏人で地味の象徴、教師との格差カップルの問題ももりこみました、という設定です。このパターン多いですよね、そんなに教師って駄目?
 主演の女の子は思ってたよりいい感じでした。男の方は・・・「あんた、地でしょ、これ」というくらいハマっていました。間違いなくコリンよりずっと。だけど私、この俳優さん、顔が覚えられないんですよね。たぶん「タクシー」の彼だと思うんですが、「スクラブ」の彼との違いがわからないのよ、おばちゃんには。
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Colin Firth in Fever Pitch

2009年12月26日 | 映画
 Colin Firth, 英国人女性の Heartthrob。
 1995年BBC放映の「Pride and Prejudice」の中で Colin の演じたMrダーシーはもはやレジェンダリー。私のイギリス人の友人ももれなくダーシー様のファンです。私はこの頃はまだ日本だったので、フィーバー真っ只中は知らず、こちらに来てからの彼の人気に「???」。そして私は10年以上もの歳月をかけて、Colin Firth の魅力を探ることになるのでした。youtube でダーシーの入浴シーンを見たり・・・ははは

 そして、これです。この映画。もじゃもじゃ頭で、熱狂的なアースナルファンの教師役。どうしてもイメージ結びつかずに最後まで uncomfortable
 Mr.Darcy のイメージを払拭したかったんだろうなぁ、気持ちわかるよ。イメージが定着して欲しくなかったんでしょう?うん、うん。でも、その髪型とアクセントはやりすぎじゃないかい?
 相手役の生真面目な女性は最初、彼のことを Football yob と陰で言っています。yob はチンピラ、与太者という意味です。雨の日に主人公はこの新任の女性教師を車で送っていくのですが、女性の方が彼の住まいを聞いた時に、彼が「アースナル」(ここでは地名)と答えるのですが、彼女が「Inside a stadium or near by?」と聞き返したところがものすごく可笑しかった。そして、次のセリフで二人は少し(少しですよ!)うちとけるようになります。
 男「You are too uptight. You should be yourself more.」
 女「This is me being myself.」
 二人ここで吹き出す。
 この後、家に着いた時に女性がお茶に誘うのですが、家の中で煙草を吸おうとした彼に「タバコは吸ってはいけないけれど、泊まっていってもいいわよ」という展開。突然なんで?
 まぁ、そんなんで付き合い始めた二人ですが、女性の方が精神的に大人で、彼のダメなところも受け止めてイイ感じ。たとえばこんなシーン。
 女「何考えているの?」
 男「DHローレンスのこと」
 女は嘘だと見破っているので、色々と質問してからかう。
 男「ごめん」
 女「Why did you lie?」
 男「I've got to vary the answer. I can't answer Arsnal all the time.」
 そしてまた二人で笑い出す。アースナル柄のパンツも笑って流せる女性。
 ところが、あまりの度を越した熱狂ぶりでやがて二人の関係に亀裂が。
 正直不満を言う彼女の方がおかしい、と思う私。最初からわかっていて付き合っているんだもん、文句を言うなー。うちなんか、結婚してからゴルフにはまられて、大変なんだから!娘の出産の日もゴルフですぐに帰ってこず、生まれる瞬間だけ(たぶん5分)立ち会い(ちゃっかりハーフを終わらせてから来た)。
 そしておきまりの妊娠発覚。私じゃないよ、映画の話に戻っていますよ。
 「ちょうどパブやフットボールだけの生活にも飽きてきたし、赤ん坊を育てるなんてのもいいかもね。」とか本気で言う男。変わんないですよ、こういうタイプは。出産時もぜったいアースナルスタジアムにいるに決まってる!

 二人がその後どうなったか知りたい方、今まで持っているコリンのイメージを壊したい方、ぜひ映画を見てみてください。
 原作は「About a Boy」の Nick Hornby。脚本を作家本人が担当したので、台詞がすごくいい。ウィットとユーモアに富んでいます。内容は正直ありきたりだけれど、脚本がよければ、いい映画になるのだなぁ、という見本のような作品です。
  
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「Charlotte's Web」とX'mas Dinner

