今、我が家で空前のブーム、テレビ神奈川製作「天体戦士サンレッド」の原作本。
ブックオフで購入。各350円也。
「天体戦士サンレッド」というのはいわゆるヒーローもののパロディーで
悪役目線でのお話です。
こういったタイプの漫画はいくつか存在していたのですがこれは秀逸です。
舞台は神奈川県川崎市溝の口あたり。
正義の戦士サンレッドと悪の組織フロシャイムの善と悪の壮絶な戦い、
という建前のもと、毎回慣れ合いの喧嘩をしています。
正義の戦士の筈のサンレッドは成り振る舞いがどうみてもただのチ○ピラ。
保険の外交員をやっている彼女の内田かよ子さんのヒモです。
(ちなみに上の表紙絵にはサンレッドはいません。主人公なのに。)
普段は特にやることもなく歩き煙草してパチンコやって
たまに悪の組織のフロシャイムとTシャツに仮面という格好で闘っています。
正義の戦士なんで戦闘は滅法強いのですが、仕事をする気はなさそうです。
収入は無いので確定申告も不要。
一方、悪の組織フロシャイムはちゃんとした組織で 税金を納めたり
「打倒サンレッド」の決起集会(飲み会)の経費を領収書発行してもらって
組織の経理からお金もらったりしています。
いったいどういった形で所得を得て税金を納めているのかは1~5巻では
明らかになっていません。
また、悪の組織なのにサンレッドの彼女のかよ子さんの紹介で
「スポーツ選手でも審査に通る保険だから審査してもらおう」とかいって
保険の検討したりしてます。
フロシャイムは、全国的な組織みたいで
社内報に地方組織だよりがあったり新人紹介が載っていたりという
まるで普通の会社のような組織。
川崎支部を仕切るヴァンプ将軍の立ち振る舞いはどうみてもお母さんそのもの。
怪人の面倒見もいいし、ご近所づきあいは大切にするし、
食事作りと掃除が趣味みたいです。
ちなみに川崎支部のアジト(?)はアパートです。(借り切りか?)
サンレッドと闘うことと見た目以外はどう見てもフロシャイムの皆さんの方が
善人の感があります。
そんな訳で感情移入はどうしても悪の組織目線で入るように作ってあります。
1~3巻もありましたが敢えて4・5巻から購入。
理由は1~3巻のかよ子さんは顔がおばさんくさくて嫌だからです。
作者のくぼたまこと先生、最初はかよ子さんを水商売の設定にしていたみたいです。
それだと生々しすぎるからって途中から若くして、
ヒモ的なリアル感を薄めたところからお話がうまく回りだした感があります。
10巻以上の作品なんでゆっくりと集めていきたいな、と思っています。
ちなみにDVDはハズレなし。どの巻から見ても大笑いできます。
TSUTAYAあたりでまとめ借りがお薦めです。
タレミミ先輩 (ヌイグルミ・ホスト) からヌイグルミ型怪人(?) ウサコッツへのひとこと
「お前もいい加減酒の味を覚えたらどうなんだ?
まぁ、本当に酒の味を覚えた頃、人生は大概下り坂なんだがな。」
は金言です。
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