遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

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こうもり塚古墳(岡山県総社市)

2013-04-30 10:18:01 | 日記
本当に更新が難しくなってきました。昨年の今頃は張り切って更新を続けていたのにね。
世の中はGWにもかかわらず、仕事ばかりで休めません(T . T)

そういうわけで今日は岡山県総社市のこうもり塚古墳です。この古墳は吉備路風土記の丘公園いあり、備中国分寺から数百メートル東に向かったところにあります。

こうもり塚遠景。この古墳は独立丘陵を利用した全長約100メートルの前方後円墳で、6世紀後半の築造です。
この日はよく晴れていて、気持ち良かったですね。古墳と青い空がよくにあっています。

石室の入口は、後円部の南方向に口を開いています。

参道みたいな感じです。


入口から中に入ると少し段差があります。玄門は鉄格子で閉鎖されており、中に入れません。
ご覧のとおり、羨道部も結構長いのです。
実は。こうもり塚は吉備三大巨石墳と呼ばれていまして、全国的に見てもかなり巨大な部類に入ります。


振り返ると、石室入口を塞いでいた閉塞石がありました。拳大の石が積まれいていますね。

例によって格子扉から腕とカメラを突っ込んで撮影します。

家形石棺ですね。これは地元の井原市に産出する貝殻石灰岩(浪形石)を使用しています。見たところ、棺身が少し地面に埋まっていますが、棺身長⒉.38メートル、幅1.4メートル、高さ1.31メートルの大きさです。
また、石室内からは他にも亀甲型陶棺の破片、鉄釘が出土しておりまして、石棺の被葬者以外にも追葬がされていたようです。横穴式石室はこうやって何人かで繰り返し利用されるのです。


石室の側壁と天井です。天井が汚れているのは、雨水のせいとコウモリのせいでしょう。
こうもり塚古墳の名前の由来は、石室内にコウモリが住んでいたことによるとのこと。
写真でお分かりのとおり、かなりの巨大さです。石室全長約19.4メートル、玄室長約7.7メートル、幅約3.61メートル、高さ約3.6メートルです。

吉備の三大巨石墳は、以前に牟佐大塚古墳と箭田大塚古墳をご紹介しています。これですべてご紹介したことになります。

GW真っ只中です。今の季節は遺跡巡りには最も良い時期と言えましょう。私も連休中に一つくらいは巡りたいです。無理かな~σ^_^;

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