老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

秋風は厨の窓からやってきぬ

2016-08-24 09:59:48 | 俳句
朝の厨に立つ。
窓から秋の風が入ってくる。
一日の始まりはここから。
もう 姫 は足元をうろうろとしていて、「ニャー ニヤァー」と話しかけてくる。
このようなことが、幸せの原点。


       

ベッドから見えるベッドの周りの景。
折しも、オリンピックの開催中。次々と金メダルを取る選手が、、、

          

白い天井を見上げては、ここは病室だ。

          


カテーテル検査が終わると夫とともに、先生から説明をうける。

パソコンの画面を見ながら、解りやすく説明をして下さる。

「いつ、救急車で運ばれて来てもおかしくない状態でした」
「検査をして、普通だと一度家に帰ってもらいます。しかし Mさん のこの状態ではこのまま入院を続けてもらいます。明後日、経皮的冠動脈形成術をやります」

左腕には、点滴の管が繋がれたまま。
右腕は、検査で動脈に入れた針か突きささったまま。固く手首を真空に縛っている。針を抜くと血が飛び出すそうだ。二時間おきに少し空気を入れる。
ほんの少しづつ、縛られている手首がの感覚が緩くなる。
この状態が明日の朝まで続く。

血管の中には、造影剤が入っているから、水をどんどん飲んで下さい。そして点滴と、、
尿の回数が半端ではない。
天井を見上げる間もなくトイレに、、、、。
看護師さんが時々、様子を見に来てくださる。
床の休まる暇がない。
これが、かえってよかったのかも。深刻に重く悲しむ間も無い。

知らぬとはいえ、伊吹島へ行き、30分も山径を登る暴挙をしようとした。
よくも、タクシーで頂上まで行ったことだ。熱中症が恐くてした選択が幸いをした。
ドクターヘリにお世話にならなくてよかったと、心の中で見えぬ大いなるものに感謝する。

姫 がつきまとって私の傍を離れようとせぬ。
鼻の頭と周囲が痒い。
病院では、検査の時以外は痒くなかった。
猫アレルギーでしょう、きっと。
それも幸福なことなのだ~。
コメント
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