Dancing on the B-Road

サッカー中心だけどスポーツ全般。クルマやバイクも。好奇心の向くがままにツレヅレに、を目標にしております。

747、退役へ。

2006-10-30 20:30:54 | 日々雑記
確か,LHRからLAXへのフライトだったと思います。


 LAXで落ち合う旅の相棒の都合で,UAを使ったのですが,そのときの機材が777でありました。ボーディング・ブリッジには747-400が複数駐機していて,LHRからLAXまでの飛行距離を考えれば747かな,と思ったんです。
 実際には777だったわけですが,すごく快適だったことを憶えています。それほどジェット・ノイズが明瞭に客室内に入ってくるでもなく,ストレージからヘンなノイズが聞こえるでもなく。この距離を飛べるなら,確かに747の出る幕じゃあないな,と実感しました。と,機内空間は確かに快適だったのですが,相変わらず機内では寝られないのが標準装備,だったりするんですけど。


 ふと思うに,JALやANAは比較的747の保有率が高いですよね。


 特に国際線だと,必然的に飛行距離が長くなります。太平洋路線にせよ,欧州(シベリア)路線にせよ。それ以上に,「ヒコーキといえば,ジャンボジェット」という部分がどこかにあるような気もします。
 そんな状況も着実に変わっているようです。ジャンボ機、日本の空から引退へ…日航「最古型」退役(読売新聞) - goo ニュースを読みますと,初期型の747(ということは,3クルー体制のSRやLRでしょうかね。)を2009年までに退役させて,その後後期型(となれば,747-400でしょう)を順次退役させるようです。


 私が数年前に経験したように,777でも十分な航続距離を持っていますし,なによりも軽量であることで燃費がいいのでしょう。燃油経費がバカにならない時期ですから,経済的なヒコーキが求められているということでしょうね。ANAにしても,さすがに欧州路線は無理だけど国際線機材に777を導入しているようですし,JALのサイトを見ても,新型機種として737-800や787など中型以下の機種が紹介されています。無理に大きな機材を飛ばすよりも,乗客数に応じて中型程度,場合によってはそれ以下の機材にシフトする,ということを示しているように思います。


 新型機に乗れる,というのはうれしいものだけど,「ヒコーキ」らしいヒコーキが少なくなっちゃうというのも寂しいものですね。

MNP余波のことなど。

2006-10-29 17:36:32 | 日々雑記
“モバイル・ナンバー・ポータビリティ”と言うらしいですな。


 要するに,携帯電話の電話番号を変えないで違う携帯電話会社に乗り換えられますよ,というお話しですね。
 確かに,いままではキャリアを変えると自動的に電話番号も新しくなるし,メール・アドレスも変わります。メールに関しては,キャリアが変わればアットマーク以降が間違いなく変わるから仕方ないけど,電話番号に関してはできることなら変えたくない,というひとは多かったはずです。それだけに,消極的理由にせよ,乗り換えをためらっていたひとも多かったのでしょう。
 で,比較的制限が多いんだけども,「0円」というインパクトが乗り換えの呼び水になったのでしょう。予測を超えて乗り換え需要が高まったようであります。


 ソフトバンクモバイルでトラブル 携帯の契約手続き停止(朝日新聞) - goo ニュースということなんですが。


 どうも,ほかの記事を読みます限り,インパクトを与えるために「予想外割」導入は本当に限られた人間以外は知らなかったらしく,現場サイドがこのインパクトを織り込んだ乗り換え対策が立てられなかったという事情があったようです。
 攻勢をかけたいという意識は強く感じられるのですが,インパクトを与えるにしても,そのバッファをしっかりと用意しておかないと自分たちがモロに反作用をかぶってしまうことになります。ドコモさんやauさんは早期予約キャンペーンを張ることで事務処理が集中する危険性を回避する方向性を打ち出していましたが,この点はソフトバンクさんの読みが甘かったのかな,と。


