磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
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世界一社風のいい会社を目指しています。

正しい道理の富

2016年11月25日 22時56分14秒 | オフ・ビジネス

わが社の仕入先の八幡ねじの鈴木社長が代表である日本道経会愛知支部が、
私が尊敬する『「良心」から企業統治を考える』の著者、一橋大学の田中一弘先生
講演を開催するので、我が如水会名古屋支部に協賛の依頼がありました。

本来であればその逆でなければならないところ、道経会さんが主催して
頂けるなんて、何とありがたいことでしょう!

協賛しなくとも、来るなと言われても、何が何でも聴きたい!
大喜びで馳せ参じました。


テーマは『渋沢栄一の「論語とそろばん」に学ぶ』。



 「社会を豊かにするという責任感が利益追求を後押しする」

 「利益の最大化が目的ではない。
  自社が長期的に成長発展できる再生産を可能ならしめる
  のに十分満足な利益が目的」

 「正しい利益でなければ永続しない」

1年半ぶりに聴く田中先生の講演は、以前にも増して実にエネルギッシュ
でした。
我々企業経営者に、何としても渋沢の教えを伝えたい、実践して欲しいと
いう、先生のピュアな想いがストレートに胸に飛び込んで来る。
そんな熱い、熱い講演で、聞いている内に、背筋がどんどん伸びてくる
感じがしました。


講演後の質疑応答がやって来ました。
喜んで挙手し、

 「渋沢栄一の教えは、先生の中で、日本的企業統治と
  どうつながっているんでしょうか?」

と尋ねたところ、最前列に陣取っていたので、田中先生が「おおッ!」と
小さく言われたのが聞こえました。先生にこう反応してもらえたことが
うれしかったです。

で、これに対する先生の答えは、

 「人間には良心と自利心という二つの心があって、渋沢が言って
  いるのは、自利心を否定する必要はない、ただし良心を頭ひとつ
  上にしろ ということです。これこそ、企業ガバナンスの要諦
  だと思います。 
  ところが今のガバナンスというのは、自利心で経営者を釣ろうと
  いうのが中心になってしまっている。
  もし今、渋沢が生きていたら、きっとそう言ったと思います」


今回で、田中先生の渋沢論を二度聴くことができました。
今度は、ぜひ、日本的企業統治についてお話を聴きたいです。

特に『企業統治』というと公開企業をイメージすることが一般ですが、
ファミリー企業においてこそ、特に重要なテーマだと思うんです。

これを先生の次の研究テーマにしてもらうことはできないかな~と
星に願いました。



田中先生、ありがとうございました。
そして鈴木社長、お世話になりました。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい (D社のH)
2016-11-25 23:24:51
磯輪さん
お久しぶりです。冒頭の写真の鈴木社長は、大学の先輩であり、私が現役のころ、三方善について教えを受けました。懐かしいですね。
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ご一緒に! (磯輪)
2016-11-27 17:10:24
 D社のHさん

実は、昨夜、サンロフトの松田さんと会いました。
松田さんから、

 「Hさんともまた会いたい。
  久しぶりに経営者オフサイトやりましょうよ」

とHさんの話が出ました。

来年になると思いますが、ぜひ集まりましょう!
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