Dancing on the B-Road

サッカー中心だけどスポーツ全般。クルマやバイクも。好奇心の向くがままにツレヅレに、を目標にしております。

第3のビール。

2007-07-31 22:37:10 | グルマン&呑助的雑記
税務当局と,ビール会社との知恵くらべ。


 酒税法に抵触しないように,でもビールの味わいを残して安い商品を,という執念,という表現の方がいいかも知れません。


 順番でいくと。もともと,税務当局がビールの課税額を高くしよう,と意図した,のでありましょう。そこで,ビール会社さんは大麦の使用比率を引き下げることで「発泡酒」というカテゴリに収め,酒税額を低く抑える(つまりは,販売価格を下げる)ことを考えるわけですね。
 となると,お客さんはビールらしさを味わえて,なおかつお安い発泡酒へとシフトしていきます。市場での流通が増えていけば,税金を取るひとの考えとして「では,発泡酒の税率を上げちゃおう。」となる,でありましょう。
 となれば,再びビール会社が知恵をひねり出す順番であります。発泡酒をスピリッツで割ってみる。となると,扱いが発泡酒ではなくてリキュールになるのだそうです。ビール・テイストの味わえるリキュール,であります。ビール会社が,知恵で増税を乗り切ったわけですね。やるものであります。


 では,私はどう考えるか,ですが。


 ウチ呑みならば,“ボンベイ・サファイア”とか,“ベイリーズ”など比較的安く仕入れられるお酒をもとに、カンタンにカクテルを作ってしまおうと思っているところがあって,またビールならば,回数を減らしてでもプレミアムなビールが飲みたいぜ,と思うのであります。ゆえに,ちょっと縁の薄い第3のビールカテゴリでありますが,かなり各社ともに気合いの入った商品開発をしているようであります。


 アサヒビールさんが10月に発売する予定の新商品,であります。


 正直,「頭良いなあ。」と思いました。


 考えてみれば,直接,大麦を原料としなければいいわけですよ。発泡酒と同じように,25%を下回る使用比率に抑えて,加えるスピリッツを大麦由来にしてしまえば,確かにビール・テイストは強くなるはず。スッキリした飲み味だけではなくて,ちょっとコクも感じさせる方向を意識したのでしょう。


 この秋には,ちょっと試してみようかな?なんて思いますです。

敷島に行く。

2007-07-30 17:09:47 | 観戦記
朔太郎な街にして,豊かな水の街。


 前橋であります。で,敷島とは「敷島公園」。サッカー観戦であります。
 日曜日のゲームはサテライト戦。駐車場が使えるな,と思ってクルマで行ってみました。思えば,この判断は「結果オーライ」でありました。


 さて,ちょっとだけゲームのことを。


 ホームである草津さんはトップの選手が結構入っている状態,対する浦和さんはユースの選手を入れてチームを組む,というようにちょっとチームの状態が違っておりました。で,草津さんは「縦」方向への意識が強め,ユース主体のチームに対してカウンターを仕掛けることで得点を狙う,という形を持っていました。浦和さんの中盤が持っている構成力は,草津よりも上かな?と思うのですが,その中盤を巧みに避けられてしまった。それでも,ボール奪取を積極的に仕掛けていくと,リズムをつかみもする。という感じで前半は終了。


 問題はここから,でありまして。


 なかなかの豪雨(雷のオマケつき)に見舞われてしまったわけです。いささか長いハーフタイムを経て,“match abandoned”であります。


 帰り道は,ある種のメイン・イベントでありました。


 公園内もちょっとした「川」状態で,靴が浸水するのは当然,であります。いくら「水の街」と言っても,フツーの通路までが豊かな水じゃあどうしようもないな,なんて悠長なことを言っている場合ではなく,ホントに大変な状況でありまして。駐車場にまで歩いていくだけで,足元は完全にグッショリ,でありました。・・・天候悪化が予想されるときは,ショート丈のカーゴあたりが便利ですな。


