去年ほどの猛暑じゃないですが、それでもふかふかの毛皮を持つケダモノは、日々涼を求めて、少しでもひんやり感じるポイントで転がっております。
結婚以来、10年以上酷使してきたエアコンが、冬の終わりに異臭を放つようになり、普段は匂い云々言わないちび太が「臭い!お父さんの匂いで、この変な匂いを消そう!」と、旦那のパジャマに鼻を押し付けたので、さすがにもうこれはあかんと、先月ようやくエアコンを買い直しました。
エアコンの異臭より臭いもの扱いされた旦那も気の毒ですが
いやぁ、エアコン、本体も室外機も静か!!
だけど、大きさが、で、でかい!!
ベランダジャングルも配置換えを余儀なくされ、ただでさえ狭いのが、更にドアを全開にできなくなり、子供のなわとびでドアノブとベランダフェンスを結んでドアを固定しています
さて。
本題の、猫のしつけについて。
猫は犬と違って、きちんとしたしつけはできないと言われています。
世の中には水洗トイレに座って用を足し、自分で水を流す天才猫ちゃんもいますが、少なくとも普通の猫は、お手もお座りも待てもできないし、食卓の上に上がらないとかいたずらをしないとか、そういう日常的なしつけは、対処療法のように何年もかけて、ようやくいくつかは習得できるという程度。
そもそも、猫と犬は本来の性質が違うから、同じようなしつけ方法は無理と言うものです。
おにりぎ丸は、トイレはほとんどおそそう無し。これは、満点。
ただし、これは猫の「砂状のものがあるところに用を足し、かけて排泄物を隠す」という性質を利用したもの。
食卓の上には、人がいる時には乗りません。
誰も見ていない時には、ちゃっかり乗ります。子供たちの食べこぼしやお皿の下げ残しがあろうものなら、必ず舐めようとします。
食事を食卓に並べる時にも、誰か目を光らせてないといけません。
これは、人間の方が、食事を並べる時には、必ず食卓の監視係がつく、食事の後は速やかに食器を下げて食卓を拭くことで対処。
あくまでも、猫によくないものを排除しておくという、対処療法で、猫本人が「これはしてはいけないこと」と納得しているわけではありません。
人間に噛みつくのは、時々やります。
遊んでもらいたいのに遊んでもらえない(おもちゃを遠くに置きすぎて、ちゃんと取って来ないから、こっちまで持っておいでと説得中も含む)、お水が無くなってる、トイレ・ハイ、じゃれててテンション上がっちゃって、つい…など、いろいろなシチュエーションがありますが、旦那はこれが許せない。
うちの旦那は子供の頃ボクサーを飼っていた、筋金入りの犬派(しかも、がっちり躾けられた大型犬LOVE)で、家族として一緒に生活する以上は、家族に襲いかかるのは絶対許せない。ましてや、我が子の首筋を狙うなんて、言語道断!というわけです。
猫は、やってる最中に叱らないと、タイミングが遅れたら何で怒られているかわからない。
また、大きな声、軽くはたく、無視するなど、いろいろやってみましたが、これがなかなかうまくいきません。
旦那に対しては怖い人間だと認識しているのか、絶対に牙を剥きませんが、わたしには一番懐いて甘えるけど、その分当たりも激しい。
一番噛みつかれるのはちび太で、トイレ・ハイの興奮状態になると、ちび太の首筋を狙って飛びかかります。完全に舐められてるし、サンドバック状態です。
さすがに、こんな状態はまずい
旦那には「お前がおにぎりを甘やかすからだ!」と責められるけど、猫を犬と同じようにしつけようとしても無理と、何度も夫婦喧嘩して、人間同士も妖しくなる、おにぎりとの関係も、お互い「どうしてわかってくれないんだ!」というイライラが募って、これまた妖しい関係になりつつありました。
悪いことをした時に、クリック音のような特定の音を聞かせて躾ける、水鉄砲で狙う(ただし、飼い主が嫌なことをすると思うといけないので、死角から)など、いろいろ本に書いてあることも試しました。
特に、水は、猫同士が喧嘩している時には、バケツで水をぶっ掛けて離すというのは、古典的ではありますが、効果的。
で、家にあった小さなガラスのアトマイザー、これを使って、噛んだら顔に水を吹きかけることにしました。
これが、なかなかタイミングが難しい
その場にすぐアトマイザーが無かったり、シュッとプッシュしにくかったり。
そこで、今度は100均で買っていた、小さな霧吹き登場。
かかりつけ医の「ヤギ髭の先生」に話したところ、「聞いてたら、甘えるのと噛むのが(おにぎりの中で)セットになってる可能性があるから、その癖を直すのは難しいかもしれんな。噛んでからじゃなくて、噛む気配がしたら、噛む前に止めさせなあかん」とアドバイスをいただきました。
そして、体を低くして、飛びかかる気配がしたところに、すかさず霧吹き。
この繰り返しで、おにぎりの噛み癖が劇的に改善しました
まだまだ、ちょこっと噛んでみるくらいはしますが、おにぎり本人も甘え方が上手くなり、優しい声で「にゃ~ん」と鳴いたりすりすりしたり。
人間も猫も、お互いに安心して甘え甘えられて、かわいがることができるようになって、家庭内の緊張状態がぐっと緩和されました。
今では、ちょっとアヤシイ気配がしたら、霧吹きをトンと前に置くだけで止めます。
本当は飼い主と霧吹きを結び付けないように、悪いことと霧吹きだけを関連付けるように、本には書いてありましたが、なかなかそれは難しかったので、うちではこの方法で噛み癖を改善させました。
ちなみに、小さなアトマイザーでは、自分の方が強いと思うのか、猫パンチではたき落とすこともあるので、そこそこの大きさの霧吹きで、断固たる態度を示した方がいいかもしれません。
愛猫の困った癖で悩み、万策尽きたとおっしゃる方、試してみる価値はあると思いますよ