経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

中小企業の経営課題に応える知的財産活動のポイントと支援のあり方

2015-02-12 | お知らせ
 東京と埼玉で、関東経済産業局主催の「知財コンサル人材発掘・養成セミナー ~中小企業の経営課題に応える知的財産活動のポイントと支援のあり方~」が開催されます。
 最近はすっかり「知財コンサル」という言葉を見かけることが少なくなりましたが、久々に「知財コンサル」と銘打ったセミナーです(と思います、たぶん)。
 このセミナーのパネルディスカッションに登壇してショートプレゼンをさせていただく予定ですが、私自身は知財コンサルタントというわけではないので、副題(中小企業の経営課題に応える知的財産活動のポイントと支援のあり方)のほうに沿って、今年度お手伝いさせていただいたいくつかの公的事業についてお話しさせていただこうと考えています。
 その中で特に面白いのが、近畿経済産業局の調査事業で行った中小企業へのアンケート調査の結果です。
 中小企業の知財活動支援というと、どうも「国内市場の低迷 → 海外展開が必要 → 模倣リスクが高い → 海外での権利取得やオープン・クローズの使い分けが重要」といった直線的なシナリオに基づいて方向性が決まることが多い印象があるのですが、一口に中小企業といっても抱えている課題は様々で、知財活動に期待される効果も一様ではありません。そこで、企業の特徴や抱えている課題と知財活動との関連性を探るべく、知財活動が活発か否か、売上が増加傾向か減少傾向か、といった2つの軸に基づいて、中小企業を図のA~Dのグループに分類して、各々のグループに属する企業が自社の強みをどのように捉えているか、どのような経営課題に悩んでいるかを整理してみました(この分類は、事務局を務めていただいた株式会社ダン計画研究所さんのアイデアです)。
 ここで特に注目したいのが、BとCのグループです。
 知財活動は活発でなくても売上を伸ばしている企業は、何を強みとしていて、どのような経営課題に悩んでいるのか。
 逆に、活発に知財活動が行われていても売上が伸び悩んでいる企業が、強みと考えているのは何で、経営課題はどのようなものなのか。
 こうやって整理してみると、Bのグループにも単純に上記のようなシナリオを適用するだけでよいのか、Cのグループにも知財活動が貢献し得る余地がないのか、といった疑問に対して、少しばかりヒントが見えてきそうなのですが、ここから先の話にご興味をもたれた方がいらっしゃれば、2月24日(火)東京 又は 3月10日(火)さいたま にご参加いただけますと幸いです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。