 それはともかく。クルマを出して,17号との交差点に向かう道でもすでに冠水したポイントがありましたし,群大病院の交差点を東部環状線方向へと曲がっていくと,冠水ポイントどころではなく,ほぼ「冠水エリア」と言ってしまった方がいいような状態でした。オマケに,一部の交差点では信号が機能停止に陥っている。あとで上毛新聞のウェブ版を見てみれば,落雷と豪雨の影響で一時的な停電があったのだとか。やはり大変な状態だったようです。


 それでも,50号では路面状況が好転してくれたので,ちょっとは楽だったのですが,ここから上武国道に入った途端に再びウォーター・スポットが散見できるような路面状況に逆戻り,であります。しかも,対向車線からのスプラッシュで視界が(一瞬にせよ)奪われる。スリリングでしたねェ。


 埼玉県内に入ると,ワイパーをそれほど動かさなくても済むような状態に一時的にはなったのですが,もう数分で到着!なんてタイミングでやっぱり雨雲に追い付かれて,見事に降られると。


 ゲーム以外のことの方が,圧倒的に印象に強く残る1日でありました。

スズキと「レース屋」(スズキと鈴鹿8耐)。

2007-07-28 21:57:41 | 二輪車版雑記
たとえば,プロドライブであったりヨースト・レーシング。


 プロドライブであればスバルであったりフェラーリ(GTマシン),ヨースト・レーシングならばかつてはポルシェでありいまはアウディ,というようにメーカとの信頼関係を築きながら,独立してレース活動をする会社です。


 そんな関係性を持っているのが,スズキであります。ということで8耐関連エントリの最終回であります。


 ちょっと思い出してみると,スズキがファクトリー体制を組んだことは,恐らく数えるほどしかないはずです。確か,スズキ・フランスがサポートしているエンデュランス・チームをサポートする程度,ということが圧倒的です。


 なぜならば。「ヨシムラ」との関係が密接だからです。


 ヨシムラはプライベティアとして8耐へ参戦し続けています。
 しかし同時に,スズキのレース活動を支える技術屋集団,という姿も同時に持っています。また,アメリカなど海外ではワークス活動を支える立場でもある。アウディにとってのヨースト,という表現をしましたが,本当に同じような位置付けだったりするのです。


 で,国内ではスズキとの深い関係性を持ちながら,プライベティアとして活動している。


 最もわかりやすい例で言えば,TT-F1時代のマシンでしょうか。
 この規定では,市販車とは違ったフレームを使うことができます。ヨシムラは,エンジンを抱え込むような形のダブル・クレードルフレームをアルミ素材で仕立てていましたが,そのアルミ・フレームは耐久選手権を戦っていたマシンにも採用されていたはずです。GSX-Rの元祖,ですね。


 逆に,協力関係だけではない例もあって。


 JSB規定のマシンを使わないで,大幅な改造が許される(ただ,好成績を収めるとマシンを買い取られるリスクも背負う)X-フォーミュラ規定に合わせてハヤブサを大改造したことがあります。確かこの時,ヨシムラのボスである不二雄さんは,雑誌のインタビューだったかに答えて,単なるレース屋ではなく「技術屋」としての原点を思い出すために,あえてレースには不向きなハヤブサを持ち出した,というニュアンスのコメントをしていたように記憶しています。この時はスズキのバックアップはほとんどなかったのではないか,と思います。


 そして,スズキが1000㏄マシンを投入すると,キットパーツ(レースのために用意される部品を指します。)開発などで協力関係が再び深いものとなる。


 2007年シーズンの参戦体制(ヨシムラ・オフィシャル)を見ると,“プライベティア”という表現を使うのは,ちょっとはばかられるような気もします。#34をライディングする加賀山選手はマックス・ビアッジのチームメイトとしてWSBに参戦している“事実上のスズキ・ワークス”ですし,#12に乗る渡辺選手,青木選手もスズキ・ファクトリーとの関係が深い選手です。


