はづきちさんのはまりもの

まだあったので日記帳になりました

はやのじ ぜぇーと! おーばーますたー 3 (SS 番外編)

2008-08-23 00:37:45 | SS 番外編

「しかしなんとまぁ…」
何の問題も無くレッスンをこなし
何の問題も無くオーディションに勝つ
それが俺が四条貴音に持った印象だった
レッスンなど必要が無いぐらい
高い水準で纏められているボーカル、ダンス、ビジュアル
俺のやることはスケジュールの作成ぐらいしかない
本当に手がかからない子だが…
「なぁ、四条君、君は本当に素人なのか?」
思わず出た言葉
デビュー直後のこの力量は疑問でしかない
「…ええ、プロデューサーに出会ってデビューしたアイドル見習いです」
「にしてはレベルが高すぎる、それに」
「それに?」
「意図的に指示を見逃したりしたね、余剰アピールはしないという姿勢かい?」
「…わかってるならなぜ?」
不思議そうな顔
だがこれもフェイクか
自分の望んだ答えが返ってくるか
値踏みされている
「そちらの方が楽な時もあるから」
「レベルの差があるなら…ですね?」
…恐ろしい
この娘は自分でオーディションの組み立てまでしている
そしてこちらの言いたい事まで完全に理解している
あえてぼかした答えさえも

「ま、おかげで本来の仕事にも手が回せる」
夜の事務所にて
内情から探る961プロ
そこから出てくるものはやはり黒井社長の偉業なのだが
その偉業に少々疑問も感じている
プロダクションでプロデュース方法が違うというのもあるのだが
それにしても…
「何かわかりまして?」
「いや、疑問点はいくつかあるが確証にいたるまでには…っ!」
いつのまにか目の前に貴音が居た
「どうぞ、コーヒーです」
「貴音…」
「あら?名前で呼んでくれるんですか?」
微笑む貴音
だが…目の奥には笑いは無い
全てを見透かされているような瞳
「俺に何を望む?」
もはや言い訳は通じないだろう
洞察力に優れた人間をしばらく相手にしていなかったツケがここに出たか
元担当アイドルの何も考えていないアホ面を思い浮かべる
…まあ、あいつはあれがいい所だったな
「ふふっ、そうですね」
顎に指をあて悩む仕草
それは実に魅力的だ
弱みを握られた物には冷や汗しか出てこないが
「とりあえず私を高みへ連れて行ってください」
「高み?」
「ええ、私とその周囲を私の意志で動かせるぐらいのレベルまで」


千速パート

「みんな!頑張っていこうな!」
「うるせぇ!バーカ!ジュース買って来い!」
「いきなり学級崩壊なの!」
「たく!ニセプロデューサーが!」
買ってこさせたコーラの缶を投げる>クリティカルヒット
全く
プロデューサーと一緒だから961プロに来たってのに
いきなり離れ離れで、変な奴にプロデュースされる事になっちまって
しかもなんか変
ここに居るアイドル達は全員同じプロデューサー
だからと言ってユニットじゃないようで
掛け持ち?
あー考え事するとなんか頭がこんがらがる
「ふふふ、いけないアイドルちゃんだ…俺が素直な子にしてやる!」
気絶させたと思ったのに意外と回復力がありやがる
しかも飛び掛ってきた
「ふははははっ!女の力で俺の突進が防げるかな!」
A+Bで避け
「ぐふぉあ!」
「けっ!97でも女々しくEXゲージ使ってた奴の避けを舐めるな」
「千速、絶対15じゃないよね」
そんな事言う美希の口はキスではなくおにぎりで塞ぐ
「モガモガー!」
「たく、響!遊びいこーぜ!」
「えーでも、レッスンが」
流石の純真沖縄っ子
なんか真面目な事言ってる
お姉さんそういう子嫌いじゃないので
「人生勉強!これまたレッスンだ!」
と真顔で嘘をついたら頷いてくれた
うん、ノリのいい子だ
「もうもんー?(そうなのー?)」
「美希、お前は口の中空にしてから話せ」
「むぉあいはーい)」
「人の話を聞け」
キャッキャと友達と放課後遊びに行くなんて久しぶりかもしれない
まあ楽しむ時は、楽しまないと
「おい!お前ら!レッスンはいいとしてもこのスケジュール通りに…」
「うっせー!バーカ!ジュース買って来い!」
「あ、いい角度なの」
綺麗に入ったC+Dに吹っ飛んだニセPに響が近づいてく
「おお…響…お前は…俺について…」
「なんくるないさー」
ガクッ
あ、崩れた
あーあー、プロデューサーは何してんのかなぁ…?













おかしい…
2回で終わらせるはずだったのだが…
という事でパートまで分かれちゃいました テヘ
ちょっと都合上短いのを短期間で複数って感じになりそうです
ネタが端から腐っていきそうで不安ですが
俺の中での貴音さんはちょっと怖い人
踏む以外にもね


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