駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

めちゃくちゃムズイ

2017年09月19日 | ドラム&パーカッション
自分はドラムが好きで、ずっと取り組んできて、今も現役です。ランクはまだ趣味レベルですが(涙)
この世で一番簡単に音の出せる楽器の一つが太鼓。誰でも叩けば大きな音が出る。
けれどこんなに奥が深い楽器はそうそうないと思う。めちゃくちゃ簡単でめちゃくちゃムズイのがドラム。
迫力あるサウンドと騒音は紙一重なんです。
自分はちゃんと演奏したつもりでも、ハッと気付いたら周りから白い目で見られていたりすることもよくある。。。

演奏に関するテクニックとは。
ちゃんと手足が動くというのは最低条件で、かっちょいいフレーズがどうのこうのなんて小技は枝葉の問題。その先が大問題なんです。
音が大きすぎても小さ過ぎてもダメで、音色が汚ければダメ。テンポが走ってもモタってもダメ。そして、センスが悪ければもっとダメ。レベルが高ければ高いほど、上手い下手というよりセンスがいいか悪いかで判断されたりもする。

今、自分にとって結構ハイレベルでの葛藤が続いています。
よりによってオタッキーなメンバーが集まった「ザ・スターキー」。
言い出しっぺのオレが一番トーシロだった。とはいえ、ビートルズのコピーをちゃんとやったことがなかったというだけでドラム歴は40年、そこそこ自信もあった。
リンゴの手順は聞いたらすぐわかるし、コピー作業は面白くてたまらなかった。ただ、左利きの真似はなかなかできなくて、さすがにここはちょっとごまかしていました。

バンド結成から5年が経ち、メンバーからの要求がついにそこまで来た。
「オカズがレコードと違う」
死の宣告ととらえるか、プロレベルの要求ととらえるか。ここを逃げたらおしまいであります。
或いは、レコードと同じテンポで演奏したとしても「スピード感が違う」、「ノリが違う」、あのスネアサウンドを追及してリムショットをかますと「音がでかい」「ボーカルのバランスが崩れる」となる。
これは、泣き言や愚痴ではなく、ドラミングの一部なのであります。これらの葛藤を一切ガッサイ含めてのドラムと言うべきものなのだ。
微妙な感覚の違いの指摘には、冷静に気持ちを読み取って応える。
めちゃくちゃムズイが、めちゃくちゃ面白いものだとも思う。

たぶん、生きてるうちに自分の演奏を満足したり納得などはできないだろうな。
「極める」ことができるとするならば、それは経験を積み重ねて挑戦と失敗の結果、ぎりぎりの妥協点を得ることしかないと思う。

つか、つまるところテキトーにやるんだけど。へへへ。。。
コメント (4)
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