とうとう、この日がやってきました。
伊勢純血種の私は血が騒ぎます。
20年に一度の神宮の式年遷宮の民間行事でもある「お木曳き初式 役木曳き」
これは、今日が内宮領、明日が外宮領へ神領民の中でも神宮とゆかりのある地区の奉曳団が神殿の棟持柱を川や陸(おか)をソリやお木曳き車に積んで運ぶのです。とても重要な、そして、神領民として誇りのある行事です。
バックのサクラがきれいですね。子供たちも楽しそうに曳いていました。
昨日の雨はなんとか止み、しかし、心配なのは五十鈴川。
「大丈夫、流されても、ここ二見帰ってこれるから」(笑)と、パートナー。
確かにそうだけど…。
パートナーがバスに乗れないので、私たちは乗用車で先に五十鈴川へ。
五十鈴川についてまず川をチェック
「おお!!増水というより、流れが急だ!!ゴウゴウ言うてるやん」
私たちの奉曳団のほか、内宮領川曳きの奉曳団がたくさんごった返す五十鈴川河川敷には曳くための御木の引渡しも終わり、私たちの木は六二四という番号が貼られていました。
この木をクレーンで川に下ろし、各それぞれのソリで曳き手と木遣り衆たちとで内宮を目指します。
川を遡るわけになるんだけど、距離としては1キロちょっとぐらいかな?
みなさんもご存知、内宮前のおはらい町と平行に流れる川を上ります。
おはらい町には両側にお店があり、川は意識しないと見れないので、何も知らない観光客は、お店の裏の川でこんな行事がされているなんて、知らずに歩いていた人も多かったのでは?
内宮正宮や荒祭宮や風日祈宮の棟持柱をそれぞれの奉曳団が役割として御木を納めにいきます。
他にも倭姫宮、月読宮さんへは一度川に木をつけてから陸揚げして陸をソリで曳いて運ぶ奉曳団も。
さて、私たちは川曳き最後の団。後ろを気にせずいけますね。
綱は100メートルぐらいかな?100人~200人ぐらいで曳きます。
川は前日の大雨のため、普段より深いです、内宮へ進むにつれて成人男性の胸まであります。
川の水は冷たいです。
私はカメラ4台分を水没させたくなかったので、せいぜい入ってひざぐらいにとどめて置きました。
パートナーも記録班なのです。だから河川敷から望遠で撮っていましたね。でもどこにいるのかほとんど知りません。
御木が通る時は橋の上に人がいてはいけません。 ↑パートナー発見!!
ほぼ別行動。
私は、とにかく記録に燃えていましたから。
川に入り、土手を登り、橋を駆け渡り、斜面を這い、小川を飛び、とにかく一瞬一瞬を撮りながら御木を曳くことのありがたさを心で感じ取っていました。
さて、五十鈴川には内宮まで人工ですが瀬が3つあります。
その瀬越えと内宮への引き込みが見所です。
瀬越えはコケで足は取られるし、流れが急だし、とても危険。
コケで滑るのでわらぞうりが活躍。
女子供は陸にあがり、男衆の出番。
川曳きならではなんだと思いますが、奉曳団の団結だけでなく、他奉曳団との連携も見ものででした。
瀬を先に越えた前の団が、神宮から下ろされたロープを後続団に投げ、そのロープを後続車の綱に結び、それらを前の団が引っ張りあげるということをしていました。
そしてその瀬を人間が越えるときも写真のように、助け合いです。
瀬を越えたところにいる紫の法被人たちが前の奉曳団で、瀬を越える手前の右側に写っている青い法被が後続奉曳団です。
こうした連係プレーは見ていて、ちょっと感動しました。
本当命がけですもんね。カメラ構えながら、「うわ、ほんま人が浮いてこない」とかドキドキしました。
迫力満点。何も事故がなくてよかったです。
とにかく綱から手を離さなければ、綱ごと引き上げてくれます。
役木曳きは本当は宇治橋も越えて、御手洗から御木を上げる予定でしたが、河川増水のため、断念し、宇治橋手前から上げることに。
だから観光客がたくさん宇治橋に鈴なり。
その下をエンヤーと一気に内宮に引き込みます。
ここも見せ場。
ですが、川の流れとコケでなかなか思ったように行きません。人間が歩くだけでも恐る恐る(滑りそう)だもんね。
ここでも前の団に助けてもらいながら、なんとか御木を陸に上げること成功。
感慨深いものがありますね~。
朝の10時ごろ出発して陸に上がったのは14時ごろ。1キロちょっとの距離の川を遡るのにじっくり、ゆっくり進みます。
内宮に入ってからはソリでズリズリと私たちの団が納める風日祈宮さんへ。
ここは橋を渡るため、階段が橋の前後に二箇所あります。
ソリは橋の手前まで。
ということで、そこからは木を人力で運びます。
五十鈴川に入れる時はクレーンだったけど、納める時は人力です。
御木の重さは600キロといわれていましたが、4時間も川に浸けられていたら水も含んで重たいことでしょう。
綱を御木に絡めて梃子棒で成人男性が10人ほどで担ぎ上げ。
すごかったですね。
そして無事風日祈宮さんへ奉納して、任務完了!!
