レイモンド・カーヴァーの、『ファイアズ』を読んでみました。
これは、短編集ではあるのですが、本の半分以上のページが詩で埋められています。
詩とうものはほとんど読んだことがなくて、何がいいのやらさっぱり分かりません。
英語の原書で読めば英語のリズムとか、音の響きなどが感じられると思うのですが、英語で読むとなると、時間がかかることだろうと思われます。
翻訳は、原書の言葉の意味とリズムをどれだけ伝えることができるのかが肝要ですが、訳者によって、作品の雰囲気は違ってきて、まったく別の作品という趣すら感じられることがあります。
日本語の詩ですら、読むことはほとんどないし、詩というものに対する決まり事とか、解釈の方向性というものも分かっていないので、何をどう感じていいのやら分かりません。
短編小説のほうには、あいかわらず、カーヴァーらしいというか、生活感がにじみ出ていて、希望と、幸福に満ちたストーリーの展開はありません。
ほんとに、生きるということだけでも、この世は苦しいということです。
こんなことはあらためて言うべきことでもないのですが、小説の世界で語られると、身にずしりと堪えます。
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