髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」 レビュー (ファミコン)

2014-04-18 21:00:31 | ファミコンレビュー
コマンド選択式アドベンチャーゲーム
「堀井雄二」氏、原作
「ログインソフト」が開発
「アスキー」から発売
1987年6月27日発売
「ゲームセンターCX ~有野の挑戦~」プレイソフト#105

あらすじとしては
東京湾に1人の男の死体が上がった。
それからつながる北海道で次々と起こる殺人事件
そこに待ち受ける真相とは!?

点数は70点

良い点
・ストーリー
・ある程度の救済措置
・お色気要素


悪い点
・ボス(主人公)にチクリというシュン

良い点の解説
・ストーリー
 真相が分かってくると過去の事などを巻き込んだ悲しいお話ということで引き込まれますわ。

・ある程度の救済措置
 相棒のシュン(本名:猿渡俊介)とブラックジャックをすることでヒントをくれる事がある。
 ただし必ずというわけではない。

・お色気要素
 若い女性が出てきて、いくらかお色気要素がある。
 ムフフ~(その笑い、やめんさい)




悪い点
・ボス(主人公)にチクリというシュン
 相棒のシュン(本名:猿渡俊介)がたまにチクリと嫌味を言ってくる。

 「ボス、捜査のコツを覚えましょう」(何も知らない人に「話を聞く」を選ぶ)
 「ボスの悪い病気が始まりましたね」(人に「何か取れ」を選ぶ)

 うるせーよ。手掛かりがないんだからコマンドをシラミ潰しを選んでいくしかねーだろ。
 まぁ、今は詰まったらネットで攻略サイトを見るのがいいのかもしれない。



前作の「ポートピア連続殺人事件」は最初の密室殺人の犯人を追っていき被害者などの真相を知っていくのに対し
今作は次々に起こる事件から物語の背景を追っていくという感じになっている。
ちなみに堀井氏のアドベンチャーは他に「軽井沢誘拐案内」という作品がある。
パソコン、MSX、2005年には携帯版が出ているとか…
これはファミコン版には移植されていない。アダルト風味が加えられたからか…

ちなみに「ゲームセンターCX」で堀井雄二氏ご本人登場でお色気部分を取り上げていた。
いい歳のオッサン二人がお色気シーンを眺めているのはなかなかシュールだった(笑)
しかし考えてみるに堀井氏も24時間暇ではないだろうし
有野氏の進行に合わせる訳にはいかないのだから
進行のペースをスタッフ側が相当苦労して調整していたのか、
それとも有野氏は初見という体でやっていたのか…
単純に別撮りを放送の間に入れているという可能性もある…
うう~む…謎だな。ってそんな気にするほどの謎でもないか(笑)

wikiを見てみると本作の舞台が北海道になったのは

「当時のゲームとしては珍しくロケハンができることになったため、
『会社の金でカニが食べられる』という理由で北海道を選んだ」

と、堀井氏が明かしている。
綺麗な海が見たかったら沖縄になっていたのだろうか?

実質的後継作品が2作品あるそうだが、取材旅行だけして製作は頓挫しているらしい。
舞台はロシア(旧ソレン)、香港
カニの件を聞いたら

「それってただ単に取材にかこつけて旅行したかっただけじゃねーの?」

と、思えてくる(笑)


ここからがネタバレ






















ネタバレになるから言うのを避けたけど堀井氏の趣味なのか色々と面倒。

「トランプする(ブラック・ジャック)」で勝たなければならなかったり(1度以上は必ず)
1度、「捜査メモ」(パスワード)を取って、1度、再開しないと場が動かないとか…