伊勢にはこんな行事があるのです。20年に一度。
がんばってもしっかりとした目で見れるのは一生に3~4回ぐらい?
今日は役木曳きでしたが、これから夏にかけて本曳きがあります。
これは神領民皆が御木を運びます。
そのスケジュールは以下の通り
<陸曳き・外宮領>
5/5(金) 出雲町、中島、徳川山、辻久留
5/6(土) 小川町、宮川町、西口町、京町、二俣町
5/7(日) 常磐表町、常磐仲町、常磐第一、常磐西世古、宮町、浦口町
5/13(土) 神久社、船江、河崎南側、河崎町旭通、河崎六ヶ町
5/14(日) 一色町、通町、田尻町、黒瀬町、小俣町明野
5/20(土) 馬瀬町、竹ヶ鼻町、下野町、神社港辰組、小木町、大湊町
5/21(日) 御薗町 新開、王中島、下長屋、上長屋、高向、北浜連合
5/27(土) 尾上町、吹上町、岡本町、宮崎、岩渕町
5/28(日) 磯町、川端町、二見町 西、今一色、荘、小俣町小俣
6/3(土) 前山町、豊栄会、倭町、曽祢町、宮後
6/4(日) 一志町、八日市場町、本町、大世古町、一之木町
<川曳き・内宮領>
7/22(土) 二見町 松下、江、茶屋、三津、山田原、溝口・光の街
7/23(日) 宇治第一・宇治第二、二軒茶屋
7/29(土) 楠部町、鹿海町、中村町、朝熊町、一宇田町
7/30(日) 大湊町、桜木町、桜が丘、中之町、五十鈴ヶ丘、古市町
このほかにも、5月中の毎週金曜日は一日神領民(伊勢市民でなく、市外の方で一日だけ神領民としてお木曳きに参加できる)も曳くので、まさに5・6月の週末はずーっと祭りです。
私は7月22日(土)と7月29日(土)両日出動!!
そのほかにも5月は木遣りウケのボランティアで何日か休みを取って行ってきます。
私の唯一の趣味ですからお許しを…。
みなさんもこれらの祭りにあわせてぜひ、伊勢志摩に来てくださいね~。
伊勢純血種の私は血が騒ぎます。
20年に一度の神宮の式年遷宮の民間行事でもある「お木曳き初式 役木曳き」
これは、今日が内宮領、明日が外宮領へ神領民の中でも神宮とゆかりのある地区の奉曳団が神殿の棟持柱を川や陸(おか)をソリやお木曳き車に積んで運ぶのです。とても重要な、そして、神領民として誇りのある行事です。
バックのサクラがきれいですね。子供たちも楽しそうに曳いていました。
昨日の雨はなんとか止み、しかし、心配なのは五十鈴川。
「大丈夫、流されても、ここ二見帰ってこれるから」(笑)と、パートナー。
確かにそうだけど…。
パートナーがバスに乗れないので、私たちは乗用車で先に五十鈴川へ。
五十鈴川についてまず川をチェック
「おお!!増水というより、流れが急だ!!ゴウゴウ言うてるやん」
私たちの奉曳団のほか、内宮領川曳きの奉曳団がたくさんごった返す五十鈴川河川敷には曳くための御木の引渡しも終わり、私たちの木は六二四という番号が貼られていました。
この木をクレーンで川に下ろし、各それぞれのソリで曳き手と木遣り衆たちとで内宮を目指します。
川を遡るわけになるんだけど、距離としては1キロちょっとぐらいかな?
みなさんもご存知、内宮前のおはらい町と平行に流れる川を上ります。
おはらい町には両側にお店があり、川は意識しないと見れないので、何も知らない観光客は、お店の裏の川でこんな行事がされているなんて、知らずに歩いていた人も多かったのでは?
内宮正宮や荒祭宮や風日祈宮の棟持柱をそれぞれの奉曳団が役割として御木を納めにいきます。
他にも倭姫宮、月読宮さんへは一度川に木をつけてから陸揚げして陸をソリで曳いて運ぶ奉曳団も。
さて、私たちは川曳き最後の団。後ろを気にせずいけますね。
綱は100メートルぐらいかな?100人~200人ぐらいで曳きます。
川は前日の大雨のため、普段より深いです、内宮へ進むにつれて成人男性の胸まであります。
川の水は冷たいです。
私はカメラ4台分を水没させたくなかったので、せいぜい入ってひざぐらいにとどめて置きました。
パートナーも記録班なのです。だから河川敷から望遠で撮っていましたね。でもどこにいるのかほとんど知りません。
御木が通る時は橋の上に人がいてはいけません。 ↑パートナー発見!!
