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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

BLACK KISS ブラックキス

2006-01-30 11:36:56 | 映画(は行)
橋本麗香、川村カオリ、松岡俊介、安藤政信、奥田瑛二、小島聖、草刈正雄、オダギリジョー出演。手塚眞監督作品。

公式サイト
手塚眞の絶対の危機(ブログ)

モデルを目指して上京してきたアスカは、ある時偶然にも残忍な殺人現場を目撃してしまう。それは、殺害後、死体を芸術的に装飾する猟奇殺人事件だった。そしてこれ以降、アスカとルームメイトのカスミの周囲で“殺しの芸術家”ブラックキスによる猟奇殺人が続けざまに発生する。犯人は必ず現場に“黒いキスマーク”を残していくのだった。アスカとカスミは、2人を執拗に追うカメラマンのタツオ、事件を担当する刑事ユウスケとともに、この恐怖の迷宮へと深く引きずり込まれていくのだった…。(allcinema online)

28日公開初日、舞台挨拶のある回で観てきました。舞台挨拶には手塚眞監督、橋本麗香さん、松岡俊介さん、奥田瑛二さん、あんじさんが来ました。川村カオリさんは道路が渋滞して、舞台挨拶に間に合わないという事で、私が観た回には来ませんでした。うーん、川村カオリさん見たかった~~~、とっても残念。
橋本麗香ちゃんは人形みたいに可愛いですね。びっくりです。彼女はほんとにハーフなんでしょうか?よく知らないんですが、顔立ちは日本人離れしてますね。あんじさんは、舞台挨拶上で、一番はしゃいでました(笑)。松岡くんは・・・映画か何かの撮影中なんでしょうか。あごひげが生えてて、ワイルドな感じになってたので、映画の中の松岡くんとは全然違いました(笑)。奥田瑛二さんは、自分が監督した映画の宣伝をしてましたが、さすがベテランらしく、一番堂々としていて、存在感があるなと思いました。
そして、監督。近くで顔をはっきり見たのは初めてでしたが、お父さんの手塚治虫さんにソックリですね(笑)。
個人的には舞台挨拶に安藤くんが来なくて残念でしたー。(もともと名前はありませんでしたが)普通、舞台挨拶では写真撮影禁止なのですが、この舞台挨拶では何も言われませんでした。が、誰も撮ってなくて、逆に撮れなかった(笑)。

映画は、一昨年の東京国際映画祭で初めて観たのですが、その時は、正直、「なんだ、このオチは」と呆れてしまいました。友達は「え?結局どういう意味??」とよく理解できなかったようですし。
それに、映画祭の時は安藤くんが主役だと思ってました。で、観てみたら、安藤くん主役じゃないじゃん!という(苦笑)。トップクレジットだったのに、主役じゃないってどういうことよ!とBBSで私が一人で大騒ぎしたんですが(笑)、映画公開が決まった時の宣伝では、トップクレジットじゃなくなってました。でもエンドロールは安藤くんの名前がトップでしたけどね(苦笑)。まぁクレジットは、事務所やその他もろもろ大人の事情もあるので、観客が「はて?」と思うことはしばしばありますが。

全体の感想としては、前回観た時より楽しめました。そして、理解が深まったような気がします。ラストのオチに関しても、前回観た時に思った「なんじゃこりゃ」という気持ちにはなりませんでした。警察が犯人に「恐怖」で捜査を撹乱されたように、観てる私も恐怖で撹乱されてたんだと・・・思う事にしました(笑)。
ジャンルでいうと、サイコ・スリラーだそうで、確かに怖いシーンもありますが、私は一度観ているせいか、次にどういうことが起こるのか予測できたので、今回はあまり怖くありませんでした。それよりもグロかった(苦笑)。グロかった事ははっきり覚えてたのですが、たぶん、前回観た時、グロシーンは、目をつぶっていたと思われるので、何がどうグロかったのかは覚えてなかったんですね。が、そのシーンが出てきて、思い出し、やっぱり目をつぶりました(笑)。
そして、前回観た時も思ったのですが、警察のミーティングのシーンが出てくるせいなのか、思ったよりもしっかりしたストーリーに感じました。警察がしっかり捜査しているというか。その辺に凄くリアリティを感じて、私は良いと思いました。
この映画はもともと「ブラックキス」というタイトルで、途中で「シンクロニシティ」に変わり、そして、また「ブラックキス」に変わったそうです。
なのでシンクロに関してのシーンも出てきます。キーワードは「9」という数字。それもまた怖さを誘っていました。