 限りなくワークスに近いプライベティア。そして,熱いハートを持ったレース屋にして技術屋集団である。


 日本ではパイオニア,と言うべきチームが今季も鈴鹿に参戦する。
 私が最も注目しているのは,このチームなのです。

ドラマチックなはじまりと21(ヤマハと鈴鹿8耐)。

2007-07-27 21:28:06 | 二輪車版雑記
なかなか,ファクトリー体制を敷かなかった。


 当時の最高峰,500ccクラスを思い浮かべれば,恐らく相当程度の存在感を見せるだろうと思っていました。けれど,なかなか踏み出してはこなかったわけです。


 しかし。“ジェネシス・エンジン”の登場によって機は熟した,のでありましょう。今回は,今季のワークス参戦体制(ヤマハ・オフィシャル)をもとに,ヤマハと鈴鹿8耐の話,ちょっと古めの話を書いてみよう,と思います。


 さて。リリースを見てみるに,#81と#21がヤマハ・ファクトリーとしての位置付けで,プライベティア扱いのチームにも「実質的なサテライト」というチームがあるような感じです。今回の体制ではエース・ナンバーは#81のようですが,かつては#21が正真正銘のエース・ナンバーだったのです。


 1985年シーズンの参戦体制は,ビックリという言葉以外に思いつかないものでありました。


 500㏄クラス・チャンピオンであり,現役を引退していたケニー・ロバーツが現役に復帰,当時ヤマハの日本人エースであった平忠彦と組む。ライディングするマシンは,フル・ワークス体制のYZF750。シリンダーを前傾させることで吸気系統をストレートにレイアウトしたジェネシス・エンジン,エンジンをコンパクト化することでスイングアームを延ばすというアイディアをデルタボックス・フレームに落とし込んだ,ある意味でR1の開発思想の原点とも言えるマシンを持ち込んだわけです。


 予選でも首位を奪い,さてスタートであります。


 すると,ル・マン式スタートの罠に見事にかかってしまう。テール・エンドからの追い上げを余儀なくされるわけです。しかし,彼らは猛然と追撃を開始,驚くことに首位を奪ってみせる。


 となると,彼らが首位のままゴールか,と思ってしまいがちでありますが。


 ゴールを目前に捉えた時間帯で,なぜかYZFはスローダウンしてしまう。ほぼ手中にしていた優勝というポジションを失ってしまうのです。
 その後,不思議なことではあるのですが,平選手と8耐との相性の悪さは続いてしまいます。もちろん,この不思議なめぐり合わせは1990年シーズンに8耐優勝,という形で終わりを告げます。けれど,平選手と8耐,という関係性があまりにもドラマチックなはじまりだったからでしょうか。不思議なめぐり合わせが印象に強く残っているのも確かです。


 今大会では,1987年シーズン仕様のYZF750が展示走行をするのだとか。もちろん,ライダーは平選手。当時,アクシデントの影響で乗れなかったマシンであります。本戦も楽しみですが,こちらのデモンストレーション・ランも結構楽しみであったりします。

“チームグリーン”のいない鈴鹿8耐。

2007-07-26 19:37:50 | 二輪車版雑記
最近では,“ファクトリー”の存在感が強いですけど。


 もともとは,プライベティアが戦っていたレースだったという話です。
 ちょうど,「もて耐」のような感じだったのかも知れません。


 そんな姿に最も近いのが,今季のカワサキでしょうか。
 8耐関連エントリ,その2回目です。


 今季,カワサキはJSB1000クラスにワークス・マシンを送り込んでいます。
 #87,柳川明選手であります。柳川選手は第4戦(オートポリス)終了時でランキング首位に立っているし,8耐前哨戦である鈴鹿300㎞耐久には参戦していて,シングルの順位でフィニッシュをしてもいる。彼らのワークス・マシン,そのポテンシャルは決して低くはないのです。
 となれば,カワサキ・ワークスが8耐に乗り込む,という姿を想像したくなってしまうところです。でも,今季に関してみるとカワサキが“ファクトリー・チーム”として鈴鹿8耐に,というアナウンスはありません。


 鈴鹿8耐は、カワサキPRブースに集まろう!(カワサキ・オフィシャル)というページでは,カワサキ・ユーザチームが紹介されています。パッと見る限り,セミ・ワークスとして位置付けられるようなチームがあるとは感じられないし,外国から参戦されるチームにしても,恐らくは現地ディーラとの関係はあったとしても本社との関係が深い,という感じはしません。


