Dancing on the B-Road

サッカー中心だけどスポーツ全般。クルマやバイクも。好奇心の向くがままにツレヅレに、を目標にしております。

ちょっと早めにして長めの夏期休暇のお知らせ。

2014-07-30 21:25:15 | 日々雑記
書きたいことは,相変わらずなんですけど。


 なかなか,キーボードに向かって文章をまとめるための時間と,心理的な部分での余裕が不足してしまっているのですね。困ったことに。リフレッシュのために文章を書ける状態,ではなくて,文章を書かないと,とかエントリを上げないと,という意識の方が強くなってしまって,かえって文章がスムーズに書けなくなってしまう。それこそ,小学校の頃に経験した事態とほぼ同じ,であります。あんまり気乗りのしない課題図書を渋々読み始めて,感想文を書こうかな,と原稿用紙に向かってはみるのだけど,いざ原稿用紙を前にすると,その枚数の多さが気になったりして,なかなか最初の言葉を掛けなくなってしまう。今日はいいかな,なんて1日先送りすると,その先送りが3日になり,7日になり,と。で,結局2学期の始業式まであと何日,なんて状態まで放置してしまって,売れっ子小説家の方でもないのに締め切りに追われながら文章を書くハメになってしまう。


 こうなると,文章を書くのが苦痛なんですよね。
 楽しみにしたいのに,苦痛になったりしては元の木阿弥。
 でも,お越しくださる方にご迷惑をおかけするのも申し訳ない。
 ならば,ちょっと早めにごあいさつしておこう,という次第であります。


 こんばんは。おひさしぶりでございます。
 店主でございます。


 更新頻度がガタ落ち,なおかつ超低空飛行な状態が絶賛継続中なのを見越して,およそご推察の方も多いかな,と思います。ご賢察の通り,毎度お馴染みの繁忙期到来,でございます。猛暑が到来したのは去年,でありますが,パワフルな繁忙期は1年遅れで今年に到来,でございます。でございますれば,なかなかまとまった更新時間を取れない状態が,いよいよ襲ってきた,というわけなのであります。


 つきましては,ちょっと申し訳ないな,と思いつつ,この際長めの夏期休暇をいただこう,ということであります。
 別にFBなどのSNSに乗り換えるとか,旅に出るので探さないでください,というわけでは決してありません。
 小学校の始業式あたりには何とか,繁忙期から脱出することもできそうですので,休暇明けにはあらためてごあいさつさせていただこう,と思います。

3S-G。

2014-07-21 16:28:54 | レーシング版雑記
「あなたにとって印象的な,トヨタのレーシング・エンジンは?」。


 たとえば,こんな質問を受けた,とします。これが私にとっては,結構難しい問題だったりするのです。


 いささか個人的な問題ではあるのですが,オープンホイーラーよりもスポーツ・プロトタイプに強く思い入れていること,そして,スポーツ・プロトタイプですと高島町に本社を構えている自動車会社のマシンに思い入れてきたこともあって,なかなかライバル・メーカのエンジンにまで意識を振り向けてはいなかった,というわけなのです。


 とは言いながら,です。個人的に印象深いレーシング・エンジン,となると思い浮かぶエンジン形式があります。今回タイトルに掲げた3S-G,であります。今回は,ちょっとヤングタイマーなレーシングの話を書いていこう,と思います。



 さて。3S-Gと聞くと,市販車に搭載されてきたエンジンを思い浮かべる方が多いのではないかな,と思います。たとえば,MR2であったりセリカであったり,あるいはアルテッツァ(実際には,初代レクサスISでありますが。)であったり。と,市販車のイメージが相当に強いのではないかな,と思うのでありますが,このエンジンはトヨタのモータースポーツ活動をまさしく支えてきたエンジン,そのベースでもあるのです。


 グループCを席巻していたポルシェに対して,どう対抗していくか。


 この命題に対して,トヨタと日産はかなり違う答えを出してきたように思うのです。まず,日産はシャシー自製に踏み切るまでに相当の時間を必要としました。マーチ社やローラ社に対してシャシー製作を依頼,このシャシーに日産製エンジンを搭載する,というアプローチを続けていたのです。対してトヨタは,国内のレース屋さんと協力してシャシーを製作,エンジンについては4気筒エンジンを搭載する,というアプローチをしばらく続けていました。最初期は3S-Gではありませんでしたが,1986年シーズン途中から3S-Gへとスイッチ,88C-Vを実戦投入する1988年シーズン途中まで,トヨタのスポーツ・プロトタイプに搭載されてきたのです。


