らんかみち

童話から老話まで

コンビニおでんが先生

2015年09月21日 | 酒、食
 コンビニのレジ横にこれ見よがしに置いてあるおでん鍋についつい目がいってしまう。その目線を見逃さない店員さんが「おでんいかがですか」と声をかけてくる。え~と、厚揚げと牛蒡天にぃ……と答えたいのをグッとこらえて、今日のところは勘弁してください、などと辞退する。おでんなんか自力で作らんかい、という内なる声が聞こえてくるから。

 おでんの売り上げピークは9月から10月の間にあるそうな。真冬にはもっと熱々のものを食べたいということなんだろう。おでんは沸騰させてしまうと汁が濁ってしまうし、竹輪なんかの練り物が膨れ上がってしまい、場合によっては味が落ちる気がする。元々は生でも食べられるものだからね。

            
 
 簡易おでん鍋というのも持ってはいるけど、低温で良いのなら炊飯器の保温機能を使うのが便利じゃなかろうか。ちょっとしか作らないので3合炊きの炊飯器で作ってみたけど、ぬるい、ぬる過ぎる。高温保温の温度を測定してみると、70度を少し切ったくらいの温かさ。80度は欲しいよなぁ。

                 

 炊飯器は諦めて、今回はホーロー鍋。牡蠣もおでんに入れたいけど、牡蠣の旨味が汁に溶け出して他の種を汚染するので、牡蠣だけ隔離して炊く。
 地元今治という町はうどん屋におでんがあって、サザエの串が種に使われていたりする。しかもコンビニのおでんと違って、汁は濃い目の熱い目。ご飯のおかずに嬉しい。
 まあ、その日の気分で好き好きだけど、ぬる燗とか飲むんだったらコンビニのおでんかな。今日はそんなコンビニ風の、在庫処分おでん。

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