キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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アビエイター

2006年03月01日 | 映画
注:ネタバレあります。


うーん、これでも貰えませんか、オスカー。
頑張ったのになぁ。
スコセッシも可哀想に・・・。


21世紀の「市民ケーン」と言っても過言ではないでしょう。
ヒューズが母親に暖炉の前で行水させてもらってるシーン、あれはこの映画の「ローズバッド」です。
最後にあのシーンを持ってこられたときは、「あっ!」と叫びました。

特筆すべきはキャサリン・ヘプバーンを演じたケイト・ブランシェットの素晴らしさ。
快活でサバサバして、懐の深い女。
ディカプリオの演技も素晴らしかったですが、この映画で一番光ってたのは彼女ですね。
キャサリン・ヘプバーンの映画が観たくなりました。

それにしても・・・。
キャサリン・ヘプバーンにしろ、エヴァ・ガードナーにしろ、なんていい女なんだろう。
ヒューズの買ってくれたサファイアのネックレスをつき返し、
「何も要らないわ。ディナーを奢って頂戴」
と女王のように言い放つ、ケイト・ベッキンセールには溜息が出ました。
こういう女と恋愛が出来たことを、人生最期の時ハワード・ヒューズは誇りを持って思い出したことでしょう。

あれですね、「金があれば女はついてくる」といった無粋な男がいましたが、本当にいい女はやっぱ金では買えませんね、うん。

実はヒューズが精神を段々と蝕まれていくくだりは精神的に辛くて、いったん中断して翌日に残りを観ました。
映画の尺が170分と長すぎ。
これを130分くらいに編集できたら、もっともっといい映画になったと思います。

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4 コメント

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Unknown (16mm)
2006-03-28 21:48:38
こんばんは。

16mmです。

TB、どもです。



『アビエイター』。昨年劇場で観た時には、ほぼ同時期にやってた『ミリオンダラー・ベイビー』が相手なら賞を逃してもしょうがないよなあ、と思ったものですが、再見してみたら「この映画でもとれなかったのかあ」という感慨になりました。

『ミリオンダラー・ベイビー』は良い映画だと思いますが、やはりオスカーは『アビエイター』であるべきだと思います。

監督のスコセッシはオスカー欲しいだろうけど、彼が他の追随を許さない巨匠である事実は周知なのですから、むしろ無冠の帝王の方がカッコいいと思いますね。
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16mmさんへ (偏屈王)
2006-03-29 19:18:48
こんばんは。

コメント&TB有難うございます。



個人の方のブログで「ミリオンダラー・ベイビー」の評判がかなりいいので(というか批判的な意見を読んだことがない)、やはりすごい傑作なんだとは思います。

スコセッシも相手が悪かったっていうか・・・(笑)。



>むしろ無冠の帝王の方がカッコいいと思いますね。

ひゃー「無冠の帝王」・・・カッコイイですね!

でもやっぱスコセッシはオスカー欲しいだろうな~(涙)。
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こんにちは♪ (miyukichi)
2007-08-11 17:48:42
 TBどうもありがとうございました。

 おっしゃるとおり、
 キャサリン・ヘプバーンも、エヴァ・ガードナーも、
 とても素敵な女性でしたね。

 賞レースにはいろんな運も大きく関係しますが、
 「ミリオンダラー・ベイビー」とぶつかったのは
 スコセッシ監督には不運だったかもしれませんね。
 あれもとてもよい映画でしたから。

 「ディパーテッド」でようやく無冠の帝王から
 脱却しましたね。
 まだ観ていないので、観るのが楽しみです。
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miyukichiさんへ (偏屈王)
2007-08-12 13:15:46
こちらこそ、コメント&TBありがとうございます。

>賞レースにはいろんな運も大きく関係しますが、
>「ミリオンダラー・ベイビー」とぶつかったのは
>スコセッシ監督には不運だったかもしれませんね。

まーた、ライバルのクリント・イーストウッドが
物凄い才能ある人なんですよね(笑)。

>「ディパーテッド」でようやく無冠の帝王から
>脱却しましたね。

オスカー貰えるときってのは、
あっさり貰えちゃうもんだなぁ
とちょっと拍子抜けしちゃいました(笑)。

ともあれ、スコセッシが生きているうちに
オスカーを手にすることが出来て本当に良かったです!
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