 もうひとつ。個人的により強く印象に残っているのが,ラリー・レーシングの世界であります。


 ST165を持ち込むまでのトヨタは,どちらかと言うと耐久色の強いラリーにイベントを絞って参戦してくる,というイメージが強かったように記憶しています。確か,グループB規定ですとセリカをベースとするターボマシンがサファリに持ち込まれたのではなかったかな,と思いますし,グループA規定になるとスープラを持ち込んでいたように思います。そんなトヨタがWRCにフル参戦するにあたって選んだベースマシンがST165,このマシンに搭載されていたのが3S-GTだったのです。その後ST165,その後継となるST185がどのような活躍をしてきたか,ご存じの方も多いかな,と思います。


 フィールドを問わずに活躍を続けてきたレーシング・エンジン,となると,意外に見つけるのが難しいのではないでしょうか。そんな見つけることが難しいエンジンが,実はトヨタにある。コレは結構,誇っていいことなのではないかな,と思うのであります。

グランツーリスモ。

2014-07-11 22:31:44 | クルマ生活版日々雑記
いらっしゃいませ,お待ちしてました。


 メールで,およその御用向きは承知しております。
 それにしても,難しいご質問ですね。
 いえいえ,こういうご質問も歓迎,ですよ。
 早速本題に入りますと,ひとによって定義付けが異なる,というのが大きな問題なんです。
 かつての競技規則であったり技術規則,こちらを基準に考えると,確かにスポーツカーに近い定義付けになりますよね。でも,これだけですと説明できないクルマが出てきてしまうのも確かなのですよ。私としては,この説明できないクルマ,というのも相当に魅力的だ,と思うのですよ。とは言え,なかなかこの魅力をご理解いただくには難しい道路事情ですからね。それでも,個人的にはおすすめしたいクルマだったりするのですよ。



 再び,中古車屋のご主人に登場してもらっております。
 なかなかの難問,とは,“グランツーリスモ”とはどういう種類のクルマなのでしょう,という質問であります。
 今回は,この言葉について,個人的に思うところを書いてみよう,と思います。


 たとえばFIA-GTなどの技術規定であったり,かつてのFIAグループ2やグループ4規定を念頭に置けば,確かにグランツーリスモという言葉はスポーツカーに限りなく近い意味を持つことになるかな,と思います。かつて,ル・マン24時間耐久はGT1規定を採用していました。しかし実際には,スポーツ・プロトタイプと理解すべき技術規則となっていたのはダウアーが持ち込んだマシンであったり,トヨタが技術規則を徹底的に読み込んだ上で開発してきたTS020が示すところではないか,と思います。これも,定義付けからすればGT,であります。


 しかしですね,と思うわけです。


 GT,という言葉が持っている豊かさと,この「実質的なスポーツ・プロトタイプ」とはそれほど親和性が高くない,ように思ってしまうのですね。グランツーリスモ,を英語で読むとするとグランドツーリング,であります。長距離を旅する,とでも言いましょうか。そんな旅をするための相棒がGT,という説明も決しておかしくはないのではないかな,と思うわけです。


 旅,をキーワードに,GTの定義付けを広げてみたいのです。


 かつて,カー・マガジンの特集に記事を寄稿されていた森慶太さん,彼の論考を(記憶を頼りに)おおざっぱに要約すれば。説明できないクルマ,というのは,たとえばベントレーに用意される“コンチネンタル”であったり,キャディラックに用意されていたクーペ,エルドラドであります。確か,森さんはエルドラドをもとに論考を展開されていたはずです。確か,森さんは原初のGTは恐らくはUK本国からイングリッシュ・チャネルを渡って欧州へ上陸,フランスからヨーロッパを周遊して再びUKへと戻る,なんて旅をするためのクルマだったのではないか,と指摘されていたはずです。指摘通り,グランドツーリング,という意味合いからすれば立派にGTではなかろうか,と思うのです。この定義付けをもとにしてクルマを眺め直してみると,思うよりもGTは広がりを持つカテゴリではないか,と思われるのではないでしょうか。



 スポーツカー・メーカが手掛けるクルマも当然GTだと思いますが,案外に,高級車メーカが手掛けるクルマもGTの資格がありそうだし,必ずしも大排気量のクルマだけがGT,と理解されるわけでもなさそうです。クルマを操るひとに対して,必要以上のストレスを与えることはないけれど,ただ安楽なだけではない。スポーツする気分になれば,その気分に対応できる懐の深さを持っているけれど,スポーツだけをしていなくては楽しくない,そんなクルマというわけではない。誰か,大事なひとをとなりにエスコートするにしても,決して無粋なわけではない。そういう雰囲気を持ったクルマは,なかなか今は肩身が狭くなっているのかな,と思いますが,でも,あり続けて欲しいカテゴリだ,と思っております。