ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

素敵な歳の重ねかた

2012-11-09 22:30:05 | イギリスのあれこれ

イギリスのBBC2は、日本でいえばNHK教育チャンネル。 そのBBC2のこの秋のヒット番組は、“The Great British Bake Off”でした。 素人のベイキング(パン作り・お菓子作り)の名人が集まって、異なる課題の製作で腕を競い合い、最後に勝ち残った者が勝者・・・という番組です。

一昨年から始まったこの番組。 初回の参加者は10名で、6週かけて(放送は週一回)優勝者を決めました。 番組の人気に気をよくしたのか、2回目からの参加者は12名となり、10週のシリーズに。 3回目の今年も12名参加の10週のシリーズで、先月末に最終回を迎えたばかりです。 最終回の視聴率は午後8時から9時までというゴールデン・タイムで他の局を抜いてトップに躍り出たそうですよ。

この番組の顔ともいうべき審査員を務めるのは、プロのパン焼き職人ポール・ハリウッド(46歳)と、料理研究家メアリー・ベリー(77歳)。 番組ではさまざまな、見ているだけでよだれが出そうなおいしそうなお菓子が注目の的になりました。 が、それだけではなかった。 メアリー・ベリーのエレガントな着こなしが、徐々に視聴者の賛辞を集めるようになりました。

 

特に注目を浴びたのが、下の明るい花柄のボマー・ジャケット。 £29.99(¥3800)というこのジャケットを着たメアリーに視聴者からの称賛のコメントが殺到し、同ジャケットは数日のうちに売り切れになったそうです。

 

最近は変わってきているかもしれませんが、私が覚えている頃の日本のおばあちゃんと呼ばれる年代の女性たちは、地味な色・くすんだ色や暗い色ばかり着ていたような。 それがイギリスに来てびっくり。 皆さん明るい色を好まれる。 70代の頃のオットー母だって、真紅のブレザーを着ていました。

そういえば昔、どこかで読んだか聞いたかしたんですが、外国の高齢女性がこうおっしゃっていたんです。 「歳をとると容貌が衰えるし、身体の動きも鈍くなってくるでしょう。 そんな状態で地味な格好をしていたら、見る人の気持ちを沈ませるだけだと思うの。 だからわざと明るい色を身につけて自分の気持ちを引き締め、同時に周囲にも色を添えるのよ。」

                      

う~ん、メアリーさん、できる・・・ センスがいいわ。 首から下だけ見ていたら、年齢不詳で30代でも通りそう。 それにスタイルのいいこと。 料理研究家をしながらこのプロポーションを保ってきたって、すごい!

「勉強は全然できなかったけれど、料理は大好きだし得意だったので、その分野でのキャリアを追求することにした」というメアリーさんはめきめき頭角を現し、料理本を出版し、テレビでお馴染みの顔になり・・・ と成功を収めます。 つい先日は、料理の分野における功労が認められてCBE勲章を授与されました。 下右の写真は、夫のポールさん、息子のトマスさん、娘のアナベルさんと一緒のメアリーさん。 ウィンザー城で、女王陛下の体調がすぐれなかったため代理を務めたチャールズ皇太子から受勲したそうです。

 

色を取り入れながらも決して派手にならない、上品でエレガントな着こなしのお手本を見せてくれるメアリーさん。 これまでは女を捨てていた感のあるワタクシですが、50になったことだし、これからは周囲を不快にさせないよう、メアリーさんをお手本に少し着こなしを勉強しなくちゃ。 ですね。 

                      

ちなみに私も、メアリーさんのこのケーキ・レシピ本、持ってます~    

 

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