 さらに言えば,料金面でのインパクトも大事なんですが,「使って快適かどうか」ということが最も大きいような気がするんですよね。ネットへの接続環境(特に速度面)がストレスないものかどうかにはじまり,クリアな通話がどこでも実現できるかどうかなど,シンプルなものほど,ホントは大事なサービスかな,と思うんです。
 で,シンプルなサービスを提供するためにはむしろ積極的な投資が必要になるはずですから,あんまり「価格破壊的に」料金が下がってしまうことが良いことなのか,ちょっと判断は難しいところがあるような気がするんですよね。


 もうちょっと時がたってから,各キャリアのシェアがどう動くのか。結構アウトサイダーとしては興味があります。

ギネス・レッドのことなど。

2006-10-28 21:25:35 | 日々雑記
ほんのりと赤いビールというと,やっぱりベルギー・ビールのイメージが強いですね。

 ベルギー・ビールは基本的にカラフルであります。

 おみせによっては“オン・タップ”で飲ませてもらえるヒューガルデン・ブロンシュは名前ほど白くはないけれど,淡いイエローという感じだし,オルヴァルとかシメイ・レッド(このあたりになってくると,特徴的なグラスと瓶がセットでサーブされますよね。)は赤の色調が強い茶色とでも言いますか。ひとつひとつのレーベルに,結構な個性が感じられます。
 まだ,横浜に住んでいた頃は明治大学近くのベルギー・ビール専門店や,渋谷駅近くの同じくベルギー・ビール専門店に足を運んでいました。
 確かにイングランドのブラウン・エールも美味しい。実際,住んでいた人間から言わせれば,ブラウン・エールがバス・ペールエールだけなのはあまりにもったいない。もっと美味しいエールもフツーにスーパーで買えるし,スタウトも良いのがあったりするわけですから。・・・ともかく。個性が楽しめるのは面白い!と完全に呑助な反応をしておりました。

 で,やっと本日の本題であります。

 ブラウン,というよりも間違いなく黒なビールであるギネス。
 香ばしさが泡にクチを近づけた瞬間から感じられるビールでありますが,そのギネス製造元は新製品として深い赤色のビールを開発し,試験的にパブで出す予定なのだとか(朝日新聞さんの記事より)。深い赤色というと,レフとかシメイ・ブルーのような感じですかね。

 案外,良い線突いているのではないか?と思います。
 私も日本市場に投入されたら,早速試してみたいものです。

日本シリーズを振り返ると。

2006-10-27 20:25:15 | スポーツ版雑記
多い,と言いますか,多すぎる。


 残塁数の多さが,中日ドラゴンズの攻撃リズムが本当に悪かったことの証明になっているような気がします。


 しかも,その残塁数が大きな影響を与えたのは,シリーズの帰趨を決することにもなる第4戦です。
 このゲームを獲るか獲らないかで,流れは大きく変わってしまいます。
 ファイターズにしてみれば,このゲームをモノにすることができれば,一気に走り抜けることができる。対して,ドラゴンズから見れば,名古屋に戻るためには4戦を抑えないと,第5戦でギリギリ踏み止まるのは本当に難しくなってしまう。


 にもかかわらず,ドラゴンズの攻撃はまったくと言っていいほどにかみ合わなかった。打席数だけを見ると,5打席迎えている選手もいます。フツーに考えれば,3点くらいは取っていてもおかしくないスタッツです。このことを逆から見れば,いかに打線がつながらなかったか(チャンスを潰していたか)が理解できるところです。このゲームでは,リードオフ・マンである荒木選手,DHとして5番に入っていた立浪選手には快音が聞かれませんでした。
 本来,ドラゴンズの攻撃を組み立てるべき選手が抑え込まれてしまうと,どうしても攻撃がチグハグなものになってしまう。これでは,ピッチング・スタッフが崩されてしまうと,ゲーム・プランが瓦解しかねない。


