キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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「イエスマン “YES”は人生のパスワード」

2009年10月12日 | 映画
特に印象的だったのは、ジム・キャリーの恋人役、ズーイー・デシャネル。
「ミュンヒハウゼン症候群」というイカした名前のテクノ・バンドのヴォーカル兼キーター。
ジョギング&フォトという、変てこだけど面白そうな講座の講師を仕事にしている、ちょっとエキセントリックでボヘミアンのように自由に生きる女の子。
雑誌「映画秘宝」によると、ズーイーの名はサリンジャーの「フラニーとゾーイー」から採ったとか。
なるほどね。
若い頃のメグ・ライアンと若い頃のソフィー・マルソーを足して二で割ったような魅力的な女優だった。
美人と言うより可愛い寄りで日本人にも親しみやすい雰囲気。
「どうしよう、あなたのこと、愛しちゃったみたい。」
と言う台詞にはグッときた。
背の高いジム・キャリーと小柄なズーイーの、身長差のあるカップルのラブシーンに萌え。

もう一人。
「何にでもYESと言おう」という自己啓発本の著者でセミナー主催者のテレンス・スタンプ。
ものすごい存在感だった。
立ってるだけで何の演技もしなくても、吸い寄せられていく感じはアンソニー・ホプキンスに似ている。
そういえばどちらもイギリスの俳優。
そしてどちらも映画史に残るサイコパスを演じている。
綺麗な白髪と鷹のように鋭い目の貴族的な顔立ち。
自己啓発セミナーで、壇上に上がるのを渋るジム・キャリーに
「よろしい。そちらが来ないのならこのテレンス(役名もテレンスなのだ)が行く!」
と言って、裸足でシュタタタタ・・・と、ジム・キャリーの所に駆けてくの見て、度肝を抜かれると同時に感心した。
そうそう、成功してる人って、自分から能動的に動く事を厭(いと)わないし、何より決断が早いんだよね。

ジム・キャリーはもういつもの通りハジケてて最高に魅力的だったし、映画コスプレ・パーティが大好きな銀行の上司を始めとした脇役陣も、個性的で面白かった。
日々を丁寧に肯定的に生きると幸せになるというテーマは「恋はデジャ・ブ」にも通じるものがあり、後味爽やか。
とりあえず飲み会に誘われたら断っちゃいけない、というのがこの映画の一番の教訓のような気がする(笑)。

《オマケ》 
それにしてもジム・キャリー、歌が上手いねぇ、びっくり。
レコードデビューできそうな勢い。
ズーイーもすごく歌が上手かった。

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