2009年12月25日 | 映画
 Merry X'mas!
 我が家は今年も寂しく家族4人だけのクリスマス。今日は「Charlotte's Web」を観ました。
 原作を読んだからこそ、楽しめた映画だと思いました。特に原作に忠実ではないような気がするし、原作の良さが生かされていたか、といえばそうでもないのだけれど、映画は映画で充分よくできていて楽しめるものでした。
 なんといっても最初から最後まで映像がとってもきれい。アニメーションから始まるのですが、それが素晴らしい絵で、そこから映像に変わっていく過程もよいし、美しい景色がなんともいえない!動物の動きも結構自然で、技術も高いのではないかと思いました。特にシャーロットの動きとウェブの美しさには感嘆の声が上がるほど。
 音楽もとても良かったです。ストーリーとマッチしていてとても自然。
 原作より良い点を挙げると、人も動物もシャーロットの賢さへの称賛をたっぷり表わしているところと、ファーンの存在がしっかり描かれているところ。動物たちの会話の内容は原作とは違っていましたが、それでも wittyで、ユーモアたっぷり、そしてちょっぴりsarcasticなところは健在。よくできた脚本だと思いました。
 それに何といっても、私のお気に入りテンプルトンが準主役級の扱い!
 テンプルトンの隠れ家もそれはそれは立派に作られているし、テンプルトンの活躍をひきたたせるオリジナルの話なんかもあったりして、制作側のテンプルトンに対する愛情を感じましたよ。原作では若干いいように使われている様子だったけれど、シャーロットもウィルバーもしっかり感謝の意を表していたところが気持ちいいし。
 シャーロットの最後のシーンではうちの子供たちは落ち着いて座っていられず、立ち上っていました。
 
 観ている最中に「今日の X'mas dinner 何?」とお兄ちゃん。
 「チキンと・・・あっ・・・」マズイことに気がつく。
 「あって何?チキンと何?」夕べお父さんがもらってきた巨大な・・・
 「・・・・ハムなんだけど・・・」
 二人の「はっ」と大きく息をのむ音の後、家族四人で大爆笑。
 
 そこ笑うところ?と思いましたか?我が家には「お肉」に関する裏話があるんです。うちの息子はかなり sensitive なところがあって、小さい時に食卓にお肉が上がるまでの過程を話すと必ずベジタリアンになってしまうと確信した私は、「自然に死んでしまった動物に感謝の気持ちを表すために、私たちはお肉を食べるんだよ」と話していました。大きくなって、本やテレビや学校から真実を学ぶことで問題なく受け入れてきたと思います。そして、娘は給食時間にお肉を食べる度にベジタリアンの子供たちに「Yuck!」、鼻をつまんで手をふる「くさいくさい」ポーズ付きで「Smelly!」と毎日言われ続けていたそうです。ある日の食卓で、「あーあ、Comfortable にお肉が食べられるっていいなぁ」と嬉しそうに言ったので、旦那と二人で「どういう意味?」と聞いて発覚。一年間毎日続いていたそうです。ほかの子たちはお肉を食べるのをやめて一緒になって娘に対して言い始めたらしいのですが、うちの娘はかなりタフらしく、それでも一人お肉を食べ続けたのでした。話を聞いて泣けてきましたが、わが子ながらその強さには感服してしまいます。本人が頑張ってきたことをリスペクトしてここは黙っておくべきかとも考えたのですが、やっぱり良くないと思い、翌日担任に話をしました。「明日教室で話をしますね」といった先生に、「職員会議で取り上げて、全校でほかの人の食習慣に対するリスペクトを学ぶ形をとって欲しい」とお願いしました。翌日全校集会が開かれ、校長からお話があり、問題解決となったのでした。
 そんなわけで、ある意味色々と乗り越えてきた私たち家族は今のところ揺るぎなく Carnivore (笑)であることがとても大切なことであり、笑えるってことにも重要な意味があるのでした。
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Princess Poppy Ballet Shoes

2009年12月24日 | 我が家のお気に入りの本
 冬休みに入り、子どもたちは毎日びっちり近所の仲間と朝から晩まで外遊び、もしくはどこかの家に上がりこんでいます。家にいる間は1時間のゲームタイムのほかは、ほとんどテレビ、テレビ、テレビ
 一応、二人とも楽器を20分練習、音読(息子は日本語、娘は英語)、それに何か一つ勉強。プリント一枚でもOK。全部合わせて楽勝30分以内。勉強は10分しかしていないってことですねぇ。これさえ終えれば一日中遊び放題。めちゃめちゃ甘アマの母。夜は何か一冊日本語の本を3人で読むことにしています。