 対して,ファイターズはしっかりとリズムをつかむことができていました。


 PSGのはじまりである,プレーオフの段階からリズムを作り出していたキー・プレイヤー,ヒチョリ君の好調が持続していました。彼は「チャンスの起点になる」というリードオフ・マンの文法を大きく超えて,明らかにファイターズを引っ張るプレーをしていたな,という感じがします。
 リーグ戦とは異なり,一気に加速態勢に持ち込むことが求められる短期決戦にあって,“リズムを引き寄せられるプレイヤー”がいるのかいないのか,はホントに大きな要素になる。ヒチョリ君だけでなく,「鉄壁」というのが最も相応しいような外野守備陣,彼らがディフェンス面,そして攻撃面で果たした役割を考えてみると見えてくるものがあるような感じがします。


 何と言うか,チームにとっての「発電機」のようなプレイヤーがいるような感じがするわけです。その選手が活躍することによって,チームのコンディションが一気に上昇するような。
 ということは,短期決戦においては相手のリズムでの戦いを避けるためにも,徹底してそういう選手はマークしなければならない。ドラゴンズは,完全に自分たちにとっての「発電機」は抑え込まれる一方で,ファイターズにとっての発電機は限りなくノーマークにしてしまった。


 「流れ」というものはホントに厄介な存在だと思うけれど,この流れをまったく無視してはゲームは組み立てられません。ファイターズは第1戦で抑え込まれた「流れ」を第2戦でうまく取り戻し,その流れを札幌ドームでは決して手放すことなく駆け抜けられた。
 新庄選手にとっても「出来過ぎているくらい」のシリーズだったでしょうが,札幌ドームを埋めたファイターズ・ファンがともに戦うなかで勝ち取ったチャンピオンシップという感じもします。昨季同様,良いシリーズだったな,とアウトサイダーとしては思うのです。

プレミアシップの観客減に思うこと。

2006-10-25 21:12:04 | サッカー版雑記
確か,ロイ・キーンがコメントしていましたね。


 「オールド・トラフォードに目立つのは観光客であったり,接待で訪れたような客で,選手を鼓舞し,選手ともに戦おう,という意思を持ったひとたちが立ち入れないようになっている」という趣旨のコメントを。


 スタンフォード・ブリッジにしても,アシュバートン・グローブにしても。


 たとえば帽子の裏だったり,ジーンズのバック・ポケットにチケットを忍ばせながら競技場へと向かうひとたちよりも,もっとスマートなひとたちが似合う場所になっています。いままでシーズンチケットを購入し続け,クラブを支えてきたひとたちをある意味で置き去りにして,プレミアシップ,というブランド・イメージが先走ってしまうことがいいのか,悪いのか。ちょっと,立ち止まるべき時期に来ているようにも思うのです。


 今回は,高いブランド力も観客減 プレミアリーグ曲がり角?(共同通信) - goo ニュースという記事をもとに書いていこう,と思います。


 さて。外野としては,最新のホスピタリティに囲まれて,居心地のいい競技場でプレミアシップを堪能できるというのは,うれしい話です。ただ,1試合,ギリギリで3試合見られるかどうか,という「観光客」の立場だから言えることでもあるような気がします。


 たとえば,私が実際にUKに住んでいて,プレミアシップを戦うクラブを追い掛け続けているサポータだったとしたら,そして,なんとかやり繰りしながらシーズン・チケットの更新を繰り返してきた立場だったとしたら,反応は大きく変わるかも知れません。
 立ち見席が「安全上の理由」によって廃止され,全席が指定席化される。もちろん,エリアによってチケット料金は上下するけれど,チケット料金は全体的に高くなっているし,高くなり続ける,かも知れない。いままでいたような「本気のサポータ」がどこかに行ってしまう代わりに,一見さんばかりが幅を利かすようになる。
 確かに,クラブが財政的に潤えば強さを増していくのかも知れないけれど,自分たちとの距離が広がってしまったかのような苦々しい感じを持つかも知れないし,ケースによってはフットボール・パブで仲間と観戦する,という選択をするかも知れません。
 実際,イングランドでは古くからのサポータがスタジアムの外で熱狂的なサポートを繰り広げる一方で,スタジアムでは妙な雰囲気が支配する,という状況に陥りつつあるとか聞きます。その裏付けになる話のようです。