 確か,ZXRがWSBのベースマシンだった時代ではなかったでしょうか。当時のカワサキは,レース活動に相当なリソースを投入していたように記憶しています。国産バイクメーカにあって,なぜかレーシングな印象が薄かったメーカ,という印象を持っていたのですが,ZXRを持ち込んでからのカワサキは,短期間にチカラをつけていったような印象があるのです。1993シーズンには,鈴鹿8耐の総合優勝を飾る,というように。とは言え,このときのカラーリングはライムグリーンが印象的なグラフィックではなくて,シロを基調とするグラフィックだったか,と思いますが。


 というように,本気を見せたカワサキ,その底力はかなりものがある。


 その姿を知っているだけに,ちょっともったいない参戦体制だな,と思うのです。ライム・グリーンを基調とし,アクセント・カラーとしての白があしらわれているマシンに,筆記体のような文字で“チームグリーン”と書かれたマシンが,8耐のピット,あるいはグリッドにいる風景を見てみたい。そんな思いがしてしまいます。

対沙地戦(亜州杯・準決勝)。

2007-07-26 17:59:15 | 観戦記
まあ,徹底的に「裏目」だったかなと思いますね。

 沙地亜剌比亜(サウジアラビア)戦であります。
 あんまり長く書いてもナンなので,ちょっとだけ。

 どカウンターにモロにやられた,って感じですよね。
 自分たちのやり方を押し切ったつもりが,結果として相手の思うツボにズッポリとはまり込んじゃった,という感じがしてしまうんです。
 でまた,日本のコンディションが下がり気味ときてるから,攻撃がなかなかいい形で終わらないんですよね。だものだから,ボールを奪われてからの対応がギリギリになってしまってた。
 それでも,チームが持ってる反発力は結構大きかったですね。

 大きかったんだけど,「流れ」からゴールを脅かすような形が少なかった,と言いますか,流れから得点へと結び付けようとする段階でうまくボールを止められてしまった,というのがこのゲームの敗因かも知れません。
 と言いますか,終盤の時間帯になってミドルシュートをビシバシ撃ちはじめたけれど。どうもアミにかかってるな,と感じた段階で撃ってくださいませ。曲がりなりにも最後まで仕掛けてくれれば,「ど」付きのカウンター攻撃を食らうことはないんですから。

 ま,しかし。コレで全日程終了じゃあない。

 3位決定戦が残っておりまして,3位を確保すれば次回大会でのシード権が獲得できるとのことでありますれば,難敵・韓国を撃破しないとならんわけでして。このゲームでハッキリした,「もうひとつの戦い方」の必要性を,どれだけ多くの選手が意識して,なおかつコンディションを整えていけるかが問われそうです。

鈴鹿8耐のことなど(ホンダ編)。

2007-07-25 20:55:17 | 二輪車版雑記
7月最終週の日曜日,と言えば。


 今年については,参議院選挙の投票日,という回答をすべきかも知れません(選挙は大事,ですからね。)。けれど,モータースポーツ好きとしてはちょっと違う答え方をしたいところです。


 鈴鹿8耐,その決勝が行われる日,であります。
 その8耐で連続10回優勝を飾っているのが,ホンダであります。今回は,鈴鹿とホンダの話について書いてみよう,と思います。


 ホンダ・ファクトリー,といって思い浮かぶのは“RVF”であり,“VTR-SPW”であります。


 まず,RVFについてです。


 このマシンは,何よりも“V型4気筒”というエンジン・レイアウトこそが最大の個性だと思っています。
 1985年当時,国産メーカは直列4気筒のエンジン・レイアウトを主流にしていました(もちろん,いまもそうであります。)。制振性を高めつつ,高回転を可能にするには,多気筒化が近道。そういう発想だったのでありましょう。
 しかし,ホンダは楕円ピストンを採用したNR,このレーシング・マシンによって獲得されたV型4気筒に関するノウハウを生かし,TT-F1,のちのスーパーバイクのベース車両としてV4を主戦兵器とするわけです。


 このV4は,独特の排気音を持っていました。4気筒だから,高回転域まで引っ張ると整っているような感じもするのだけれど,恐らくはダブルプレーン・クランクを採用していたのでしょう,不等間隔爆発なビートが感じられる排気音だったように思うのです。
 個人的には,あまりホンダに強い思い入れがないのですが,このベース車両であるVFRやRVFは気になる存在であります。
 

