まずは完成したストールをバックに撮った記念写真を。
皆さんの笑顔から、いきなり満足感がつたわってきますね!
ツートンカラーの素敵なストール、どうやって染めたのかはこのあとすぐ!
草木染めのイベントではすっかりおなじみ、
鹿角紫根染・茜染研究会の関幸子さん(左)と杉澤多鶴子さん(右)。
本日の素材は「ヨシ」。湿原でよく見かける植物ですね。
大沼でも夏に向けて勢いよく伸びていますが、その勢いがあだとなり木道をふさいでしまいます。
そこで、木道周辺のみ毎年刈り払いを行うため、今回はそれを使おうというわけです。
切ったヨシを煮出します。たっぷり入れて、沸騰したら40分・・・。
その間に布の下準備。
ツートンカラーは、ヨシとクルミの重ね染めなんです。
大島の椿灰で先媒染した布を屏風たたみにしたら、
クルミの色を入れたいところを糸でぐるぐる巻きにします。
ぐるぐる~
布をじゅうぶん水に浸したら準備完了!
せーので染液に浸けますよ~
ヨシの染液は明るい茶色。煮出しているときは甘い香りが漂い、このまま飲めるんじゃないかという気が・・・。
液につけている間は、鹿角紫根染・茜染の歴史や研究会の活動について聞きます。
この絞り方は「花輪絞り」というそうですよ。
20分染めたら、椿灰の媒染液に浸けて15分。
これを3回繰り返します。
淡い色が入ってきました。
ヨシの次はクルミ染め。
初めに糸でぐるぐるしたところをほどき、そちらを染液に浸けます。
ヨシで染まったほうはビニール袋でガードして、どぼん。
クルミの青い実を煮出した染液は、ヨシよりもずっと濃い色。
再び媒染液へ。こどもさんもお手伝い。
よーく水洗いして完成!広げて干すと「わーいいねえ!」「そっちも素敵だ~!」と歓声が。
ヨシは淡い黄色、クルミは赤みがかったグレー。
たたみ方や縛り方でみんな微妙にニュアンスが違うのがまた素敵です。
干している間はコーヒータイム。
草木染めに関する質問がとびかい、とってもにぎやかでした♪
自然の材料で染めた布は化学染料の物より持ちが良いそうです。
いきもののパワーをもらって染めているからなんだろうなあ、と感じます。
毎回染まるたびに感動があるこのイベント、次回は10月22日開催予定です。
詳細が決まり次第またお知らせしますのでお楽しみに!
最後に、今回の案内人である関さんと杉澤さんが鹿角市で講師を務める行事のご案内です。
伝統文化親子教室「鹿角の絞り模様と茜染体験」
茜染のタペストリーを制作します。
日時:7月23日(土)10:00~15:00
対象:鹿角市内小中学校生とその保護者
お問合せ・お申込:花輪市民センター杉澤さん(TEL:0186-23-3351 FAX:0186-23-5740)
こちらもぜひご参加ください。終了しました
(かさい)