 リーグの魅力は財政だけでもなければ,強さだけでもない。
 そんなことを,今回の記事は示しているような気がするのです。

アリエナイ瞬間、ガ(実際に)アル。

2006-10-23 17:12:35 | サッカー版雑記
なんて言ったら,失礼かな。


 でも端的に言って,「怖い(それだけに魅力的な)競技」ですよね。


 「怖さ」だけを取り出せば,ラグビー・フットボールよりも野球に近いモノがあるかも知れません。野球では,ワンプレーが流れを決定的に変えるきっかけになることがあるか,と思います。心理面がゲームに大きく影響を与える,という見方でもいいでしょう。


 同じことが,サッカーにも言えるような気がするわけです。


 ということで,G大阪7分で3失点逆転負け/J1(日刊スポーツ) - goo ニュースという記事をもとに。


 確か,最初にスコア・チェックしたのは前半終了直後だったかと思います。
 そのときのスコアは2-0。攻撃力には定評のあるG大阪が相手でもあり,「さもありなん」というスコアだな,と感じていました。試合終了後に再びスコアをチェックしてみると,あまりに予想外な(と言っては,FC東京さんに失礼ではあるのですが。)ファイナル・スコアが表示されていた。しかも,得点のクレジットを見ると,77分から7分間に3点を立て続けに奪取している。リズムを一気に引き戻すきっかけが間違いなくあったに違いない,そんなことを意識させる得点経過でした。


 あとになってチェックし直してみると,やはり「きっかけ」がありました。
 戦術交代です。


 簡単に言ってしまえば,まだFC東京は平山選手,という武器を活用できているわけではない,ようです。反対に,平山選手ももっと東京が持っているスタイルを意識した動きが求められることになる,と思います。「高さ」を活かしたい,という戦術意図は理解できなくもないけれど,いささか熟成度が低い。むしろ,“スピード”に乗った仕掛けを前面に押し出した方が,「らしさ」を表現できる。クラブが歴史を積み重ねる中で,自然と構築されている“DNA”に無理に逆らわないような戦い方ができると,流れを巧みに引き寄せることも可能になってくる。
 当然,相手が早い段階で2点というリードを築き,守備的な意識を強くしたことも大きい。相手の仕掛けをまともに「受けて」しまったことも,リズムを失ったもうひとつの大きな要素だったか,と感じます。


 ラグビー・フットボールのように,残酷なまでに実力差を見せ付けてしまうような競技ではない。だけど,心理面をしっかりマネージメントできないと,ラグビーのスコア差以上に残酷な(当然,裏返せばあまりにシビれる)結末が待ってもいる。
 サッカーらしさを存分に示したのが,このゲームだったのかも知れません。

晩餐会か、カクテルか。

2006-10-22 21:41:20 | 日々雑記
まあ,いずれにしても私には間違いなく関係ないであろうお話しなんですけどね。


 でも,パリ市が所蔵のワイン4960本競売 接待簡素化で(西日本新聞) - goo ニュースという記事にあるように,「接待を簡素化する」ためにワインを競売にかけたわけじゃあないのでは?とふと思いますです。


 確かに,正式な晩餐形式だと,相当な費用がかかるだろうな,とは想像がつきます。料理をタイミング良く賓客に対して饗するためには,経験豊かな給仕がまず必要ですし,当然多くの料理人も必要になるでしょう。そして,一流の料理に対しては,当然一流のワインが必要にもなってくるはずです。で,そのワインが放出されるとなれば,興味を持つワイン取引業者も多いことでありましょう。


