HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

バリアフリーな海水浴場ができるまで

2012-08-07 09:58:43 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
鳥羽市営安楽島海水浴場は3年ほど前に、管理棟を改装するとともにバリアフリー化されました。
私たちは車いす対応トイレと、異性の介助が可能になるために、トイレに更衣スペースを設けてもらうよう要望して、それらの願いが叶いました。
もちろん、そんなにすんなりいったわけでなく、途中まで進んだ図面にストップ掛けて、説明と説得を何度も繰り返してきました。

そして、センターとしては、その準備のためヒッポキャンプやランディーズといった、砂浜でも楽々移動できる水陸両用の車いすを購入!

ランディーズ
http://barifuri.com/tourcenter/rental/03-landeez.html

ヒッポキャンプ
http://barifuri.com/tourcenter/rental/04-hippocamp.html

昨日、市の人と、とある要件で安楽島海水浴場へ行ったとき、
「安楽島海水浴場をバリアフリーの海水浴場であるということを宣伝してほしい。ここを作るとき、いろんな人にそんな(バリアフリーな)設備は必要なのか?そんなところにお金かける必要はあるのか?ということを散々言われたけれど、市として押し通したところなんや、ほんま大変やった。そやらか、それらをもっと全面に出してほしい」と言われました。

市役所も、私たちの強い要望と、そういた意見をいう人たちの狭間でこのバリアフリーの海水浴場を作ってくれたと思うと、本当に感謝しきりです。

その結果、無理だとあきらめていた海水浴の夢を叶えている車いす利用者が、この数年で徐々に増えています。
その、光景は本当、周りのみんなが涙ものなのです。
車いすになってから、好きだった海から遠ざかってしまっていた人たち、生まれて初めて海水浴する人が海水に触れることができる。砂浜を自由に行くことができる。
好きな人や家族と楽しい夏の思い出を共有できる。(以前なら陸サーファーならぬ、陸海水浴だったのです←砂浜にすら行けない…)

そして、そんな需要が増える。
増えれば…



いつか、
「本当に必要なのか?」
「そんな設備、お金の無駄じゃないのか?」
と言っていた人たちが、偶然にでも車いす利用の人の「夢の海水浴」光景に出会って、

「そうか、これのために必要だったんだ!」

と、思う日が近くなるかもしれません。


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