駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

えらいこっちゃ ⇒ 実はラッキー「この世界の片隅に」が観られた

2017年01月11日 | 映画
1月11日(水)
今朝、普通に出勤しようとして5時半に起きて準備万端、時間確認でTVを付けてビックリ。電車が止まっておる。。。
ネットニュースによると「11日午前1時20分ごろ、愛知県岡崎市のJR東海道線岡崎―西岡崎駅間の上り線で、線路脇に長さ約8メートル、幅約7メートル、深さ最大1メートルの穴が見つかった。復旧作業のため、上下線ともに豊橋―刈谷駅間で始発から運転を見合わせ、名鉄への振り替え輸送を行った」とのこと。
「えらいこっちゃ」とその時は口をあんぐりと茫然自失状態でニュースを見ていたが、この状況だと復旧は一日がかりだろうと早々と出勤を諦めて、仕事も落ち着いてるので年休に決定。

実はどうしても行きたいところがあるのだった。へへへ。。。
週末に、ライブが重なって行けなかった映画館(笑)
いま巷で一番人気のアニメ「この世界の片隅に」を観ておきたかった。ミーハーなんで。。。
朝いちばんの映画で1,100円也。
平日なのでガラガラに空いてるかと思ったけれど、なんの、すごい人気で小さいホールなのに客数は40~50人もいてゆったりできず。。。
人気があるのはいいんだけれど、腹が経つのは映画が始まってからいつまでもちょろちょろと入って来て、真っ暗の中ウロウロと席を探し、よりによって自分の真横や目の前に座ってごそごそと動いたり喋ったり、ポップコーンなどを手渡したり食い出す輩。
その間、こっちも全く集中できない。映画の冒頭のシーンって、その映画の時代背景やテーマや謎解きのキーが隠されているわけで、も~鬱陶しい!

まあ、映画館あるあるはいいとして、「この世界の片隅に」(こうの史代原作)はいい映画だった(笑)

費用をクラウドファンディングで支援者から集めて制作されたという映画で、口コミで徐々に評判が高まって、今では「君の名は。」に続く大ヒット作までになったといいます。
時代が戦時中の映画なので、反戦のイデオロギー映画、或いはジブリの「火垂るの墓」みたいな泣かせ映画かと危惧したんだけれど、そうでもないという評判を聞いて観たいと思った次第。
火垂るの墓などは子供をだしに悲惨さをこれでもかと強調する反則なので2度と見ない。
戦時中の悲惨さ、空襲や原爆のシーンはしっかりと描かれていて、それは確かに悲しいんだけれど、主人公「すず」ののんびりした性格と、それとは裏腹に強い愛を苦しい生活の中で見つける生き方に愛おしさを感じずにいられない。

よく聞く「のん」がすずの声優としてベストマッチングだという評価は、実に納得。
俳優として伸び盛りでありつつも事務所問題などで出番の少なかったのんですが、ここは素晴らしい仕事でした。

たぶん、実写版だったとしても「のん」が演じていたらヒットしたんだろうな、いや「のん」しか考えられない。実はTVドラマで北川景子主演で2011年に放映されていたようだが、自分は全く知らなかった。
実に普通に戦時中の一家庭の日常を描いた映画ですが、すずの生き方にほっこりとしたり、勿論悲惨な戦争に目をそらしたくなるシーンもあり、ニッポンはこういう時代を普通に送ってきて今があるのだと改めて思いを馳せる、そんな良質な映画です。
コメント
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