「ドラゴンクエストII ～悪霊の神々～」 レビュー （ファミコンソフト）

ＲＰＧ
ドラゴンクエストシリーズ第２作目
「チュンソフト」が開発
「エニックス」が発売
１９８７年１月２６日発売

お話としては
ドラゴンクエストの勇者とラダトームの姫であったローラと共に新しい地に訪れ国を築いた。
国の名前は妻の名前から「ローレシア」とした。その後、国は３つに分かれ３人の子供と子孫によって各石を収めていた。
それから１００年が経ち、ムーンブルクから辛くも逃げ出してきた瀕死の兵士がローレシアにたどり着く。
兵士はムーンブルクが墜ちた事、ハーゴンの事を伝えると息絶えた。
ローレシアの王子である主人公はハーゴン討伐の為に旅に出る。

今作の特徴としては

全体的な点
・仲間の追加
・敵の複数登場

フィールド面、ダンジョン面
・船の追加
・旅の扉追加
・洞窟内は全体が明るく表示（『たいまつ』『レミーラ』の廃止）


コマンド面
・「そうび」が追加され、プレイヤーが所持武器の装備を任意で行える。
・「かいだん」「とびら」が廃止。「しらべる」と「とる」が「しらべる」に統一

ステータス面
・防具は兜が追加
・素早さの追加
・「毒」「死亡」という状態異常追加
・仲間追加に伴い全員死亡しなければゲームを続行出来て教会により「復活」が可能

戦闘面
・戦闘背景は真っ黒に統一
・「ぼうぎょ」追加。
・先制攻撃を敵味方することがある。

システム面
・キャラに向きが付きそれに伴い話すによる方向選択が廃止
・洞窟内、主人公から見通せる範囲だけ（前作に比べ）表示され
　壁の向こうは表示されず、広い部屋には入ることで見通せる。
　部屋の出入りの際に視界の外に潜んでいたモンスターに遭遇する演出
・「復活の呪文」を聞ける場所は
　前作では「ラダトーム」のみであったが他にも聞ける場所があり
　パスワードでその場所から再開できる
　（味方死亡時に再会すると仲間は生き返っているがその分のお金が引かれる）

その他
・道具屋で道具を買っていると稀に「福引券」をもらえ「福引所」でスロットが出来る。
・宝箱に罠があり、毒やダメージを受けるものがある。


点数は６５点

良い点
・世界が拡大

悪い点
・難易度が高い
・ヒントなしの謎解き

良い点の解説
・世界が拡大
どこかで知ったがマップは１の４倍だそうだ。
船の追加により行ける場所が大幅に広がる。
船を取得したときの感動は当時を知らない者には体感できないものだろう。

悪い点の解説
・難易度が高い
敵が複数で出るようになってそのバランスの悪さは凄まじい。
慎重に慎重を重ねなければ全滅の連続。

・ヒントなしの謎解き
昔のＲＰＧなのでメモは必須。
それでもヒントなしの謎解きもある。
ホント、ネットや攻略本なし、単独でクリアしたら尊敬に値する。


船の登場で今まで陸上を道なりに歩いていたというのに急に広がる世界に胸躍った人も多かろう。
ただ、中にはどこで何をしていいのか分からず途方に暮れた人もいたかもしれない。

自分が生まれた初めて触れたＲＰＧ。
それだけにゲーム内でやることは完全に覚えている。
洞窟や塔の構造は流石に覚えていないが次に何をすればいいかは頭の中に刻み込まれている。
まぁ、実際にプレイしていたからというわけではなく兄がプレイしていたからだ。
アホな自分では全然進めず兄貴がやっていたのをまるで自分がやっているかのように手に汗握りながら見つめていたものだ。だから自分は兄のプレイをなぞっているにしか過ぎなかった。
それでも小学生低学年でアホな自分にはクリア出来なかった。
兄貴がやったエンディングを見たのもあるが、あまりにも強力な敵がいたからだ。
その強敵とは「自分自身」であった。
いくらレベルをあげようと進めようとも己の字が汚すぎて復活の呪文（パスワード）を取り違え、涙を飲んだことか・・・

「あれ？この字は『さ』？『き』？で、こっちの字は『ぱ』？『ば』？『ぽ』？『ぼ』？

ちょっと似た字。濁点や半濁点。これらの区別が出来なかった。復活の呪文を書いていたときは何度となく確認したのに
いざ再開してみようとすると自分の字なのに識別できない。それで自分は挫折した。
それから再びクリアしたのは「３」や「４」をクリアした後、中学校３年の事だった。
字が読めるようになったからだろうなぁ～。

