孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

真珠湾訪問の茶番

2017年01月06日 | 英語関連
オバマ大統領が広島を訪問して、放射能の所為かずいぶん長生きされている被爆者の方々(坪井さん91歳、森さん79歳)と感動の抱擁をかわしたお返しに、先だって安倍総理は真珠湾を訪問したようだ。

  坪井氏     森氏

しかし、広島に原子爆弾が落とされる5ヶ月前に、たった一晩で10万人の非戦闘員の東京市民が焼け死んだ、【東京大空襲】を我々は決して忘れてはならない。

  高度爆撃機B-29

325機の最新鋭高度爆撃機B-29は約30万発のナパーム焼夷弾をバラバラと低空から落として、東京を火の海にしたのだった。木製の日本家屋が密集する東京の街をいかに効果的に破壊するか、アメリカ軍はハワイから本土に日系人を連れてきて、模擬市街地を造り実験していた。

その結果、市街地を火災により壊滅させるため、爆発力の代わりに燃焼力を主体とした焼夷弾を用いることとした。

その焼夷弾は、投下時には各容器が一つの束にまとめられており、投下後に空中で散弾のように各容器が分散するようにされていたため、「束ねる」という意味を込めて「クラスター焼夷弾」と呼ばれた。

 クラスター焼夷弾

アメリカは、フサという粗製ガソリンにパーム油を混ぜてゲル状にし、飛び散ると柱や壁にこびりつき火災を拡大しやすくした「ナパーム弾」を東京空襲のために開発したのだった。

このときどんな風にナパーム弾が落下していくのか、映像にして見せてくれたのが、映画「海賊とよばれた男」の冒頭のシーンである。

  士魂商才の名画だった

東京大空襲に参加したB-29のパイロット達の多くは存命である。

  低空爆撃だった


  人間に非ず

一晩で10万人の非戦闘員を虐殺した東京大空襲。

その衝撃的なシーンから始る百田尚樹氏原作の映画「海賊とよばれた男」を、28日に真珠湾訪問から帰った安倍総理は、元日に昭恵夫人や実弟の岸信夫外務副大臣らと共に鑑賞したそうである。

真珠湾訪問は、オバマ大統領の広島訪問とセットか、と問われれば否定するものの、そのタイミングは否定するには無理がある。

安倍首相は、内心忸怩たる思いを抱きながら元日に映画鑑賞したであろう。

私は、そう思いたい。



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