オタマジャクシを飼育していると、つい昨日まで食べていた餌を、急に食べなくなって、どんどん痩せて調子を崩し、死んでしまうことがあります。
飼育数や水質に問題がなければ、食性の変化が原因とも考えられます。
『いのちのかんさつ2 カエル』(少年写真新聞社・刊/中山れいこ・著/アトリエモレリ・制作/久居宣夫・監修)によれば、オタマジャクシ初期の後ろ足が出るあたりまでは植物性の餌、後期は動物性の餌と、食性が変化するようです。
我が家も、最初はホウレンソウだけを与えていましたが、先日から食いが悪くなり、現在試行錯誤しながら、オタマジャクシに合う餌を探しています。
本やネットでは、鰹節や煮干しもよく食べるとありましたが、カエルの種類にもよるかもしれませんが、我が家では鰹節も煮干しも不人気で、最初にトノサマガエルのオタマを育てた年に、失敗してしまいました
去年卵から育てたモリアオガエル、トノサマガエル、ニホンアマガエルは、ほぼホウレンソウと麩で無事大きくなり、かなり育ったオタマを捕まえてきたカジカガエルもちゃんとカエルになってくれたのですが、今年卵から育てているモリアオガエルとシュレーゲルアオガエルは、それぞれ1週間前、3週間前からがくんとホウレンソウを食べなくなりました。
シュレーゲルアオガエルは、その頃既に後ろ足が出ていて、本当ならもっと大きく育ってから前足を出して上陸するはずが、かなり貧弱なサイズで次々に前足を出し、現在、残り1匹を残して全て上陸してしまいました。
モリアオガエルは、結構そこそこのサイズまで育っていますが、後ろ足が出てきています。できればもう少し充実した体になってから、カエルになってもらいたいところです。
そこで、餌を切り替えることにして、市販の魚の餌をいろいろ探してみました。
下記に挙げた餌の数々は、全てこの3年間我が家で試してみたものです。
最初の年に、オタマジャクシが食べるとされている、煮干し、鰹節、パンなどは全て試しましたが、我が家では食いつきが悪くすぐに水が悪くなってしまっていたので、除外。
まず、よくオタマジャクシの餌として本に載っているフレーク状の熱帯魚の餌は、使ってみた感じ、あまりよくありません。
このテトラ社のテトラミンは、熱帯魚の餌としては一番ポピュラーで信頼度も高く、熱帯魚には優秀な餌ですが、フレークフードは、メダカ科やコイ科の魚などの水面に浮いているものを食べる習性のある生き物向きで、底の方で餌を漁る、下向きの口を持つオタマジャクシには向きませんでした。
なかなか沈まないので食べにくく、一晩でカビが生えてしまいました。
魚なら、1分もあれば全部平らげてしまう量でしたが、食べる習性が違うとやはり難しいようです。
一昨年試したキョーリンの冷凍クリーン赤虫。
熱帯魚に与えると喜んで食べます。
現在、大人になったカエルに餌付け成功して、半分くらいのカエルのメインフードとして使用していますが、一昨年トノサマガエルのオタマジャクシにやってみて、オタマジャクシには向いていないと感じました。
おちょぼ口のオタマジャクシは、やはり細かい餌を髭のような歯で削り取ったり、泥の中の細かい餌を食べたりするので、赤虫はうどんをのんでいるような食べ方になり、よくありませんでした。
テトラ社のブラインシュリンプ・エッグ。薄い食塩水にエアレーションし、卵を入れて1日で孵化します。それをコーヒーのペーパーフィルターなどで濾して与えると、口の小さい熱帯魚の稚魚に最適の餌です。手間はかかりますが、難しい魚や調子の悪い魚の立て直し、稚魚の育成に、確実に威力を発揮します。
一昨年は、田んぼにたくさんいる微生物をやればいいんじゃないかと思って、これをわざわざ孵化させて、生きているのを与えてもみましたが、よろしくありませんでした。
熱帯魚の稚魚には、これに勝る初期試料はないんですけどねぇ…。
最初、何でも食べると言う情報から、熱帯魚が喜ぶ餌ならきっと食べるだろうと思っていたんですが、一昨年はここまで試した時点で、ホウレンソウの食いが良かったのでそちらに切り替えましたが、今年はそのホウレンソウが駄目になったので、ここからスタート。熱帯魚の中でもオタマジャクシと同じような底棲性で、泥や砂の中の餌をもごもご食べる魚用の餌に絞って試してみることにしました。
植物食のプレコ等のクロレラのタブレット。
ホウレンソウを食べるんだから、オタマジャクシも食べますが、食べ残すと水質が悪化しやすいし、ホウレンソウを食べなくなった時期のオタマは、これも食いが悪くなります。
ホームセンターで見つけた、キョーリンの、ウーパールーパーやイモリ、オタマジャクシ用と書いてある餌。
両生類用なんだから、これはいいだろうと思って試してみましたが、残念ながら失敗。
