遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

鬼塚古墳その2

2013-01-21 23:13:52 | 日記
前回の続き、大分県玖珠町(くすまち)の鬼塚古墳です。
まずは、前回のおさらい。

前回は、前室から玄室に入ったところで終わりました。

写真に写った側壁に装飾があったのが分かりましたでしょうか?
まず、左側壁を見ると、

遠くに日輪が見えますね。手前側にも装飾が見えます。
アップで見ましょう。

これは、日輪です。
二重の同心円の隙間に白で塗りつぶしています。古墳築造者たちの息づかいが聞こえてきそうです。
それから、

これは手前上側に写っていた装飾です。円が連なったものにも見えますが、私には炎を描こうとしたように見えます。昔、バイクや自動車にファイアーパターンというペイントするのがはやりましたが、そんな感じです。古っ。

それから、

出ました!! 人ですよ人っ!! 頭が上に伸びています。何でしょう?何かかぶっているのでしょうか?
それから、小さな日輪です。全体に白い色が塗られているのが分かります。ひょっとして後世のもの?
いや~~すばらしい。

再び奥壁の日輪アップ。

中心に大きな三重同心円があり、周りに二重同心円や炎の模様が取り囲んでいます。まるで、フェリーの「さんふらわあ」の船体の模様のようです。

そして、その上のアップ。

これが舟の模様でしょうか?舟の上で太陽が輝いているように見えます。
幻想的ですね~。
見ようによっては、二重同心円の上半分が消えかかっている状態にも見えますが・・・
や~うっとり。

装飾の次には、玄室の構造を見てみましょう。

石材は雑多な種類の物を使っているようですね。側壁に隙間が多いので、隙間に平たい石(泥岩かな?)を詰め込んでいます。


側壁が上に行くにしたがって狭くなっています。天井石も少し見える程度。
ドーム型横穴式石室ですね。
見事ですね。

いやいやいや・・・すばらしい!!
玖珠にこんな所があろうとは!?

次回も玖珠町です。鬼ヶ城古墳をご紹介します。鬼ばっか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。