 もちろん,この競売によって,相当な売却益が出るに違いありません。


 でも,そこで終わらないのがやはりフランスの方だな,と。確かに簡素化するとは言ったけれど,“カクテルにはワインよりもシャンパン”なのだとか。「接待」を簡素化する,とはあっても,その接待の対象であるお客さままでが簡素化するわけもないのだから,やっぱりそれなりのクオリティを持ったシャンパンをストックしておかなければならないでしょうね。


 となると,本来の目的は「在庫入れ替え」かな?と。


 官がやるから競売という扱いにはなるけど,どうやら私たちの見慣れた言葉に置き換えれば,商品入れ替えに伴う特別セール,のような感じかなと。で,売却益を新たなストックへと回すつもりなんじゃあないの?と思うわけです。
 実際にどのくらいのコスト減になるのか,しっかり追跡してもらうと,結構いろいろなことが見えてくるお話しかな,と個人的には思いますね。

電車版FCEV。

2006-10-20 19:08:52 | 日々雑記
“ハイブリッド”とは言いますが。


 どうも,クルマ好きがイメージする(ということは,トヨタが世界に先駆けて開発した)あのシステムとは違う,ということのようであります。


 トヨタなハイブリッドを,電車の世界に当てはめると。


 たとえば,気動車にモータを併設して,低負荷状態ではモータ駆動をメインに据え,高負荷状態ではディーゼル・エンジンを始動してエンジン駆動をかけるという感じでありましょう。
 このハイブリッドを通り越して,一気にクルマの世界で言う“FCEV”にまで踏み込んでいる,というのは正直驚きであります。
 

 それだけに期待もするし,将来の展開が楽しみです。


 今回は,世界初のハイブリッド電車公開 燃料電池と蓄電池使用(朝日新聞) - goo ニュースという記事を扱ってみようかと思います。


 これ,電車という書き方をされていますが,もうちょっと幅を広げて考えてみると画期的かも知れないな,と思うんです。
 “LRT”や,ローカル線で利用されるような小型車両にこのFCEVシステムを搭載できるようになると,かなり便利ではないか,と。たとえば,LRTですと市街地に架線を配するのに厄介さを感じます。その厄介さを回避できる可能性がでてくる,かも知れません。


 とは言え,実用化に向けたハードルはヒジョーに高いものがあります。


 この記事を書いた方はシレっと書いていますが,燃料電池が最大のネックであることは間違いないところでしょう。化学反応によって電気をつくる,その際に排出されるのが水だけ,というのが燃料電池のキモですが,その際の原料は水素,です。この水素をどう調達するのか,というところが問題なのです。現段階では,水素スタンド,と呼べる設備はごく限られていますし,水素が持っている不安定性を思うと,安全に水素補給するための手立ては必須です。


 というように,理想的なパワーユニットであるのは確かですが,このパワーユニットを支える社会基盤がまだ脆弱,と言うべきでしょう。積極的に燃料電池を開発することと同時に,基盤整備が進まないと,実用性に難あり,という評価を受けてしまう,そんな可能性も出てきてしまいます。


 であるとしても,ちょっと面白い展開が期待できる話ではあるな,と思うのです。

岡田さん、現場復帰(か)。

2006-10-19 19:32:05 | サッカー版雑記
攻撃的なサッカー,という看板だったと思いますが。


 実際には,現実的な戦い方を狙っていたのではないかな,と思うのです。
 攻撃陣は,縦への鋭さを持っています。
 その鋭さを活かすならば,自分たちから相手を崩しに行く,というよりも,相手がチーム・バランスを崩したタイミングで逆襲を仕掛けていくことが有効ではないか。