主演の橋本麗香ちゃんは、映画の中でもやっぱり可愛くて、でもちょっと演技は物足りなかったです。クライマックスで感情移入できないので、それが残念。可愛いので、これで演技が上手くなったら、かなりいいセンいけるんじゃないかと思うんですが。
川村カオリさんは、演技はまぁよかったと思いました。ちょっと目下のシワが気になって、見た目がちょっと老けて見えたので、もったいないなと思ったりして。松岡くんは思っていたより目立ってたんですよね。出番も多いし。好演してると思いました。奥田瑛二さんも、ベテラン刑事らしく、存在感がありました。元刑事の薬学専門家役の草刈正雄さんが、凄く良かったです。抑揚のない不気味なしゃべり方やアヤシゲな雰囲気も。DJ役のオダジョーは、変な役でした(笑)。この映画を観て、オダジョーファンがどう思うのか、ちょっと興味アリ。
そして安藤くんですが、彼はカメラマンの役で、事件のカギを握る写真を偶然撮ったり、橋本麗香扮するモデルの明日香の写真を撮ったりしてました。途中で明日香に「一緒に住まないか」とか言ったりして、それがちょっと唐突に感じたりしたんですが・・・。
思っていたよりも出番は少ないです。いないと困るけど、絶対に必要な役なのかどうか、そして安藤くんがやる必要のある役なのかどうかは、ちょい疑問(苦笑)。カメラマンっぷりはかっこよかったですが。
でも、明日香と二人でいる時に、明日香の目について語り、「子どもみたい」と言った時、この人、まーた女の子の目について語ってるよ、と思った安藤ファンは私だけじゃないはずだ(爆)このシーン、安藤くん、あんまり演技上手くないですよね・・・(苦笑)。女と二人のシーンが苦手なんでしょうか・・・?一番良かったと思ったのが、パパラッチしたシーンで「オラオラ、そんなに撮られたいのかよ、撮ってやるよ」と言っているシーン。セリフの言い方が自然に聞こえました(^^;


以下、ネタばれ含みます。


手塚監督は俳優陣にラストの載っていない台本を渡した為、撮影中、みんながイライラして、お互いを疑い始め、大変だったそうで、安藤くんも雑誌でイライラしたということを語ってました。
前回観た時は、犯人は、あのスパイダーマンみたいな格好をした奴という事と、川村カオリ扮するカスミに近づく人を排除する目的で、犯人を雇い(?)、指示したのがカスミの父親であるという事は分かったのですが、ラスト、小島聖さんがスッチーの格好をして空港にいた意味が分かりませんでした。
今回観て、やっと理解できたかなと。あんじは最初の事件の前に死んでいたので、犯人でなく、スパイダーマンみたいな人(笑)が扮装していたわけで、犯人は小島聖ということでいいんでしょうか。
安藤くん扮するタツオにエイヤーとビルから落とされ、しかも車の上に落ちたにも関わらず、警察が来た時にはすでに姿がなかったので、逃げたという事なんですかね。超人的な身体能力の持ち主のようですし(笑)。
しっかし、安藤くんが紐を身体に巻きつけて、犯人を突き落とすために一緒にダイブした時はビビリました。あれ、普通だったら、紐がドアの方で切れるか、身体に巻きつけた方がほどけるか、紐が身体に食い込んで、内臓破裂じゃないかと思うんですけど・・・。そういう風に冷静に観てはいけないんでしょうか(笑)。
ま、「はぁ?」というシーンは香港映画で見慣れてますが(爆)。
でも、このシーンがなかったら、安藤くん、存在意味が薄っ、という感じがするので・・・活躍できて、よかったね(笑)。

