八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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4/3下見「早春スノーシューヒミツの巨木と沼めぐり」行ってきました。

2020-04-04 11:19:26 | イベント

春の気配の中で、残雪期にしか会えないヒミツの青い沼や、巨木が待つ森へスノーシューで出かけよう!さてさて、春の森ではどんな気づきがあるのでしょう。

すっかり除雪を終えた八幡平ビジターセンターは4月8日の開館を待つばかり。晴れ間が少し、屋根の雪にも、眼下に見える大沼にも春の気配が感じられます。

準備をととのえ、さあ!下見です。

厳冬期も活発な活動をしていた泥火山ですが、こんな日差しの中で見ると去年と少し様子が違うような気がします。

春の森に行くための関門、”赤川ヒューム管渡り”。雪面からの降り口は低くなったものの、依然2mほどの高さはありそうです。本格的な雪解け前なので水量的には多くありませんが、”春の小川”でもありません。

”関門”を通過すると、あとは雪面のどこでも歩けるフィールド。少しだけ見えてきた青空が、気持ちを解放してくれるようです。

気の早い?タムシバがフリースの外套を脱ぎかけています。脱ぎながら少しの躊躇が感じられ、「まだ早いのでねぇが!」と私たち。

すごい枝ぶり!でも少し変!ほほ~ 正体は立ち木に絡んだツルアジサイでした。

株立ちの幹が4本伸びている木で、それぞれにツルアジサイが絡んでいます。その幹は枯れたもの、枯れ掛けているものという状態・・・よく見るとこの木のてっぺんには鳥の巣が付いています。人(木)の好い宿主といった状況です。

これを見た方々はどんな物語を語ってくれるのでしょう。

トチの古木、樹洞付き、爪痕もたくさんあり。

スタッフくどう氏はカメラに犠牲? 内部を撮影して安全確認中!

緩やかな登りと下り、小さな尾根上のピークに立つと視界が開けたり。

眼下には細く長い鹿角盆地、その向こうには遥か「八甲田連峰」が見えるはずなのですが、春霞がその姿を隠しています。

気が付いたら「よんご沼」。縁の部分が溶けだし、沼の輪郭が現れていました。

スタッフくどー氏の話によると、雪面の下に薄い氷の層はあるけど、その下はシャーベットだ~。雪の少ない冬といわれていましたが、そんな気象条件がこの「よんご沼」にも反映されていました。少々おっかなびっくり、たぶん、12日のイベント当日は沼の縁取りがグル~と全周に回って、沼渡は出来ないのじゃないかな、と思いました。

昨年の八幡平「鏡沼」の”ドラゴンアイ”はものすごい人でした。しかし、この静かな森の中にもそんな姿があるのですね。

静かな春の訪れ。

少しばかりの凍った水面と氷の溶けた水面に映る逆さ風景。

穏やかな春の森。朽ちかけた立ち木に取り付けられた冬の指導標識66番は今年で67年目の春を迎えています。

穏やかな春の森。眼下には「よんご沼」の少し上にある沼、私たちが命名した「よんご五尺沼」。こちらはまだ雪の中です。

緩やかな斜面。

あっちに行ったりり、こっちに来たり。どうやら、この辺は蒸の湯温泉に続く”旧ジープ道”のようです。

ただの雪面に見えますが、正面は「菰ノ森」、ここは菰の森北側の名無しの沼です。

名無しの沼からはほんの少しで「長沼」。広大な雪面の中で目標をこの東屋に定めて、ひたすら歩いて振り返ると私たちの足跡が雪面に残っていました。

この前来た時と様子が少し違っていたのは、東屋の雪が右側荷重でついていたこと。右側の柱がプルプルと必死に耐えているように見えたこと。

  

そして”シナノ木の巨木”。さりげなくありますが、環境省巨木データベース上で日本で二番目に太い木です。木の周りの雪解けは大分進んでいます。

そして「ツボ沼」。「菰ノ森」の西側にある沼ですが、すぐ近くを”旧ジープ道”が通っていることから訪れる人がいて、この名がついたと考えています。

   

シナノ木古木、幹が折れて大きな樹洞が口を開けています。もちろん爪痕付。

不動産的には、広いけど古い物件なので家賃は低めという設定になるでしょうか。

赤川が近くなると、大沼地熱発電所のタービンの音が聞こえ出しました。コケたちの輝くような緑が鮮やか、こんな風景もあります。

木の芽、森の景色、何を見ても春だな~と感じます。

何よりも、視界の開けたどこでも歩ける起伏の緩いこの森がいいな~。

自由な発想でいろんなことを感じて歩ける想像の森という言葉も浮かんできます。何も考えないでということもありでしょうけど、楽しみ方はそれぞれ・・・

一緒に出掛けてみませんか。

   あべ

 


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