は~とnoエース

かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂。(吉田松陰)

過酷過ぎる医療現場は医師に取っても患者にとっても不幸である。。。

2007-03-02 22:05:17 | ニュースから考える
国立循環器病センター(大阪府吹田市)で、外科系集中治療室(ICU)の専属医師5人全員が、3月末で同時退職することが28日、分かった。同センターは国内で実施された心臓移植の半数を手掛けるなど循環器病治療の国内最高峰で、ICUは心臓血管外科手術後の患者の術後管理・集中治療を受け持ち、診療成績を下支えしてきた。同センターはICU態勢の見直しを検討している。 (産経新聞 最終更新:3月1日8時0分)

何かチョッとでも手落ちがあれば?患者やその家族が、目を三角にしてクレーム付けてくる時代である。多分、患者も金を払っているという?一種の「権利意識」が原因として有るのだろうが?医師に対する感謝の念が希薄になっているのは?如何にも残念な事である。。。

今日の医療現場は、全てではないにしろ?恒常的な「人手不足」に陥っているとされ、医療ミスが起きやすい現状がある。そして起こるべくして起こった事故により、訴訟でもされたらと考えれば?確かに医師も意欲が萎えてしまうのも想像に難くない。。。

記事にある医師たちが、果たしてその様な理由で退職を決意したのかどうかは?定かではないが、いずれにしても?激務とされる医療現場を放置したままで?医師を一方的に「吊るし上げる」スタイルは?今後は改められるべきではなかろうか?。。。

増大する「医療ミス」が盛んに危惧されているが、それは「情報公開」が進んでいるからとも考えられ?あまり悲観的になり過ぎる必要もない。それよりも被害を受けた患者側も犠牲者だが、過酷な現場に置かれている医師もまた犠牲者と考えられる。。。

医師を弁護する様だが、医師も人間。もとより神ではない。あまりに「完璧」を求め過ぎるのも問題であろう。患者は、まず自分の意思で、病院や医師を選ぶべきではなかろうか。選択権は患者にある。その上で、一定の覚悟を以って医療に臨むのが正しい在り方と思われる。。。

私的に言うと?日本も欧米の様に保険の充実にて、もっと患者や、その家族に対して「心のケア」や「金銭的救済」がなされるべきと考えている。。。

日本も欧米並みの訴訟社会になりつつ有るのなら?これも致し方ないのではなかろうか?。。。




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2 コメント

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欧米? (Unknown)
2007-03-03 15:07:37
欧米と一括りにされても・・。医療制度は国によりかなり異なります。アメリカは基礎的な保険にも加入できず、まともな医療を受けられない人間が4000万人いると言われますし、中流層でも破産理由の一位が医療費のためと言われます。イギリスでは医療システムが一度壊れ、24時間待ち1分診療とか、手術するのに半年待ちといった時期があったようです。日本の医療制度(国民皆保険)も壊れかけています。近い将来、アメリカ型(金持ちだけが受けられる医療)かイギリスのようになると囁かれています。
コメント有難うございます。。。 (は~とnoエース)
2007-03-04 15:29:38
医療制度。。確かに大変難しい課題を背負っていますね。昔と違って今の医療は、兎角、コストが掛かる。検査万能主義ですからね。「赤ひげ」先生の時代とはワケが違います。だからこそ今日の医療技術が保たれているのかも知れませんが。。。
ご指摘の点ですが、私の指す「保険」は医師の為の保険です。避けがたい医療ミスを起こした医師たちに対する、患者と残された家族への保険の事を指します。患者の為の医療制度は、勿論、日本の方が優れている事は、敢えて言うまでもない事ですよね。。。
ただ?どうなんでしょうねぇ。このところ。タクシー代わりに救急車を利用する不心得者も急増しているとされます。それを思えば?利用者側の意識も大きく変わらないと?結果として?そのツケが?費用が?回りまわって我が身に跳ね返ってくる事も「やむを得ない」気が致します。。。
それこそ。この先、出生率が「ドラスチック」に改善するとも思えませんし、そんな状況下の中で、この優れた制度を、子々孫々まで繋げて行こうとするならば?その責めを、政府にだけ求める態度は、やはり間違っていると思います。。。
取りも直さず?それは利用する側の私達一人一人の意識が如何に大事であるかとい事を示しています。この点を政府も、もっともっと声を大にしてPRする必要が有りますね。。。。