捜査と直接関係ないことをしなければならないのがね…
色々趣向を凝らして面白いと思うか自分のように面倒と思うのかプレイヤー次第でしょうかね。

言っておくと

「犯人はゲン」

である。
プレイヤーの多くは前作の犯人の事もあって

「犯人はシュン」

って疑った人はいるだろう。
勿論、俺もその一人である(笑)。

「相棒面しているがなんだかんだ言っても最後の最後の黒幕はコイツだろう」

と、ずっと思っていた…(苦笑)
ま、そこまで単純な訳はないわな。

しかし、ゲンさん、水着姿の娘2人と写真撮っていたけど…
そこから漂う犯罪臭…(苦笑)
悲しい話だからあんま茶化しちゃいけないんだけどね。

さて本作の真相としては

「阿久津」という元海軍の将校がアメリカの救援物資を横流しをして不当に利益を得ていた。
バレそうになってそれを証拠隠滅の為に事故に見せかけて仲間を殺した。
この時、「ゲン」さんの父親も死んでいる。

その事を「ゲン」さんに似ていたからという事で「浦田」という男が「増田」という男に話すと
「増田」はその事を利用し「阿久津」をゆすろうとして逆に殺された(第一被害者)。
その後で、「ゲン」さんの娘である「ユカリ」が交通事故に遭って死んだ。
この時、「阿久津」はゆすって来た「増田」を「ゲン」さんだと思い込んでいたからであった。

「ゲン」さんは娘を殺された怒り…いずれ自分や娘の「マキコ」にも手が及ぶと考え、
昔の事件の関係者たちを次々に手をかけていくのであった…


そうそう。
「増田」に過去の事を話した「浦田甚五郎」という網走刑務所の服役囚について言いたい。
事件の真相を知る重要人物で気難しけど実は良い人っぽい印象がした。

この人、昔、漁仲間を過去の事故で亡くし、その子供を育てる事にしたんだけど
それが今回の殺人の犯人である「ゲン」さんである。
その「ゲン」さんの子供が
「マキコ」と事故で劇中写真でしか出てこない「ユカリ」である。
言わば、孫みたいなものだろう。

そんな「マキコ」にとっては祖父みたいな「浦田」だけど
何と「強盗殺人」の罪で服役しているんだよね。
どういった経緯で罪を犯したかは明らかにならないが強盗殺人って…
ただのクズ野郎じゃねぇか!!

ってか、お前がウッカリそっくりさんに昔の事件を喋ったせいで
「増田」が勘違いした結果ゆすりをしてその後の「ユカリ」の死だろ?
犠牲者が増える度にニポポ人形に哀しみの涙を彫っている暇があるのなら
事件の事を早く語らんかい!!
「ユカリ」と「マキコ」の写真を見せられるまで黙っているとか…
なめとんか!!

しかし、「ゲン」さんの気持ちはわかるぞ。
娘の「ユカリ」を事故に見せかけて殺されて復讐を思い立つ。分かる。
髭人は「マキコ」よりも「ユカリ」だからな。そりゃ殺すわ。うん。
水着とセーラー服の写真だけで台詞一切ないけれど(寂)


それで「シュン」は自首することもなくエンディングを迎えて、
結婚式で幸せそうな「シュン」と「マキコ」を見て

「リア充、氏ね」
「事件の黒幕はシュンではなかったがある意味、極悪人はシュンであったなぁ~」

って思ったけど、よくよく考えればそれでよかったのかもしれんと思える。
結婚相手の「マキコ」は美人だけどさ。
気の毒な事が多すぎる!!

何たって妹は交通事故に見せかけて殺され、父親はそれらの恨みから人殺し数件。
祖父代わりは強盗殺人犯。
本人も拉致されて殺人未遂に遭うという過酷な人生を歩んでいる。
今後の結婚生活など、訪れることを考えたら想像を絶する苦労があるだろう。
夜な夜な夢にうなされるとかPTSDになっていたりとか想像に難くない。

「私の周りの人はみんな不幸になる!」

なんて自身を呪うような言動をする可能性は十分にある。
相当の根性がないと彼女を幸せには出来ないだろう。
誠実で正義感が強いシュンなら出来るんじゃなかろうか?出来るだろうと信じたい。
俺は無理だよね。無理、絶対無理。生まれ変わってもきっと無理。
だってさ