また観たいという気持ちもあるんですが、いかんせんグロいので、もう観ないかも(苦笑)。DVDが出たら買いますが、安藤くんのシーンだけ観るとか(大笑)、そういう事になりそうです。



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14 コメント

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怖かったです (きいこ)
2006-01-30 13:56:33
え?小島聖さんが犯人なんですか?私はてっきり、小島聖さんもあんじさんみたく剥製にされちゃって、犯人が小島さんの顔被って飛行機に乗り込んだのかと思いました。

「ブラックキス」は組織だから、屋上から落ちたスパイダーマンは、さっさと他のメンバーが片付けた…とか(笑)犯人は一人じゃないって解釈しちゃいました。



途中で安藤君が死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、最後まで無事だったのは正直意外でした。前半は凄く怪しい男だったけど、アスカと親しくなるあたりから、何だイイヤツじゃんって(笑)



舞台挨拶、あんじさんを見れて良かったです。私、あんじさんが一番気持ち悪かったんですよ。御本人は明るく気さくそうな感じで、ホッとしましたね。あのまま帰ってたら、きっとあんじさん大嫌いになってました(笑)
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Unknown (らんぼ~)
2006-01-31 09:43:31
お二人とも、ちゃんと初日行かれたんですね~。水曜にはB1でブラックキスの試写会、金曜には4Fでバトロワを観てきたもんで、連日の円山町通いで疲れも出、土曜は自宅待機しておりました。でも、あ~今頃安藤くん来たんじゃないか~と時計ばかり気にしてました。



私は、映画で一番好きなジャンルといえば、宇宙人オチとおばけオチではないサスペンス、スリラーなので(SAW,SAW2とか大好き)正にギミーとブラックは私好み♪と勇んで観たのですが、ギミーは論外としても、あのスパイダーマンオチには、私も「なんじゃこりゃ」と開いた口がふさがりませんでした。

せっかく真面目に観てたのに、「ぜ~んぶ関係ありませ~ん。ユメミタイ」とか言われても、は~そうなんですかと、おいそれとは納得しかねます(涙)



あのスパイダーマンが出てきたときは、体つきから小島聖だってすぐ思いましたね。あの人ってアヤしげな役多いですよね。極端に広い肩幅も極端に長い手足もわざとらしい笑顔もアヤシイ....。ギミーんときもなんかやらかすんじゃないかってずっと思ってたんだけどな~。

でもやっぱ、小島聖が単独犯だったとしたら、アスカをカスミに紹介するとかおかしいし、やっぱ小島聖の顔をかぶってるって考えた方がいいのかな~。

あとオダジョーが殺された時オダジョーは「ルーシー」って言ってたから、あの時はカスミに扮してたのかなあ。どうみてもマリの髪型だったけどね。そいでその後オダジョーの部屋からカスミが確か出てきたよね。あれってホンモノ?ニセモノ?あ~わからん。



確かに、アスカとのシーンのときは、安藤くんあんまり気持ち入ってないな~と思いましたね(笑)
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>きいこさん (hi-chan)
2006-01-31 14:18:44
想像力豊かですね(笑)

小島聖が犯人というのは、合ってるんじゃないかと思うんですけど。明日香をカスミのところへ連れて行く時点から、すでに非常にアヤシイ。特にあの笑顔が(笑)

ただ、あれが本当の顔かどうかはわからないですね。

確かにブラックキスは組織かもしれませんが、あの事件に関しては一人でやったんじゃないかな~と。



安藤くん、死ななかったですね(笑)
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>らんぼ~さん (hi-chan)
2006-01-31 14:31:30
安藤くん来なかったので、まぁ、初日じゃなくても良かったかも(^^;

