経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

元気な中小企業の3つの秘訣

2012-06-03 | お知らせ
 前回のエントリで、「知財の領域に引きずり込むのではなく、知財という道具を持って共通の関心事に踏み込んでいく」と書きましたが、早速それを実践しましょうということで、6月18日から7月12日の間、関東経済産業局さんの戦略的知財マネジメント促進事業で、

 『発見!元気な中小企業の3つの秘訣』
 ~知的財産で磨こう!あなたの会社の強み~

と題したセミナーが関東地方各地で開催され、木戸弁理士とともに講師を務めさせていただきます。
 通常、知財関連のセミナーというと、「知的財産活用~」「特許を~」というタイトルになることが多いですが、国の事業としてはかなり大胆なタイトル&チラシにしていただきました(裏面はちょっと予備校のパンフみたいか・・・)。これまでにも、「中小企業経営に活かす知的財産~」「経営に効かせる~知的財産の力」みたいなタイトルでお話をさせていただくことは多かったのですが、経営から切り込んでいるようでありながら、これもまだまだ「知的財産はこうですよ」、という知財の話になっています。「知財ってどんな効力があるのだろう?」という関心に応えるにはそれでいいのですが、実はそれって、普通に中小企業経営者が悩むようなテーマではありません。

 では、中小企業経営者はどういったテーマに悩むことが多いのでしょうか。
 少し前に、京セラ名誉会長の稲盛氏が中小企業経営者の悩みに答える「こうして会社を強くする」という本を読みましたが、相談事項の半分以上は「人」に関する問題です。人の数が少なければ少ないほど、一人の従業員が会社に与える影響は大きくなるので、人の力をどうやって引き出すかというテーマが、大企業以上に重要な課題になってくるのは当然といえるでしょう。
 
 ここ数年、知財という切り口から多くの元気な中小企業を訪問させていただきましたが、知財云々を離れて、こうした元気な中小企業には共通の特徴があることを発見しました。そして、知的財産というものは、それを活用して他社を排除するとか、ライセンス料を稼ぐといったことだけではなく、その共通の特徴の元となる会社の活力に深く関与しているのです。
 人の力を引き出し、会社を活性化していくには何が大事なのか、そのためにはどういう方法があるのか、このセミナーではそこをテーマにして、私が訪問した企業の話を交えながらお話をさせていただきたいと考えています。
 会社を元気にする方法を探している、多くの中小企業経営者の方々のご参加をお待ち申し上げております。

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