 VTRが登場するのは,V型2気筒に関して有利であった車両規定を読み込んだ結果だったと記憶しています。当時の車両規定を思い出すと,直列4気筒エンジンを搭載している場合,排気量は最大750㏄という規制を受けるのですが,2気筒エンジンに関しては1000㏄にまで条件が緩和されます。このメリットを最大限に生かしていたのが,ドゥカティであります。


 「脱出加速」という部分で,2気筒マシンは大きなアドバンテージを持っていたわけです。
 その車両規則を,ホンダ(とスズキ)は見逃さなかったわけです。
 ただ,スズキは実戦参加を見送り,ホンダだけがVツインを持ち込んだ。2000年シーズンから2003年シーズンまで,鈴鹿8耐の表彰台,その一番高いところを手放さなかったマシンでもあるわけです。


 そんなホンダ。今季はCBR1000(直4マシン)でワークス体制,であります。11冠を狙って,本気の体制であることは間違いないところでありましょう。そんなホンダをどこが止めるか。明日からは,ライバル・メーカをちょっと見ていくことにします。

禁煙タクシーのことなど。

2007-07-24 20:19:14 | 日々雑記
愛煙家のひとにとっては,貴重な「くつろぎの場」が減ってしまうことを意味するかも知れませんが。


 タバコを吸われないひとにとっては,タクシー車内が快適になったような感じがするかも知れません。また,タクシー会社の運行管理者さんだったり,車両管理の責任者さんも案外,よろこんでいるかも知れませんね。


 ということで,今回は禁煙タクシー専用乗り場、30日から都内初登場(asahi.com)という記事をもとに。


 心理的な効用を考えたりすると,一概に悪者扱いしたくはないな,とは思います。ただ,お酒と違って同じ嗜好品でありながら「害」を及ぼす部分が圧倒的に多いようです。それだけに,健康面を考えれば,心理的な効用はあるにせよ,タバコを吸わないに越したことはない。


 そんな考えを持っていますので,禁煙環境が増えてきていることに対しては「禁煙のきっかけ」が増えたのだと思って,禁煙を試してはいかがでしょうか,と愛煙家のひとたちにはオススメしたいところです。


 東京エリアに関しては,神奈川と違って「全面禁煙」にまでは至っていない。恐らく,運転手さん自身が喫煙されないタクシーが,この乗り場には並ぶことになるでしょう。


 となると,「喫煙可能」なタクシーとの違いがよりハッキリするかも知れませんね。


 ご自分でクルマの徹底した掃除をされたひとならば,何となくピンとくるのではないでしょうか。タバコを吸っているひとが運転しているクルマと,そうではないクルマと決定的に違うことが。


 天井の内張,その色です。


 たとえば,淡いベージュだったりグレーが本来の色だとして,タバコの煙に長期間さらされた内張は,そこはかとなく茶色味を増しています。タクシーに乗り込んで,ちょっとタバコのにおいを感じるとすれば,空気清浄機からのにおいとともに,恐らくは内張や内装が吸い込んでしまったにおいも影響していると思います。コレをマジメに掃除しようと思うと,相当な労力(と言いますか,変な姿勢で掃除をし続けるための忍耐!?)が必要なのであります。中古車なんかだと,モロに喫煙履歴は天井の内張や灰皿付近,クセ次第では運転席側の窓付近だったりサンルーフ付近に刻まれているはずです。その前提が,かなりの確率でなくなるわけですね。


 もちろん,「禁煙車」と言っていながら運転手さんが休憩中に車内で一服,なんてやっているとそれほど効果は高くないかも,ですが,恐らく車内清掃にかかる労力は禁煙車の方が少ないはずです。


 新車おろしたてのタクシーに乗ったりすると,ひとのクルマなのに何となく快適。そんな状態が長く続けば,タバコを吸わなくとも何となくくつろげたりする,かも知れないな,とクルマ好きは思ったりするのであります。