倒れている『小野とくこ』が交際相手を殺害後、
睡眠薬で自殺を図り、倒れている25歳の女性)を見て

「死因が分からん。本当に睡眠薬なのか?分からん!何か取れ!
 服を取れ!今すぐその服を剥ぎ取れぇぇ!(コマンドにはない)」

「めぐみ、バスタオル取るまで2分か…なげぇよ…はよ取らんかいぃぃぃぃ!!」

「マキコの部屋に入ったぞ!
 ベッドのネグリジェやタンスの中の下着はどうやったら手に入れられるんだ!
 きっと事件の重要な証拠物件に決まっている!!」

「何!?マキコの部屋が荒らされた!?よし、それに乗じて下着類をこっそり…
 今度こそ重要な証拠物件だ!そうに違いない!!」

と、熱を上げているような俺だもんな。無理に決まっているわな(苦笑)

でも、冷静に考えれば「シュン」も「マキコ」の部屋に入って

「コーフンして鼻血が出そう」

などと言い出す男にも関わらずネグリジェを調べるとボスの事を変態呼ばわり。
お前も五十歩百歩って所だろ。どーせ毎日のように鼻血出すようなことするくせに…

コホン…

気を取り直してっと…
何にせよ「マキコ」さんは気苦労、絶えんなぁ~。



そういえばwikiをみたら登場キャラの「中山めぐみ」がバスタオルをまとった姿で出てきて
2分間放置するとバスタオルを取るのだがこの時、
「堀井」氏は乳首をピンクにするか当時、徹夜続きでハイになっていたスタッフとの間で
激論になったのだか…

こんな事を考えてしまう(髭人の勝手な妄想です)

A「乳首に色入れるぞ!」
B「いやいやダメでしょ」
A「お前乳首をなんだと思ってんだよ!」
B「分かるけどさ。ファミコンとしてはアウトだろ」
A「うるせぇ!色のねぇ乳首なんざクリープが入ってないコーヒーみたいなもんだろ!」
B「あ?それはそれでアリだから全否定にならねぇだろ。ってーかお前、チョイス古いな」
A「うるせーよ!」

うん。今回のネタバレは殆ど変態的な話題しか話してねぇな…
いいのか?元々の話は重苦しいゲームではあるが…

いや、作り手自身が乳首の色で激論をかわすゲームだからな。
構うまい構うまい。
だけど、乳首の色は重要だからな。激論する値する重要な案件だッッ!!
(いい加減にせーやッ俺!!)




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2 コメント

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Unknown (抹茶ん)
2014-04-19 14:46:10
何が出てくるかと思えば
横断歩道の見える道路のど真ん中で
大の大人(しかも刑事)が
ブラックジャックをやるあのゲームか…。

それと私は昔、高田馬場に住んでいた上に
栄通りのすぐ近くにある学校に通っていたので分かるが
栄通りには旅館もキャバクラも一軒もないぞ?

しかもグラも雰囲気も全然違う。

当時の栄通りの飯屋には毎日のように通っていたが
あそこには飯屋とゲーセンとFヘルスが2軒くらい
しかなかった。
具体的には松屋、ラーメン屋、立ち食い蕎麦屋
回転寿司…
あと強いて言えば銭湯があったくらいか…。

キャバクラと旅館を入れるなら
高田馬場栄通りじゃなくて新宿歌舞伎町って設定に
すればよかったものを…。

(栄通りのイメージ壊し過ぎ)

ちなみに私は
新宿歌舞伎町の近くに住んでいた事もあった。
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栄通りは消ゆ (髭人)
2014-04-19 19:07:33
抹茶ん殿
コメントさんきゅーです。
へぇ。当時の栄通りに行かれていたとは…
一応、北海道に取材に行ったという事らしいですが、栄通りの取材にはいかなかったんでしょうかねぇ~
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