経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

専門家&エリートの罠

2008-04-08 | 新聞・雑誌記事を読む
 以前の勤務先から送付されてきた機関誌・DBJournalに掲載されている幸田真音氏のコラムがかなり面白いです。米国のパウエル前国務長官の「リーダーシップ論」からの引用とのことですが、特にこの一節。

「専門家やエリートに尻込みするな。専門家は判断力よりデータを多く持っているだけで、エリートは極度に純粋だから、現実世界でちょっと傷ついた途端出血多量になる」
 つまり、企業経営についていえば、
「中小企業や新興企業には分析の専門家など不要だ。高慢なエリートに出すお金もない象牙の塔から出される方針は、現場の前線で戦い収益を上げている人たちに悪い影響を与えることがよくある。真のリーダーは常に警戒しこれと闘う必要がある。」
とのことです。
 う~ん、凄くよくわかります。中小・ベンチャー向けのコンサルなんかがなかなかうまくワークしない理由は、たぶんこのあたりにあると思います。「現場の前線への悪影響」の件については、大企業で起こりがちな話です。

 このコラムではもう一つ、「可能性40~70の公式」というのが、実用性のあるツールとして使えそうです。特に、侵害調査なんかの場面では。「たかが特許、されと特許」も「特許への期待40~70の公式」と言い換えられるかもしれません。


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