市場環境から言えば,かなりの冒険だった。
であれば,出てきてくれただけでも感謝,という側面は確かにあります。ありますが,です。この市場環境を小さくしてしまったのは誰か。ほかならぬ,メーカさんたちではなかったかな,と思うのですね。バイクと同じ構図です。
だって,商品をそろえても売れないですし,ほかに売れ筋があるから,そちらに注力しないといけないですし。レーサーレプリカのブームが終わって,ネイキッドが新たな主力になった,そんな時期に,各メーカが持っていたホンネは恐らく,こんなものだったのではないでしょうか。このときは,「ネイキッド」という鉱脈をカワサキが見つけ出したのがきっかけです。この路線を,他社も追随した。追随するだけでなく,ラインアップがネイキッドに過度に集中してしまった。結果として,業界全体が個性を失ってしまったのです。
それでも,「玄関口」が確保されていればまだいい。
オフロードでもオンロードでも,おサイフの軽い若いひとたちがちょっと頑張れば変える,そんな商品が用意されていたならば。
しかし,玄関口までもが小さくなっていたのだから,コトは深刻です。
同じ轍を踏まないために,クルマは何ができるか。
やはり,もっと小さな排気量,もっと小さなクルマで,“86”のようなスポーツ性を感じるクルマを,となるのではないでしょうか。今回は,ちょっとオッチャンが思うエントリー・スポーツについて書いてみよう,と思います。
86。面白いクルマだな,と思います。
なかなかいいではないか,とも。
でも,ちょっと大きいかな,という印象もあります。
もうひとつ。AE86の後継であるとのことですが,であれば,もうちょっと価格的に身近であってほしかったな,と思います。RCは政策的に200万円を切る価格設定となっていますが,現代にあってはマスト,といえるエアコンが装備できないなど,実際には選択することが難しいモデルになってしまっています(シンプルさが個人的には魅力的ですが,より魅力的に仕立ててみよう,と想定してみると,結局G以上を選んでいるのと変わらなくなるのですよね。)。
ここまで無理しないで,自然に仕立てられる大きさで,86のようなコンセプトを持ったクルマは成立しないのかな,と思うのです。当然,FRでなくても構わない,と思っています。たとえば,トヨタで言えばスターレットであったり,グループ会社であるダイハツで見ればシャレードであったり。営業車,という印象も強いクルマでしょうが,反面でラリーの主戦兵器であった,そんなクルマです。FRが持つ操縦性とは違うけれど,FFでもスポーツできる,そんなクルマがあってもいいのかな,と思うわけです。
もちろん,スターレットのご先祖さまをたどれば,FRであります。私の世代に近い,最後のFRは確かKP61だったと記憶しています。このKP61のようにFRで仕立ててくれれば,それに越したことはありません。偉大なる先輩,ロードスターのような,あの大きさのFRはいまでも魅力的に思っているひとは多いのではないか,と思うのです。
富士重工とのタッグで冒険に踏み切ったトヨタ。再び富士重工とタッグ,でもいいですし,今回はダイハツとというのも面白いかも知れません。いずれにせよ,もう一段の冒険に踏み込んでみてほしい,と思っています。
であれば,出てきてくれただけでも感謝,という側面は確かにあります。ありますが,です。この市場環境を小さくしてしまったのは誰か。ほかならぬ,メーカさんたちではなかったかな,と思うのですね。バイクと同じ構図です。
だって,商品をそろえても売れないですし,ほかに売れ筋があるから,そちらに注力しないといけないですし。レーサーレプリカのブームが終わって,ネイキッドが新たな主力になった,そんな時期に,各メーカが持っていたホンネは恐らく,こんなものだったのではないでしょうか。このときは,「ネイキッド」という鉱脈をカワサキが見つけ出したのがきっかけです。この路線を,他社も追随した。追随するだけでなく,ラインアップがネイキッドに過度に集中してしまった。結果として,業界全体が個性を失ってしまったのです。
それでも,「玄関口」が確保されていればまだいい。
オフロードでもオンロードでも,おサイフの軽い若いひとたちがちょっと頑張れば変える,そんな商品が用意されていたならば。
しかし,玄関口までもが小さくなっていたのだから,コトは深刻です。
同じ轍を踏まないために,クルマは何ができるか。
やはり,もっと小さな排気量,もっと小さなクルマで,“86”のようなスポーツ性を感じるクルマを,となるのではないでしょうか。今回は,ちょっとオッチャンが思うエントリー・スポーツについて書いてみよう,と思います。
86。面白いクルマだな,と思います。
なかなかいいではないか,とも。
でも,ちょっと大きいかな,という印象もあります。
もうひとつ。AE86の後継であるとのことですが,であれば,もうちょっと価格的に身近であってほしかったな,と思います。RCは政策的に200万円を切る価格設定となっていますが,現代にあってはマスト,といえるエアコンが装備できないなど,実際には選択することが難しいモデルになってしまっています(シンプルさが個人的には魅力的ですが,より魅力的に仕立ててみよう,と想定してみると,結局G以上を選んでいるのと変わらなくなるのですよね。)。
ここまで無理しないで,自然に仕立てられる大きさで,86のようなコンセプトを持ったクルマは成立しないのかな,と思うのです。当然,FRでなくても構わない,と思っています。たとえば,トヨタで言えばスターレットであったり,グループ会社であるダイハツで見ればシャレードであったり。営業車,という印象も強いクルマでしょうが,反面でラリーの主戦兵器であった,そんなクルマです。FRが持つ操縦性とは違うけれど,FFでもスポーツできる,そんなクルマがあってもいいのかな,と思うわけです。
もちろん,スターレットのご先祖さまをたどれば,FRであります。私の世代に近い,最後のFRは確かKP61だったと記憶しています。このKP61のようにFRで仕立ててくれれば,それに越したことはありません。偉大なる先輩,ロードスターのような,あの大きさのFRはいまでも魅力的に思っているひとは多いのではないか,と思うのです。
富士重工とのタッグで冒険に踏み切ったトヨタ。再び富士重工とタッグ,でもいいですし,今回はダイハツとというのも面白いかも知れません。いずれにせよ,もう一段の冒険に踏み込んでみてほしい,と思っています。