 どうも,前任の監督が言うところの「攻撃的」の意味は,カウンターの鋭さに意味が近かったのではないか,と思うわけです。


 でありますから,案外引き出される結論は似たようなところに行き着くのかな?と思うのであります。ということで,今回は岡田武史氏が来季東京の監督に(日刊スポーツ) - goo ニュースという記事をもとに書いていこうか,と思います。


 岡田さんというと,すごく現実的な戦い方を得意とする監督だ,という認識があります。対して,FC東京の戦い方は原さんの時代に構築された攻撃的なもの,という意識が強いけれど,実質的にはかなり堅い守備ブロックと,アウトサイドの攻撃力をベースにした現実的な戦い方を組み合わせたもの,という感じがするのです。ある意味,岡田さんが得意としてきた方法論に近いように思うわけです。


 ただ,ベースとなるパッケージはちょっと違います。


 FC東京は4-4-2,そして中盤をボックス(ダイヤモンド)に配置するのではなく,ディフェンシブ・ハーフ2枚を中心に翼を広げるような形にサイド・ハーフを配する“4-4-2ウィング”とでも呼ぶべきものです。対して,岡田さんが横浜で多用したのは3-5-2(3-6-1)で,センター・ハーフがうまくアウトサイドに流れたりしながら攻撃の分厚さを演出する,というものでありました。


 ただ,岡田さんも一時期,4バック・システムを採用したりしていたから,戦術的なアイディアとして4バックを温めていたような感じがします。加えて,FC東京は4バックでやってきた時間が長いから,岡田さんの4バックに関するアイディアを実現するための環境は整っていると言ってもいい,とは思います。


 となると,案外ツボにはまるかも知れません。


 まだ,日刊スポーツさんだけが「飛ばしている」状態ですが,本当に動き出せば,面白い一方で厄介なチームが仕上がってくるのではないか,と個人的には感じます。

牛島監督の最終戦。

2006-10-16 20:16:31 | スポーツ版雑記
やっとゴールという思いがあって,もう終わりという思いもあって。


 ホーム最終戦を含めて,シーズン最終戦というのは,どこかで長いシーズンを乗り切ったという安堵感とともに,寂しさを感じさせるものがあるように思います。


 シーズン終了とともにユニフォームを脱ぐ選手が,バッター・ボックスに立ったり,イニング限定でマウンドに立つ。アウトサイダーとしては,まだ活躍しているところを見ていたい選手もいたりするわけですが,その決断に至る過程はそのひとにしか分からない。ただ,「お疲れさまでした」という気持ちだけ,であります。


 同じことは,コーチング・スタッフにも言えるような気がします。


 プロフェッショナルである以上,結果が厳しく問われるのは当然のこと。
 結果を出せなければ,当然責任ということが出てきます。
 だけど,チームの置かれた状況などを冷静に見ていけば,単純に結果が出なかったことだけをもって責任を問う,という姿勢が良いのかどうか,ときに分からなくなるときもあります。チーム編成(ある種の人事権)にまで責任を持っている立場ならば,責任を負うべきだろうとは思うのだけど,編成に自分の意向をうまく反映させられず,チーム自体もベストの布陣が組めない状況だったとすれば。


 そんなことを,敵地ナゴヤドームで牛島コール(日刊スポーツ) - goo ニュースという記事を読みながら考えていたわけです。


 落合監督が牛島監督にかけた言葉,恐らく社交辞令でもなんでもなく,野球人として感じるところを持っていたのだろう,と私は好意的に捉えています。そして,選手としては戻ることができなくとも,コーチ,監督としては戻れる可能性は十分にある。


 牛島さんにしても,このまま現場から離れるということはないでしょう。
 具体的に戻られる時期は,やめたばっかりだから当然分からないだろうけれど,戻ってきて欲しいひとであることには違いないし,横浜での経験を通じて自分ができたこと,スタッフのサポートが必要になっていることなど,ハッキリとした見極めができているはずです。チームをシンプルに組める条件は整ったと思う。


 経験をもとに,さらに進化した体制をいつの日か,と思いますね。