遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

馬見古墳群その5

2012-08-01 21:30:23 | 日記
1週間以上もさぼってしまいました。お久しぶりです。
なんだか事務所が急に忙しくなりました。でも相変わらず儲けてはおりません(笑)

今回で馬見古墳群は終わりです。
前回の巣山古墳から、次は、三吉二号墳です。

これもホタテ貝式前方後円墳で、墳丘長約93メートルです。
きれいに整備されていますが、それまでは破壊が進んでいたそうです。
埴輪は少ししか並べられていなかったようで、規制された前方後円墳だったようです。
前回ご紹介した巣山古墳の陪塚だと考えられており、築造時期も同じく4世紀末頃と考えられています。

そして、佐味田狐塚古墳

これもホタテ貝式前方後円墳です。墳丘長約78メートルです。埋葬施設として粘土槨(ねんどかく。木棺を粘土でくるんで埋めた埋葬施設。)が使用されていました。埴輪はありません。やはりホタテ貝式前方後円墳は、普通の前方後円墳に比べて規制がかかっていたのですね。

周濠がありますね。しかし、道路によって大きく切断されているかわいそうな古墳です。

倉塚古墳です。スベリ山古墳ともいうそうです。

この古墳も整備されていますね。これは前方部から写したものです。

これは後円部です。ー
倉塚古墳は、墳丘長180メートルの前方後円墳で、築造年代はよく分かっていないみたいですが、一応4世紀中頃と想定されているようです。

すぐ隣にある一本松古墳です。

これもきれいに整備された古墳です。墳丘長約145メートルの前方後円墳で周濠も発見されています。
一応4世紀末の築造と考えられているようですが、よく分かっていないようです。
しかし、この古墳の墳丘は少し変わっていますよね。上の写真は二段築成の後円部ですが、一段目から二段目の間のテラスがやけに広いですね。

これは前方部の写真ですが、真ん中に盛り上がっているのが二段築成の二段目です。その周りに広いテラスがあります。
この辺は古墳築造者の個性でしょうか?

最後に馬見古墳群に属するのですが、今回7月例会では行かなかった牧野(ばくや)古墳です。

この古墳は直径約55メートル、高さ約13メートルの円墳で、横穴式石室を持っています。
これが、羨道長約10メートル、玄室長約7メートル、全長17メートルの巨大石室で、羨道高さ2メートル、玄室幅約3.3メートル、高さ約4.5メートルの大きさです。
巨大な花崗岩を使った巨石墳です。

・・・・・・しかし、中に入れません。ショック!!入り口に鉄格子の扉がつけられています。残念!
しかたないので、鉄格子の中に腕を差し込み、カメラを思いっきり前に出して撮影しました。

正面から

少し右の角度から、
奥の方にかすかではありますが、石棺が見えます。
この石室には、家形石棺が二つ設置されていたようです。しかし、1つは完全に破壊されてしまったようです。
罰当たりなことです。

7月例会は、私にとって大変得るところの大きい会でした。馬見古墳群にはホタテ貝式前方後円墳が多いですね。
次回は9月に例会があるということで楽しみです。
7月例会でお会いしたIさんにも9月例会での再会を約して無事終了しました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。