東京勤務、田舎暮らし Can you imagine 2-hr commute for one way ?

生まれ育った田舎に暮らし、毎日2時間かけて東京の下町へ。
オタク第1世代の会社員 「たぬきねいり」 のささやかな日常。

勇者王ガオガイガー

2010年05月03日 | オタ話

今年のゴールデンウィークは点滴付けになったので
家でひとりアニメ祭りをやっています。

YouTubeで「勇者王ガオガイガー」を見つけたので好きな回を中心に見ています。

「勇者王ガオガイガー」は1997年に
「ガンダム」でおなじみのアニメ制作会社サンライズがより低年齢層を狙って作成した
ロボットアニメ「勇者シリーズ」の最終作です。

私が最も好きなアニメといって過言ではありません。

主人公の護君という名前にちなんで息子に護という名前をつけようとしたくらい
好きです。  (妻からのクレームでこの案はポシャりましたが。)

アニメらしいデフォルメ、見得の切り方、派手な合体シーン、
もっともらしいSF考証、熱いストーリー構成、
素晴らしい音楽(他のテレビ番組で随分と多用されています。)、
どれをとってもひとつの頂点に達していることは間違いないと思います。


長年続いた「勇者シリーズ」の最終作ということで
無理におもちゃの売り上げを狙わず、商業的な失敗を覚悟の上で
ターゲットの筈の低年齢層を狙わない作品づくりをしたんですね。

これが当時大人の間で評判になっていました。
少年達が「エヴァンゲリオン」に夢中になっていた頃、
オジサン達は「ガオガイガー」だったんですね。


とりあえず判りやすいところで合体シーンを見てください。
(他人様のYouTube画像ですが。)



この中で特に好きなのが腕の中から手が出てくるその出方。

ヘリコイド(多条ネジ)でぐるぐるっと手が回りながらせり出してきて、
オーバーランしてから逆ターンして正位置に手が戻っていくのですが、
ヘリコイドから手と一緒に噴き出す煙(機械油の蒸発したものをイメージしている)が
規則正しく噴き出す描写から逆ターンする時に煙が乱流になって周囲に散るんです。

判りましたか?48秒目ぐらいの場所です。

この大人にしか通じないようなマニアックな演出を子供向けアニメでやってしまった
気合いの入れようが「ガオガイガー」の特徴です。


「ガオガイガー」のストーリー的な特徴は
「過剰なまでの自己犠牲」 これに尽きると思います。

確か、内田樹氏の本のどこかに鉄腕アトムを例にとって
人間の本質は「過剰なまでの自己犠牲」であるといった一文があったかと思いますが、
これがずーっと続く訳です。


久し振りに見るとやっぱり泣けます。
MSNの検索エンジン「bing」から動画検索すると
Youtubeのエンジンから探すよりも探しやすいかも。

お薦めは第27話「大東京消滅」から第30話「勇者暁に死す」の4話、
いわゆる「東京決戦4部作」です。  良かったら見てみてください。
この作品のエッセンスが凝縮されています。

探したところ、続編OVAの「勇者王ガオガイガーFinal」もアップされていたので
初めて見ました。
SF性は薄れますが思い入れを込められたよく出来た作品だと思いました。

ゴールデンウィーク、私のように身動きのできない人、
昔のアニメ三昧もまた楽しからずや、ですよ。


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