ほぼ別行動。
私は、とにかく記録に燃えていましたから。
川に入り、土手を登り、橋を駆け渡り、斜面を這い、小川を飛び、とにかく一瞬一瞬を撮りながら御木を曳くことのありがたさを心で感じ取っていました。
さて、五十鈴川には内宮まで人工ですが瀬が3つあります。
その瀬越えと内宮への引き込みが見所です。
瀬越えはコケで足は取られるし、流れが急だし、とても危険。
コケで滑るのでわらぞうりが活躍。
女子供は陸にあがり、男衆の出番。
川曳きならではなんだと思いますが、奉曳団の団結だけでなく、他奉曳団との連携も見ものででした。
瀬を先に越えた前の団が、神宮から下ろされたロープを後続団に投げ、そのロープを後続車の綱に結び、それらを前の団が引っ張りあげるということをしていました。
そしてその瀬を人間が越えるときも写真のように、助け合いです。
瀬を越えたところにいる紫の法被人たちが前の奉曳団で、瀬を越える手前の右側に写っている青い法被が後続奉曳団です。
こうした連係プレーは見ていて、ちょっと感動しました。
本当命がけですもんね。カメラ構えながら、「うわ、ほんま人が浮いてこない」とかドキドキしました。
迫力満点。何も事故がなくてよかったです。
とにかく綱から手を離さなければ、綱ごと引き上げてくれます。
役木曳きは本当は宇治橋も越えて、御手洗から御木を上げる予定でしたが、河川増水のため、断念し、宇治橋手前から上げることに。
だから観光客がたくさん宇治橋に鈴なり。
その下をエンヤーと一気に内宮に引き込みます。
ここも見せ場。
ですが、川の流れとコケでなかなか思ったように行きません。人間が歩くだけでも恐る恐る(滑りそう)だもんね。
ここでも前の団に助けてもらいながら、なんとか御木を陸に上げること成功。
感慨深いものがありますね~。
朝の10時ごろ出発して陸に上がったのは14時ごろ。1キロちょっとの距離の川を遡るのにじっくり、ゆっくり進みます。
内宮に入ってからはソリでズリズリと私たちの団が納める風日祈宮さんへ。
ここは橋を渡るため、階段が橋の前後に二箇所あります。
ソリは橋の手前まで。
ということで、そこからは木を人力で運びます。
五十鈴川に入れる時はクレーンだったけど、納める時は人力です。
御木の重さは600キロといわれていましたが、4時間も川に浸けられていたら水も含んで重たいことでしょう。
綱を御木に絡めて梃子棒で成人男性が10人ほどで担ぎ上げ。
すごかったですね。
そして無事風日祈宮さんへ奉納して、任務完了!!
伊勢にはこんな行事があるのです。20年に一度。
がんばってもしっかりとした目で見れるのは一生に3~4回ぐらい?
今日は役木曳きでしたが、これから夏にかけて本曳きがあります。
これは神領民皆が御木を運びます。
そのスケジュールは以下の通り
<陸曳き・外宮領>
5/5(金) 出雲町、中島、徳川山、辻久留
5/6(土) 小川町、宮川町、西口町、京町、二俣町
5/7(日) 常磐表町、常磐仲町、常磐第一、常磐西世古、宮町、浦口町
5/13(土) 神久社、船江、河崎南側、河崎町旭通、河崎六ヶ町
5/14(日) 一色町、通町、田尻町、黒瀬町、小俣町明野
5/20(土) 馬瀬町、竹ヶ鼻町、下野町、神社港辰組、小木町、大湊町
5/21(日) 御薗町 新開、王中島、下長屋、上長屋、高向、北浜連合
5/27(土) 尾上町、吹上町、岡本町、宮崎、岩渕町
5/28(日) 磯町、川端町、二見町 西、今一色、荘、小俣町小俣
6/3(土) 前山町、豊栄会、倭町、曽祢町、宮後
6/4(日) 一志町、八日市場町、本町、大世古町、一之木町
<川曳き・内宮領>
7/22(土) 二見町 松下、江、茶屋、三津、山田原、溝口・光の街
7/23(日) 宇治第一・宇治第二、二軒茶屋
7/29(土) 楠部町、鹿海町、中村町、朝熊町、一宇田町
7/30(日) 大湊町、桜木町、桜が丘、中之町、五十鈴ヶ丘、古市町
このほかにも、5月中の毎週金曜日は一日神領民(伊勢市民でなく、市外の方で一日だけ神領民としてお木曳きに参加できる)も曳くので、まさに5・6月の週末はずーっと祭りです。
私は7月22日(土)と7月29日(土)両日出動!!
そのほかにも5月は木遣りウケのボランティアで何日か休みを取って行ってきます。
私の唯一の趣味ですからお許しを…。
みなさんもこれらの祭りにあわせてぜひ、伊勢志摩に来てくださいね~。