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作文・小論文はまず言葉力

2016-05-12 10:14:20 | 国語編

中学生の国語の授業では、高校入試に備えて200字で意見をまとめる

演習をしています

高校生は大学入試に小論文を使う予定のある生徒さんは

定期的に課題を提出し添削しています

 

高校入試で使われる200字の問題は、筆者の意見を元に自分の意見を展開する形となります

筆者が何を問題視しているのか?

そのことを文章から的確に見つけ出し、例を用いて持論を200字にまとめるわけです

選択問題が得意だとしてもこの問題に対しては同じようにはいきません

200字という短い言葉の中に伝えたい事をまとめるのは難しいです

実際殆どの生徒さんが200字の演習は苦手としていて、時間のかかる分野です

高校入試問題では筆者の意見を掴むのはそう難しい事ではないでしょう

しかし、それに対して自分の意見をまとめるという所では、一気に難易度が上がります

 

中学までに作文を、高校では小論文をそして大学では論文を書く事になります

高校入試を切っ掛けにこの200字の演習で完成度を高めるということは

その先に続く小論文・論文の土台作りと言えるでしょう

 

何度か演習をして行くと生徒さん達は何を書けば良いかという部分をクリアして行きます

しかし、問題はそこからで

自分の書きたい内容を200字にまとめるという所で苦戦し始めます

例えば

地球温暖化について筆者が啓発しているとして

それについて賛成意見を例を挙げてからまとめる訳ですが

例を挙げる時点で文字数がオーバーしてしまい、まとめを書けない

という事がよくあります

つまり温暖化に繋がるような行為を挙げ、それらの改善を提示してまとめる

ということですね

なぜ文字数がオーバーしてしまうのか?

文字数をオーバーせずに伝えたい事をまとめる為に求められる力は?

と、演習を重ねて行く事で生徒さん達はステップアップして行きます

 

ステップとしてはこのようなるのではないでしょうか

1、何をテーマとしているのか、筆者の主張は何かを読み取る

2、筆者の主張に対して自分の意見をまとめる

3、自分の意見を例を挙げて根拠を示す

4、制限された文字数の中で1~3を表現する

 

1~3のステップまで順調に来ても、最終段階の4で大きな壁にぶつかるのは

言葉力の問題だと思う事がよくあります

自分が伝えたい内容を的確で明確にするには豊かな言葉力が必要不可欠です

例えば、

「公園や駅とかの、皆が使う場所で~~~~」

と書いていた生徒さんがいましたが、それは「公共施設」と言う言葉に集約する事ができます

 

 

言葉力はコミュニケーションの中で培われる方が記憶に残ります

つまり、ステップの4段階で必要とされる力は

『言葉力』

そして、その言葉力を培うのは学校の教科と言う枠には収まりきらない、生活の中にあると思います

親子の会話、お友達との会話の中に

そうした言葉力を養うチャンスが常にあるという事ですね

 

受験期だからと直に身につけられる力ではありません

受験期ではないからこそ、沢山の言葉に触れ表現力を身につけて行く

そうした意識を持って過ごす事が大切ですね