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リカバリー

7月13日 時代錯誤

2016-07-13 13:46:54 | なるけん気まぐれ日報
Yahooのニュースで、サザエさんの視聴率が1桁に落ちたニュースが載っていた。

今まで過去に視聴率が1桁になったのは数回程度しか無かったらしい。

サザエさんは、国民なら知らない人はいないだろう。

50年続いている長寿番組である。

アニメでこれ程続いている番組は無い。


しかも確実に高視聴率が取れていた優良番組である。


しかし、そのサザエさんに異変!


とうとう視聴率が落ちたのである。



そして、何故落ちたかを専門家が調査。



そこには、時代背景が関係するのでは?という。





まず、サザエさんは今では珍しい3世代同居家族である。
3世代同居家族は今現在全国民で約6%しか存在しない。
逆に核家族の割合は約58%、1人暮らし他が約30%だそうだ。


カツオが遊ぶのは近くの空き地で野球。

現在はこんな空き地も無い。打った球が近所の頑固親父の窓を割り怒鳴られるなんてシーンがあるが、下手したら児童虐待だ!なんて言われる時代。
知らない大人に叱られるなんて今の子供は経験していないのである。
泣いてる子供に親切で声をかけただけで今では変質者扱いだ。

当然アニメには、今流行りのスマホもPCもテレビゲームも出て来ない。

サザエさんを観る最近の子供たちにしてみれば、全く共感出来ないのである。



サザエさんも専業主婦だ。


現在専業主婦率は、約27%だそうだ。

多くはパートや派遣社員などでお母さんも働いている時代である。
買い物も、時々デパートに行くが日々の買い物は魚は魚屋さん。野菜は八百屋さん。お酒、調味料は酒屋さん。という古き日本の買い物風景。

今は、コンビニ、スーパー。いや…下手したらネットで注文して自宅に届く時代である。


このような時代背景が視聴率の低下をもたらしているならば、今の時代背景に合致させればどうなるか?みたいな事も書いてあった。


まず、波平は定年後、再雇用で嘱託になり若い社員に使われる。マスオさんは会社と家庭のストレスでウツ気味。
代わりに派遣社員として働くサザエさんだが、タラちゃんが熱を出し欠勤しがちで契約更新が出来ず、タラちゃんも待機児童でフネが代わりに面倒を見る。

カツオは受験に失敗。

ワカメはイジメにあう。


こんなサザエさん観たいだろうか(笑)?



サザエさんの家族が理想の家族。



と今も尚そう考えてしまっている事に問題があるのではないだろうか?



同じように時代背景で考えれば、ちびまる子だってなかなかの時代錯誤である(笑)


が、しかし!


ちびまる子ちゃんは、何故か私ら世代には懐かしさを感じてしまう。


あの、ちびまる子ちゃんが感じている感性や、心の叫びなど、私たちが小学生時代に感じていたままが描写されている。


きっと時代は変わっても、小学生の感じる感性や大人の世界の不思議などは、今の子供たちにとってもあまり変化はないのではないだろうか?


サザエさんに描かれている様は、テーマ的に家族像のような気がする。


てか…長い年月をかけて家族像がテーマになってしまったのではないだろうか?



ここは原点に帰って、おっちょこちょいの破天荒なサザエさん!を主役にすれば。


視聴率は回復すると私個人的には思うのである。