老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

春をみ~いつけた

2017-02-04 11:30:23 | 俳句


    

近くの野菜の直売所に行く。
付近の農家の方が4~5軒集まって、国道沿いで土曜日のみ開いている。
新鮮なお野菜が並んでいて、9時に開くのを待って、主婦が車で次々とやって来る。

太い葱。まんば。カリフラワー。ほうれん草。蜜柑。それに、ぼた餅を買う。
田舎のおばあさんが作った美味しそうなぬか漬けの白菜があったけれど、横からさっと手が伸びてさらわれた。

     >   その中のぼた餅を買ふ春の市

    

重い荷は夫が車で持ち帰る。
ぶらぶらと20分ほどの道のりを散歩をする。
ため池には昨日までいた、変った色目の数十羽の鴨がいなくなっている。
嘴の白い 「オオバシ」 のみに。
遠くへ帰って行く鴨の寄港池かも、とそんなことを思う。

     >    残る鴨三羽大きな渦描く

    

あぜ道に 仏の座を見つけた。
薺は枯れかかっている。
石叩が鳴きながら波のように飛んで来る。
のどかな田園はもう春。
今日は風もなくおだやかな日和だ。

     >     田平子に昼の三日月出てをりぬ

     >    履き慣れしズックの愛し春野ゆく
     

炬燵を守ってなまった身体の骨がなる。
外に出なくては。
コメント
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