ヘンクツなお酒(パスティスのこと)。

2007-07-22 20:54:06 | グルマン&呑助的雑記
好みの分かれるお酒,というのも結構あるような気がします。


 ジャンルの話ではなくて,特定のお酒のことであります。


 たとえば,パスティス。ペルノー(PERNOD)とかリカール(RICARD)なんてブランドがあるお酒ですね。基本的には食前酒として飲まれる,南仏あたりのお酒であります。ちょっとカジュアルな感じのフランス料理店ならば,デュラレックスあたりに入ってお水の入った小さなボトルとともにサーブされるかも知れません。で,デュラレックスにお水を注いでみると,もともと透明度を持った液体だったものが,白くなるんですな。


 さて,飲んでみます。


 最初は,「・・・!!」がきて,その後に「・・・!?」というような感じを持たれるひとが多いのではないでしょうか。お酒と言うには,ちょっと薬草風味が強いのであります。水で薄めるわけですから,純然たる薬酒とは違うのですが,くせの強さで敬遠されてしまうかも知れません。コレ,風味付けに使われているハーブのおかげなんですね。ヘンクツ,と表現したくなった最大の理由です。


 でも,慣れてくると結構美味しく飲めるんです。
 また,独特の爽やかさを感じもするように思えます。


 お酒で涼しさを感じようと思うと,ほぼ自動的にビールを思い起こされるひともいるかも知れません。確かに,独特の苦みとキレ,そして炭酸の感触が夏には相応しいと思います。
 でも,ちょっと違った涼の取り方も悪くない。フレンチ・スタイルのカフェで頼んでみてもいいし,オシャレな,あるいはカジュアルなフランス料理店でアペリティフとして頼んでみると,案外に夏っぽいかも知れませんよ。


 私は結構,好きですね。このパスティスに限らず,リキュールをおウチに置いておくと,案外にお酒趣味は広がるような気がします。

対豪州戦(亜州杯・準々決勝)。

2007-07-21 23:42:04 | 観戦記
・・・ったく。難しい試合になっちゃいましたね。

 同点に追いついた時点では,流れはこっちのモンだ!なんて感じでしたけど。
 退場選手が出てしまうと,難しくなるんですよね。

 オーストラリア戦です。
 前半は,「最後の仕掛け」で詰め切れなくて無得点に終わる。
 でも,相手は結構消耗をしてもいる。もっと縦に揺さぶることができるならば,なんて感じに見えたわけです。

 ただ,試合というのは分からんもので。
 先制点は「奪う」のではなくて「奪われた」わけです。しかも,警戒していたはずのセットプレーからの失点であります。飛び込んできた相手に対するマークが緩んでいた,その隙を的確に突かれてしまうわけです。となると,リズムを失うかな,と思うのでありますが,その直後に同点へと追いつく。

 となると,畳み込めるかな?と思うわけです。
 しかし,相手は1人減ってしまったのをきっかけにして,ゴール前をガチガチに固めにかかるわけです。もう,狙いはカウンター攻撃だけ,って感じで。

 その狙いにちょっと乗っかってしまったと見えましたね。
 ボールは保持できているんだけど,そこから仕掛けるよ,というところで抑え込まれてしまう。そこで相手はカウンターがハッキリと掛からないようだと積極的に出てはこないから,ボールを再び奪い返すことはできたりする。
 厄介ですな,なんて思っていると,ホントに厄介な展開になるわけですね。90分ではカタが付かずに,延長戦に突入,延長戦でも追加点を奪えなくて,何とPK戦にもつれ込んでしまう。

 それでも,オーストラリアの思うツボにはならなかった。
 川口選手のおかげでありますな。

 PKひとりめ,ふたりめを抑えたことで,余裕を持ってPK戦を戦えたわけです。
 ともかくも。恐らくは今大会最大の難敵であるオーストラリアを破ったことは大きいですね。さすがに決勝トーナメントになると,ひとつとして簡単なゲームはないはずですけど,初戦を乗り切るのは中でもホントに難しいと思う。その初戦をモノにしたのは,その先にはずみを付けるという意味でも大きいな,と思いますね。

 カイザースラウテルンを裏返すような,鮮やかな逆転劇とはいかなかったけれど,ひとつの結果を出した。良かったと思いますね。