少なくとも、モリアオガエルとシュレーゲルアオガエル、市内のため池で捕まえてきた正体不明のオタマは、食べませんでした。
水に入れると素早く水を吸って柔らかくなるので、食べ残すと逆にそれが水質を悪化させてしまい、一晩で飼育水が白く濁ってしまいました。
飼育数に対する投入数は適正か少なめくらいなので、与えすぎではないと思います。
そして、現在食べてくれているのが、この2種類です。
先ほどのウーパールーパー用の餌と同じキョーリンの、コリドラス用の薄いタブレット状の餌です。
柔らかくなりすぎず、水を汚しにくいです。
夜寝る前に餌を投入して、朝にはきれいに食べられてなくなっています。
たいていのホームセンターに売っているし、もうひとつ量が少ないパックもあるので、試しやすく入手しやすい点もいいと思います。
こちらもホームセンターで見つけた、コメットのドジョウ用の餌。
キョーリンのコリタブより厚みがある錠剤状の餌で、食べにくいかなと思いましたが、これもきれいに食べきりました。こちらも水を悪化させにくいようです。
キョーリンのコリタブは、原料がフィッシュミール、小麦胚芽、大豆ミール、小麦粉、シルクワームミール、海藻粉末、かしこ、ビール酵母、魚油、オキアミミール、スピルリナ等。
コメットのどじょうの主食は、フィッシュミール、小麦粉、トウモロコシ、オキアミミール、スピルリナ等。
2種類とも、動物性の原料と植物性の原料が配合されていて、特にオタマジャクシ後期の、動物性の餌を必要とする時期には適していると思われます。
先日、和裁の先生のお友達からもう一つモリアオガエルの泡巣をいただき、孵ったばかりのちびオタマたちも、よく食べています。
何より、食べやすく水を汚さない上に、入手しやすくコストパフォーマンスも高いところが良かったです。
とりあえず、今回はカエルになるまでこれでいってみたいと思っています。
生き物ですから、去年うまくいって、今年も同じようにして同様にいくとは限らないので、毎回毎回が試行錯誤の繰り返し。
食べてくれる餌が見つかって、ちょっと一安心です
飼育数や水質に問題がなければ、食性の変化が原因とも考えられます。
『いのちのかんさつ2 カエル』(少年写真新聞社・刊/中山れいこ・著/アトリエモレリ・制作/久居宣夫・監修)によれば、オタマジャクシ初期の後ろ足が出るあたりまでは植物性の餌、後期は動物性の餌と、食性が変化するようです。
我が家も、最初はホウレンソウだけを与えていましたが、先日から食いが悪くなり、現在試行錯誤しながら、オタマジャクシに合う餌を探しています。
本やネットでは、鰹節や煮干しもよく食べるとありましたが、カエルの種類にもよるかもしれませんが、我が家では鰹節も煮干しも不人気で、最初にトノサマガエルのオタマを育てた年に、失敗してしまいました
去年卵から育てたモリアオガエル、トノサマガエル、ニホンアマガエルは、ほぼホウレンソウと麩で無事大きくなり、かなり育ったオタマを捕まえてきたカジカガエルもちゃんとカエルになってくれたのですが、今年卵から育てているモリアオガエルとシュレーゲルアオガエルは、それぞれ1週間前、3週間前からがくんとホウレンソウを食べなくなりました。
シュレーゲルアオガエルは、その頃既に後ろ足が出ていて、本当ならもっと大きく育ってから前足を出して上陸するはずが、かなり貧弱なサイズで次々に前足を出し、現在、残り1匹を残して全て上陸してしまいました。
モリアオガエルは、結構そこそこのサイズまで育っていますが、後ろ足が出てきています。できればもう少し充実した体になってから、カエルになってもらいたいところです。
そこで、餌を切り替えることにして、市販の魚の餌をいろいろ探してみました。
下記に挙げた餌の数々は、全てこの3年間我が家で試してみたものです。
最初の年に、オタマジャクシが食べるとされている、煮干し、鰹節、パンなどは全て試しましたが、我が家では食いつきが悪くすぐに水が悪くなってしまっていたので、除外。
テトラミンスーパー 20g 関東当日便価格:428円(税込、送料別) |
まず、よくオタマジャクシの餌として本に載っているフレーク状の熱帯魚の餌は、使ってみた感じ、あまりよくありません。
このテトラ社のテトラミンは、熱帯魚の餌としては一番ポピュラーで信頼度も高く、熱帯魚には優秀な餌ですが、フレークフードは、メダカ科やコイ科の魚などの水面に浮いているものを食べる習性のある生き物向きで、底の方で餌を漁る、下向きの口を持つオタマジャクシには向きませんでした。
なかなか沈まないので食べにくく、一晩でカビが生えてしまいました。
魚なら、1分もあれば全部平らげてしまう量でしたが、食べる習性が違うとやはり難しいようです。
