八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

八幡平の自然については、まずこのブログで情報を!
ビジターセンターの活動、花や紅葉、旬の情報満載でお送りします

3月22日(日) 巨樹「マンダの木」に会おう を開催しました。

2020-03-23 17:30:12 | イベント

3月22日(日)里は雨がちりぽり、山は朝から湿った雪がちらつく中、 巨樹「マンダの木」に会おう を開催しました。

 

集合場所の秋田八幡平スキー場で開会式を済ませ、バスに乗ってスタート地点のアスピーテラインの蒸ノ湯休憩所へと向かいます。

蒸ノ湯休憩所、着いちゃった・・・

とか言いつつも、これからの行程が楽しみ。

逸る気持ちを押さえつつ準備運動。

いよいよスタート。

カラフルなウエアが薄暗い空の下で雪に映えます。

雪化粧したダケカンバたちが立ち並ぶ斜面を下り、蒸ノ湯を目指します。

大丈夫、ゆっくりー。

って、いきなり転んでる・・・

わざとだ、絶対にわざとやってるよ・・・

蒸ノ湯は・・・

あちらこちらで噴気が上がっていますが、もはや噴気なのか雪なのか靄なのか・・・

さあ、いよいよ森の中へと入っていきますよ。

新雪が降り積もった静かな森の中に、賑やかな声が響きます。

日本は南北に長い国。

既に桜を楽しんでいる所もあるようですが、八幡平は木々に雪の花が咲いています。

風流に、この場でゆっくり雪の花見とでもいきたいところですが、イベントはまだまだ始まったばかりです。

雪の花のトンネルをくぐって進みましょう。

まるで、おとぎ話の世界にでも迷い込んだみたい❤

いや、迷うのは困る・・・

オオシラビソの林の中で休憩。

衣類調整と水分補給をどうぞ。

下枝の落ちたオオシラビソは、天国へとつながる梯子だそうです。

たぶん、登って落ちたら天国・・・

オオシラビソの間をくぐり抜け、長沼へと向かいます。

枯れ木さえも美しく見せてしまう真っ白な雪。

ツルアジサイにも雪が積もって、更に美しく。

もっちりとして見える雪に残されたウサギの足跡も、降り続ける雪に静かに消されていきます。

ブナの冬芽も、可愛らしい雪のぼんぼりに包まれていました。

何を見上げているのかな?

大きなダケカンバとオオシラビソが寄り添うように・・・

仲良しなのね❤

木々の間に長沼の姿が見えました。

ブナの森に静かに佇む姿が積雪期でも美しい「ながぬまねえさん」です。

私たちを優しく迎え入れてくれる「ながぬまねえさん」の下に駆け寄る皆さん。

ってー!

転んでも楽しいっ‼

そんな長沼に、しんしんと雪が降り続けます。

トチノキの冬芽も、まだ芽鱗のコートをしっかりと着込んでいます。

沼の上を歩いて東屋から正面に見える大きなダケカンバへと向かいます。

ちょっと慎重になっているのかな?

大丈夫、落ちたりしないよ。

枝を大きく広げたダケカンバ。

いつ見ても絵になる木です。

横一列に並んで・・・

真っ白で広い雪原と化した長沼を横断します。

誰も踏み跡を残していない場所を歩くのは勿体ない気もしますが、とても楽しい気分にもなれますね。

何?

分かっているけど、見てみたくなる。

只今、沼の真ん中付近を横断中!

目指す東屋は目前です。

周りの木々も、なんだかケーキの上の砂糖菓子みたい。

皆でケーキの上を歩きます。

マジか⁉

身体中ベタベタになるべ・・・

いや、ならないし。

どちらかと言えば、湿った雪でベチャベチャ・・・

それでも笑顔の皆さん❤

東屋に入って、これから昼食です。

昼食を済ませて、改めて見渡す長沼。

広い・・・

静か・・・

幻想的な世界が広がります・・・

走れーっ!

泳げーっ‼

「戻るべ」

「戻るべ」

・・・

「待って」

ドンッ!

「んぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

ズッシャーーーッ‼

・・・

「マンダの木」に向かいましょう。

まるでアイシングされたようなブナの森の中を進みます。

何見てんの~?

「ニクイボじゃね?」

「カラクサじゃね?」

「クロイボだべ」

と、ブナの樹皮に着生した地衣類を観察中です。

こんなに沢山の地衣類を住まわせてあげるなんて、ブナは本当に優しい木ですね。

そして、お目当ての「マンダの木」

一見株立ちにも見えますが、枝分かれ部分が雪の下に隠れてしまっている、大きな「シナノキ」です。

何か儀式でも始まるかの如くマンダの木を取り囲む皆さん。

こんな立派な木が残されている八幡平、まだまだ私たちの知らない大きな木が、どこかに残っているかも知れませんね。

「マンダの木」の前で記念撮影。

って、こっちが前なのか?

菰ノ森へ向かいましょう。

ピーク到達。

登ったら下ります。

下りは勿論・・・

尻すべりーっ!

ホント、楽しそう。

良い笑顔です。

ツボ沼に向かう途中のコメツガの木。

靄の中、枝葉の間から差す光が幻想的に見えます。

根本には、クマによる皮剥ぎの跡。

爪痕もしっかりと残されています。

降りしきる雪の中を進む一行の前に、大きな樹洞のあるシナノキが出現。

これも、クマが冬ごもりに使った形跡のある木です。

という事で、内覧会。

お気に召しましたでしょうか?

って、覗き方ーっ!

靄の向こうにツボ沼が見えてきました。

もはや、靄なのかレンズの曇りなのかが判別できない状況・・・

沼の脇の斜面に、雪まくりたちがコロコロ。

ツボ沼横断中。

おや、お行儀良く並んでどうしたのかしら?

蒸ノ湯古道、ジープ道に出て解説に耳を傾けていたところでした。

樹洞のあるトチノキまで来ましたよ。

こちらは、小さいながらも勝手口がある物件になります。

森の様子が変わりました。

ブナの二次林です。

タムシバのふわふわのコートにも雪が・・・

赤川沿いのキタゴヨウまで来ましたよ。

ゴールはもうすぐです。

もちもち、もこもこの雪を眺めながら進みましょう。

赤川のヒューム管橋をわたります。

降りるのは良いけど・・・

登りは梯子で。

はいっ、笑顔頂きましたー。

薄っすらと雪を被ったキタゴヨウの葉が綺麗です。

頑張れっ!

ゴールは、直ぐそこですよ。

って、担いでる梯子が写ってるじゃん!

ビジターセンター裏の泥火山。

元気にポコポコと泥を噴出しています。

ビジターセンター到着。

お疲れ様でした。

湿った雪が、強まったり弱まったりしながら一日中降るという生憎の?お天気になってしまいましたが、約5キロものコースを参加者の皆さんに楽しんで頂けたようです。

行程中の皆さんの笑顔や笑い声の忘れられない一日になりました。

「マンダの木」は勿論、雪が作り出す美しい景色を見て雪で遊んで、雪国でなければ体験できない一日を過ごしてもらえたのではないでしょうか。

里はどんどん春らしくなってきていますが、八幡平はまだまだ沢山の雪がありますので、もっともっと雪を楽しむ事が出来ますよ。

今年度のイベントは今回で終わりですが、新年度も沢山のイベントをご用意しておりますので、皆さんに参加して頂けるように願っております。

              くどう

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