 今日娘が音読することにした絵本。女の子に大人気の Princess Poppy シリーズの一冊目「Ballet Shoes」です。娘はここ数年、何度も読み返しています。
 Poppy はバレエが大好きな女の子。バレエ教室の発表会の主役は絶対自分だと信じて疑っていません。オーディションの日、ポピーは「エキストラの村人役が必要だから、一緒にオーディションに来てみたら?」と親友のハニーを誘います。
 ところが、オーディション終了後、バレエの先生が主役に抜擢したのはバレエ経験ゼロのハニー。ハニーにはナチュラルなタレントがあったのでした。
 ショックだし、がっかりだし、悔しいし、ハニーを連れてきてしまった自分にも腹が立つしで、どうしようもないポピーは次の日ハニーのことをシカトします。
 さぁ、仲良しの二人はどうなるでしょう?発表会はどうなるでしょう?
 
 「Princess Poppy」シリーズは3,4歳から対象の絵本と6,7歳から対象のペイパーバックの二種類があり、どちらもバレエ好きのポピーの日常生活のお話です。嫉妬で意地悪をしてしまったり、見栄を張って取り返しがつかなくなったり、というような毎日の中で起こるちょっとした問題を通し、周りの大人の温かい目に支えられながらポピーが成長していくお話です。
 イラストレーションは正直あまりいいとは思わないのですが、子どもたちは気にならないようです。
 絵本の最初のページにはポピーからのお手紙が封筒に入ってついています。その次のページのハニーの住む町の地図と共にナンシーのお気に入りです。
 うちには定期的にポピーからメールが来ます。遊びのアイディアや、お出かけ先の提案などが書かれています。ポピーはうちの子と違って勉強もちゃんとやっているようですよ。それと時々ポピーとチャットもできます。
 そうそう、CD付きの絵本も出ているんですけど、可愛らしい声を期待していた私はえらいハスキーな声が出てきてがっかりしたのですが、これまた子供たちは気にならないようです。
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Laugh Your Socks Off Joke Book

2009年12月23日 | 我が家のお気に入りの本
 ただ今娘の Nancy が毎晩イヒイヒと笑いながら読んでいる本は Jeremy Strong のジョークブック。
 ただし、ジョークは基本的に彼の本の内容やキャラクターに基づいていることが多いので、先に本を読んでいないと笑えるのは半分。
 Captain は大抵の本は読んでいるけれど、Nancy は数冊のはず。それでも大喜びで読んでゲラゲラ笑っている。
 私にも読みあげて、ジョークを聞かせてくれるけど、???
 私も実はジェレミーの本は結構読んだはずなんだけど、???
 英国人のユーモアのセンスは特殊ですから(笑)

 二人ともあまりにも喜んで何度も繰り返し読んでいるので、アマゾンに続編 Even More をオーダー中。届いたら取り合いの喧嘩は覚悟。
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Beware! Killer Tomatoes

2009年12月22日 | Captain R 13 読書
 「ファンタジーが好きだから、他の本は買わなくてもいい」と、ついに宣言したうちの息子。この半年間の「いろんなジャンルを読んで欲しいから」とアマゾンのフォーラムに投書したり、書店や出版社のサイト、はたまたブログをチェックして彼の喜びそうなものを探してきた私の努力が水の泡。
 「Harry Potter」「the Lord of the Ring」の国で生まれ育っているんだものね・・・・抗えないものがあるわけだ・・・・
 「それか、Jeremy Strong の本が読みたい」

 というわけで、大好きなジェレミーストロング。図書館から借りてきました。
 本を読んでいて声をたてて笑っているときは、たいていジェレミーの本です。それくらい彼の作品は Hilarious なんです。バカバカしい、っていうのとは違うような気がするんだけど、とにかく Funny で can't put the book down 必ず一気読みです。本を読むことが大好きになるような面白さです。
 
 主人公のジャックは足を怪我して入院中。退屈で退屈で死にそうなんだけど、一つどうしても心配で気になって仕方のないことが。それはトマトがらみのある事件。

 我が家では好きな作家や好きなシリーズの本があるとそのサイトをチェックするのですが、ジェレミーのサイトではストーリーライティングのアドバイスを受けることができるのかな?それと、メッセージボードに書き込むと、ジェレミー本人から返事が来ます。Captain R が「日本語に翻訳されている本もあるのですか?」と質問したら、何冊もありますよ、という返事が来ましたよ。