冷★クリーン赤虫(アカムシ) 100g 1枚 別途クール手数料 常温商品同梱不可 関東当日便価格:303円(税込、送料別) |
一昨年試したキョーリンの冷凍クリーン赤虫。
熱帯魚に与えると喜んで食べます。
現在、大人になったカエルに餌付け成功して、半分くらいのカエルのメインフードとして使用していますが、一昨年トノサマガエルのオタマジャクシにやってみて、オタマジャクシには向いていないと感じました。
おちょぼ口のオタマジャクシは、やはり細かい餌を髭のような歯で削り取ったり、泥の中の細かい餌を食べたりするので、赤虫はうどんをのんでいるような食べ方になり、よくありませんでした。
テトラ ブラインシュリンプエッグス 20cc 関東当日便価格:480円(税込、送料別) |
テトラ社のブラインシュリンプ・エッグ。薄い食塩水にエアレーションし、卵を入れて1日で孵化します。それをコーヒーのペーパーフィルターなどで濾して与えると、口の小さい熱帯魚の稚魚に最適の餌です。手間はかかりますが、難しい魚や調子の悪い魚の立て直し、稚魚の育成に、確実に威力を発揮します。
一昨年は、田んぼにたくさんいる微生物をやればいいんじゃないかと思って、これをわざわざ孵化させて、生きているのを与えてもみましたが、よろしくありませんでした。
熱帯魚の稚魚には、これに勝る初期試料はないんですけどねぇ…。
最初、何でも食べると言う情報から、熱帯魚が喜ぶ餌ならきっと食べるだろうと思っていたんですが、一昨年はここまで試した時点で、ホウレンソウの食いが良かったのでそちらに切り替えましたが、今年はそのホウレンソウが駄目になったので、ここからスタート。熱帯魚の中でもオタマジャクシと同じような底棲性で、泥や砂の中の餌をもごもご食べる魚用の餌に絞って試してみることにしました。
観賞魚用クロレラ 20g 関東当日便価格:407円(税込、送料別) |
植物食のプレコ等のクロレラのタブレット。
ホウレンソウを食べるんだから、オタマジャクシも食べますが、食べ残すと水質が悪化しやすいし、ホウレンソウを食べなくなった時期のオタマは、これも食いが悪くなります。
ひかりウーパールーパー 30g 餌 エサ ウーパールーパー用 関東当日便価格:237円(税込、送料別) |
ホームセンターで見つけた、キョーリンの、ウーパールーパーやイモリ、オタマジャクシ用と書いてある餌。
両生類用なんだから、これはいいだろうと思って試してみましたが、残念ながら失敗。
少なくとも、モリアオガエルとシュレーゲルアオガエル、市内のため池で捕まえてきた正体不明のオタマは、食べませんでした。
水に入れると素早く水を吸って柔らかくなるので、食べ残すと逆にそれが水質を悪化させてしまい、一晩で飼育水が白く濁ってしまいました。
飼育数に対する投入数は適正か少なめくらいなので、与えすぎではないと思います。
そして、現在食べてくれているのが、この2種類です。
お一人様20点限り ひかりクレスト コリドラス 110g(パック) 関東当日便価格:434円(税込、送料別) |
先ほどのウーパールーパー用の餌と同じキョーリンの、コリドラス用の薄いタブレット状の餌です。
柔らかくなりすぎず、水を汚しにくいです。
夜寝る前に餌を投入して、朝にはきれいに食べられてなくなっています。
たいていのホームセンターに売っているし、もうひとつ量が少ないパックもあるので、試しやすく入手しやすい点もいいと思います。
コメット どじょうの主食 関東当日便価格:254円(税込、送料別) |
こちらもホームセンターで見つけた、コメットのドジョウ用の餌。
キョーリンのコリタブより厚みがある錠剤状の餌で、食べにくいかなと思いましたが、これもきれいに食べきりました。こちらも水を悪化させにくいようです。
キョーリンのコリタブは、原料がフィッシュミール、小麦胚芽、大豆ミール、小麦粉、シルクワームミール、海藻粉末、かしこ、ビール酵母、魚油、オキアミミール、スピルリナ等。
コメットのどじょうの主食は、フィッシュミール、小麦粉、トウモロコシ、オキアミミール、スピルリナ等。
2種類とも、動物性の原料と植物性の原料が配合されていて、特にオタマジャクシ後期の、動物性の餌を必要とする時期には適していると思われます。
先日、和裁の先生のお友達からもう一つモリアオガエルの泡巣をいただき、孵ったばかりのちびオタマたちも、よく食べています。
何より、食べやすく水を汚さない上に、入手しやすくコストパフォーマンスも高いところが良かったです。
とりあえず、今回はカエルになるまでこれでいってみたいと思っています。
生き物ですから、去年うまくいって、今年も同じようにして同様にいくとは限らないので、毎回毎回が試行錯誤の繰り返し。
食べてくれる餌が見つかって、ちょっと一安心です