山彦の笛の音「ママレモ～ン♪」とか言っていたな。
なぜかは不明（笑）

ここからがネタバレ
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上でも書いたが難易度は高い。プレイヤーをトラウマにさせるような敵が数多く出現する。

『ムーンペタ』序盤に出てくる凶悪な馬鹿力。サマルトリアが大体死ぬ『マンドリル』×４
『大灯台』炎連発の地獄。不意打ちを食らったら死が見える「ドラゴンフライ」×５
『ロンダルキアの洞窟』ドラゴンフライの強化版。当然、炎もパワーアップ。タイトルに出てくる『ドラゴン』×４
『ロンダルキアの洞窟』極悪マシーンによる２回攻撃。『キラーマシン』
『ロンダルキア』長い洞窟を越え、息も絶え絶えの者達にも慈悲はないザラキの洗礼『ブリザード』×４
『ロンダルキア』長い洞窟を越え、満身創痍の者達に、不可避の理不尽メガンテ『デビルロード』×３
『ハーゴン城』たった１匹で何ができると思いきや重すぎる一撃。一人が死ぬと総崩れ『アトラス』
『ハーゴン城』『デビルロード』の悪夢再び。手こずると再び使うメガンテ使い『バズズ』
『ハーゴン城』ラスボスなのにこんなの使うのありかよ！全回復ベホマの『シドー』

ちなみに『アトラス』より先の『バズズ』『ベリアル』『ハーゴン』『シドー』は全員ベホマ持ちである。
まぁ、ベホマばかりが先行してシドーは極悪というイメージがあるが、自分としては大したことはない。
何故なら、「シドー」のＨＰはたったの「２５５」である。
「ルカナン」を使いまくればローレシアの攻撃で５０～６０ぐらい食らう。
サマルトリアも弱小ながらも加われば４～５ターンで決着がつく。

「あれ？これで終わり？」

と、思った人もいることだろう。
勿論、裏技である「はかぶさ」は使わずに「稲妻の剣」での話だ。

ただ、このドラクエ２の最大の関門といえるのが謎解きだろう。

・「ラゴスは逃げだしたのだ」というヒントがあるのに牢屋内にいるラゴス。
・あるほこらの端っこの地面に落ちている「太陽の紋章」
・ノーヒントで海の所にポツンと１マス存在している「ルビスのほこら」
・ハーゴン城、２階の行き方

ザッと挙げればこんなものだろう。
うちの兄はクリアしていたがネットなしの時代にどうやってヒントを仕入れたのだろうか気になるわ。
攻略本でも回し読みしたのかな？
でもあの復活の呪文

「ゆうてい　みやおう　きむこう　ほりい　ゆうじ　とりやま　あきら　ぺぺぺ・・・」

を知っていたのはなぜだろう？分からんなぁ。


レビューを書いているといろいろと子供の頃を思い出した。

１マスの浅瀬に沈んでいる「船の財宝」
たまたま調べて見つけたとき

「こんなところ誰も調べようなどと思わないのに見つけた俺、天才！！」

などとドヤ顔をしていた。普通は誰もが怪しいと思うのにな。
この「船の財宝」当然、ファミコンでは漢字表記出来ないので「ふねのざいほう」である。
ガキの頃は「ふねのざいほう」という固有名詞があるのかと思った。
わかりやすくするのなら「フネノザイホー」という感じ。
我ながら微笑ましいところだ。

中学になってから再プレイして、全滅縛りでプレイしていた。
でも、出現する敵とか次に何するのか完全に分かっていたし慎重にやっていたから１回ぐらいだったな。
だからその分、お金がたまりすぎて最終的に「ミンクのコート」を３着ぐらい所持していた。
でも、２ってアイテムを持てば持つほど復活の呪文が長くなるんだよな。
だから捨てようかちと考えたもんだ。

そして、完ストしたんだったな。
ローレシアＬｖ５０、サマルトリアＬｖ４５、ムーンブルクＬｖ３５
その復活の呪文を書いた紙、捨てた覚えはないんだけど、見つからない。残念無念。
またプレイすることはあるのかなぁ～。

去年、Twitterのフォロワーさんがプレイしているのに触発されてプレイ。
低レベルクリアを目指しました。お暇でしたら読んでいただけると幸いです。
ただ、ヌルゲーマーの髭人ですから自慢できるほどの事はありません。
ハードルを低くしてご覧くださいませ。

ドラゴンクエストⅡ　髭人による低レベルクリアへの道