経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

カメ系

2006-11-24 | 書籍を読む
 コンプライアンスについて1時間で学べるという日経金融新聞の書評を見て、「ウサギはなぜ嘘を許せないのか?」を読んでみました(あの「さおだけ屋」の山田会計士の監修です)。確かに1時間ほどで、あっという間に読める本です。
 コンプライアンス業務にどの程度役立つかはさておき、各章毎に「ウサギの教え」と題して、コンプライアンスを考える重要ポイントが7点に分けてまとめられています。これが結構、知財業務にも当てはまることが少なくありません。例えば、結果が出るには時間がかかる短期間ではなく長期で考える二者択一で考えるな人がやってるからというだけで真似してはダメだ何も手を打たないのが最悪だ、といったことです。
 要すれば、コンプライアンスというのは、ウサギとカメ風に言えば「ウサギ系」ではなく「カメ系」の業務ということです(その引っかけで、主人公にコンプライアンスを諭すキャラクターにはウサギが登場するのですが)。知財業務には、近年は即効性のあるウサギの役割が期待されることも少なくないようですが、本質的には「カメ系」に分類されるものであると思います。

ウサギはなぜ嘘を許せないのか?
マリアン・M・ジェニングス,山田 真哉,野津 智子
アスコム

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