老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    牡蠣のシーズン 始る

2017-10-27 19:28:27 | 俳句
       

 牡蠣割りを見に行く。
家にいては、投句用の俳句が作れない。
吟行を思い立ち牡蠣小屋へ。

 牡蠣小屋の戸をあけると、泥の匂いがする。
高く積まれた牡蠣が三人によって割られてゆく。
牡蠣を割る人は軍手とゴム手袋で。
どちらがどうなんですか?と、お尋ねすると、軍手は水を含んで重たくなるそうだ。

       

 牡蠣筏から運んで来た籠を乗せたままの舟。
クレーンで吊あげるか、ベルトコンベーアーで小屋まで運こばれる。
見慣れた光景である。
それでも、現場に行くと、何かが拾えた。


     🍒     黒い水垂らす軍手や牡蠣を剥く

     🍒     未明より牡蠣割り二時ぞやつと終へ

     🍒     初出荷牡蠣小屋仕切る三代目

     🍒     牡蠣剥く眼上げれば小豆島

     🍒     牡蠣シーズン祝ぎ次々と人来たる

     🍒     牡蠣小屋は泥の匂ひぞ蠢く生

     🍒     牡蠣を割る乳色の身の踊り出る

 十月だから、牡蠣の季節の到来と牡蠣小屋をたずねたのだけれど、今日から初めて牡蠣を割っり、二時には終えてそれから、一場に出荷をするそうだ。
忙しい最中だのに、嫌かりもせずに牡蠣を割る所を見せて下さった。 感謝、感謝。
折りから、又颱風が、、、、
港ではその対策にも追われていた。

 牡蠣割の句は毎年、作っている。
新しい発見が大変だ。
「又見せて下さい」 とお願いをして帰る。
いくら、時間をかけても、出合いだ。昨日は7句もできれば上々としよう。
さて何句、残せるだろう。

推敲を重ねなければ。

      ⛄     戸を開く牡蠣小屋ぷんと泥匂ふ                  こっちが平明か。蠢くなどと、、、技巧をこらすのはご法度。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする