オットーのこれまで

突然ですが、これから夫のことを「オットー」と呼ぶことにしました。
ブログを始めるにあたって、悩んだんです。夫のことをどう呼ぶか　

「主人」・・・私は奴隷でも犬でもないゾ！

「ダーリン」・・・結婚生活も１０年（下手すりゃ５年）を過ぎれば、この言葉はふつう死語になります。

「相棒」・・・水谷豊さんが浮かんでしまいます。『相棒』見てないけど。（『熱中時代』大好き！教師編、パート１だけだけど DVD Box Set 持ってます！）　

「相方」・・・もう他の方が使ってらっしゃるし、私のカオでこの言葉を使うと夫婦漫才みたい。

「夫」・・・仕方なくこれを使ってきましたが、直球すぎて面白味に欠ける。

そして、ヒラメキました　　「オットー」！　もうこれしかありません。私の大好きな国ドイツの男子名に Otto というのがあるし、初めて見た人にも響きから夫のことだろうと想像がつくだろうから一石二鳥です　　私ってサエてる～！

オットーは、コッツウォルズ地方の西端に近いチェルトナムで生まれ育ちました。ずっと絵を描くのが好きで得意でもあったので、バーミンガム大学に進んで美術を専攻　

大学卒業後はチェルトナムに戻って来、しばらくは弟①とルームシェアしながら一緒に引越し屋の手伝いをして生活。ローカル新聞に頼まれて小さなイラストを連載で描いたらそれがエージェントの目に留まり、そのエージェントから仕事を回してもらえるようになり、自営のイラストレーターになりました。

左のイラストは、大人のぬりえ『ペイント・バイ・ナンバーズ』の完成見本に使われたものです。ケイトーがちゃっかり登場しています

そうしてずっとイラストレーターとして生計を立てていましたが、コンピューターが発達したせいか１０年ほど前から仕事が減り始めました。そこで２００７年２月から、某有名コンテンポラリー・アーティストのスタジオで働いています。スタジオまで車で片道約３０分。こんな田舎に有名アーティストのスタジオがあるなんて、超ラッキーでした。（その有名アーティストはロンドンとデヴォン州にもスタジオを持っています。）

オットーが勤めていたスタジオが去年、つまり２００９年６月末に突然閉鎖され、そこで働いていたメンバーは全員解雇になったのでアセりましたが、今年１月からまた再開されオットーも仕事に復帰できたのでひと安心しました。

オットーはミニチュアの風景画を描くのが趣味で、『王立ミニチュア・アート協会』『ヒリヤード・ミニチュア画協会』のメンバーです。（『ヒリヤード・ミニチュア画協会』は、１６世紀にミニチュアの肖像画で名を成したニコラス・ヒリヤードから名づけられました。）

下左のミニチュア画の実際のサイズは、59mm x 44mm。ドイツはノイシュバンシュタイン城の近くの湖を描いたものです。
（これらのミニチュア画、実物は売れてしまったのでもう手元にはありません。）
下右のはちょっと趣向を変えて横長の絵で、83mm x 44mm。我家から車で２０分ほどのところにある、農地の広がる田舎の風景です。『王立ミニチュア・アート協会』の、ロンドンで開かれる毎年恒例の展示会で２００２年に金賞を獲得　　えっへん。（←オマエが描いたんじゃないだろー！？）


自分の好きな絵を描いて、それを売って生活できるようになれば最高なんでしょうが、それはなかなか難しいですね。
（だから、しっかり働いて私たちを養ってね、ダーリン　←死語だったはずでは・・・？）