 「My Father's got an alligator」から始まるシリーズが特に簡単で面白く、チャプターブックを読み始めたお子さんにはピッタリだと思います。

 

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The Lighthouse Keeper's Cat

2009年12月22日 | Nancy 10 読書
 またまた The Lighthouse Keeper シリーズ。多分ですけど、この本が一番有名だと思います。
 主人公は猫のHamish。Hamish は灯台のマスコット的な存在でみんなの人気者。Grinlingさん夫妻もとても可愛がっています。ガーデニングやクッキングのお手伝いもします。ただし彼流。Fish with everything is Hamish's motto.
 ある日、夫妻が灯台にいるネズミに困っていると二人で話しているのをHamishは聞いていました。奥さんが、「Hamishになんとかさせましょう。ご飯を減らせば、さすがのあの子もどうにかしようとするでしょうよ。」という様なことを言います。
 あれ?さっき「とても可愛がっている」って書いていなかったっけ?
 はい、確かに書きました。本当ですよー。
 大ショックを受けた彼は、ふてくされて家出をします。はじめてのおつかい、ならぬ「はじめての家出」はなかなかエキサイティング。
 ところが、最初楽しくしていても、どこへ行ってもなぜかうまくいかない。「みにくいあひるの子」など、行く先々で相手に意地悪をされたり言われたりというのはよくある話ですが、「原因がHamishにあるところ」がこの本の違うところで、面白いところ。
 さて、心配で夜も眠れない奥さんは翌朝早々Hamishを探しに出かけます。
 行き先のわからない猫をどうやって探すのでしょうか?
 ヒントはHamishのモットーです。
 それに意外なヘルパーも登場しますよ(ただしシリーズを読んでいるか、私のブログを真剣に読んでいるか(笑)じゃないと意外でもなんでもない・・・ははは)。
 Exciting, funny and feel good at the end

 
 
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こんとあき

2009年12月21日 | 絵本・児童書
 「はじめてのおつかい」のイラストを担当されている林明子さんの作品。
 明るい日のさす窓辺で、こんは赤ちゃんを待っています。おばあちゃんに赤ちゃんのお守りを頼まれて砂丘のある町からやってきたのです。
 あきちゃんという名の赤ちゃんが生まれてからは、こんとあきちゃんはいつでも一緒に過ごしてきました。
 あきちゃんが大きくなるにつれ、こんは古くなっていきます。そしてある日、とうとうこんの腕がほつれてしまいました。
 そこで、砂丘の町のおばあちゃんになおしてもらいに、二人で電車に乗って出かけます。それは小さな二人にはちょっとした大冒険になります。

 赤ちゃんのあきちゃんは、こんによだれをつけたりします。はいはいができるようになったあきちゃんはこんの上をふんずけて行ったりします。歩けるようになったあきちゃんはこんのしっぽをつかんで、引きずって歩きます。我が家ではこのシーンが子供たちに大ウケでした。うちの娘も大好きな赤ちゃん人形をいつも連れて歩くのだけれど、手を握って引きづり回していたし、動物のぬいぐるみにいたっては首にひもをかけて引っ張り回していました。本人的には可愛がっているつもりなんですよね。そんなことと重ねてイメージして、親近感のあるお話だったのですね。

 林明子さんの絵は本当に小さな子どもの表情や動きを上手に描いていますよね。 前半はこんがあきちゃんを守ろうと頑張っている姿が印象的です。不安になるあきちゃんに、いつでも「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。犬に遭遇した時のあきちゃんを守ろうとする勇敢な表情。
 後半は逆にあきちゃんがこんを守る側に回ります。
 おばあちゃんの家に辿り着いた時のイラストが素敵。こんの嬉しそうな口元、あきちゃんがおばあちゃんの胸に顔をうずめて全身でよりかかっている姿にホロッときます。
 それに道中あっちこっち負傷したこんがおばあちゃんに治療してもらっている間のあきちゃんの心配いそうな顔。こんの頭を「大丈夫だよ」という風になでなでしている姿にじ~ん・・・
 最後に電車のドアに挟まれてぺっちゃんこになったこんのしっぽをどうやって直したでしょうか?それは読んでみてのお楽しみ。うちの子供たちは意外だったみたいで、ホコッとした笑顔を見せましたよ。
 
 この絵本は私も大好きだし、人気がありますよね。まだ、読んでいない方はぜひぜひ。
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