バトロワ見たんですか~。DVDは持ってるんですが、見ると具合が悪くなる、もしくは見ようとすると具合が悪くなるので、あまり見てないです(苦笑)



私も「SAW」好きですよ~面白かったです。

この映画は推理ものとして見ると、禁じ手のような気がします(笑)実行者は出てきますけど、指示者は出てきませんから・・・

安藤くんたち出演者が犯人を知った時、どういう反応をしたのか、私はそれを知りたいです。

「なるほど~」だったのか「え・・・」だったのか(笑)



あのエンディングの曲笑えますよね。



明日香をカスミに紹介したのも犯行をスムーズにするための(捜査を撹乱するため)一つの手段だったのかなと思いました。最後に始末しちゃえばいいんだし。



そういえば、オダジョーの部屋からカスミ出てきましたね。今迄本物だと思ってたけど、そうじゃないのかも・・・バッチリ警察に見られてるし。



>確かに、アスカとのシーンのときは、安藤くんあんまり気持ち入ってないな~と思いましたね(笑)

映画祭で見た後、友人が同じこと言ってました(笑)

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そうだったのか (eiga55)
2006-02-04 01:04:39
こんちわ、TBさせていただきました。

私も最後に小島聖が出てきた意味がわかりませんでしたが、ここにきて意味がわかりました。

ではでは。
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>eiga55さん (hi-chan)
2006-02-04 12:05:59
TB&コメントありがとうございます。

私はこの映画、2回見たので、(1回目は一昨年ですが)2回目見た時、そうじゃないかな~と。

違ってたらすみません(汗)

ラスト、非常にアヤシイ視線を明日香とタツオに送ってましたよね(笑)
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TB&コメントありがとうございました! (睦月)
2006-02-05 23:22:26
こんばんわ!『カリスマ映画論』管理人の睦月です。お返事遅くなってすみません。

いやあホントにグロかったですわ。エログロは大好きなんですが、この作品はグロにかなりウェートが・・・・。

映像もきれいで雰囲気もよい作品でしたが、イマイチ切れ味に欠ける作品に感じました。

ではこれからもよろしくお願いします!!
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>睦月さん (hi-chan)
2006-02-06 11:15:14
こんにちは。コメントありがとうございます。

確かにグロかったですね~

アチャ~というシーンは薄目で観てました(笑)

こちらこそ、よろしくお願い致します。
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キャットウーマン (かのん)
2006-02-06 17:03:10
TB、コメントありがとうございました。私にはスパイダーマンじゃなくてキャットウーマンに見えて仕方なかったです。それにしてもあの方はきっとプロの暗殺者だと思うんですけど、何故にコスプレして凝った演出しなければならなかったのかそこがどうにも腑に落ちなかったです。でも画的にはインパクトあったしある種の芸風なのでしょう(笑)。結末やラストの小島聖さんについてはそのまま受け取って納得しちゃいました。必ずしも彼女が実行犯でなくてもいいでしょうし、逆にアメリカのお父さんの執念深さを感じます。
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ありがとうございました (瑠璃)
2006-02-06 19:35:53
初めまして。

TBにコメントありがとうございました。

頂いたコメントにオダギリさんのファンはどう思うのか?とありましたがこれがかなりキツかったです。

でも彼はこういう役を一度演じているので(と言うか例のシーンと同じような場面があったので)正直『またですか~』と言うような状態でした。

なので慣れている・・・と言えば慣れているのかもしれません(笑)

しかしかなりグロかったですね。

映像的には綺麗な感じもしたんですがそれが余計にグロさを出していたのでしょうか。

と、安藤君て素敵ですね。

昔ほんのちょっと安藤君が気になっていて時期がありました。

それもあって安藤君とオダギリさんの共演したこの映画は楽しみだったんです。

こちらからもTBさせて頂きます。

ありがとうございました。
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