EM燻炭団子敷設は出来ましたでしょうか。
地温上昇と共に、苗定植や種まきの時期にもなりますが、同時にEM活性液を仕込み頻繁に使用して行く季節ともなりました。
EM活性液は発酵技術が必要になります、と紹介すると、大抵の人は尻込みする。まず未知の世界であり、発酵と裏腹に腐敗があると聞いて完全に目が点になってしまう。
しかし、初心者でも注意点を守って製造した人で失敗した人はいないのだから、まずは、上級インストラクターの指導を仰ぎ、ノウハウを蓄積する事が大切。
EM1次活性液製造上の注意点とは、
1)清潔な容器で発酵させる事。発酵が腐敗になってしまった容器は廃棄して再利用しない事。
2)EM資材の混合割合を守る事。2Lペットボトルでは、EM1型(40cc)、糖蜜(40g)、自然塩(4g)、セラミックス(4g)が基準。
3)発酵期間中は空気が入らない様キャップをしっかり閉め、暖かい場所に置き、毎日ガス抜き(二酸化炭素)を励行する事。
の3点となる。
また、EM2次活性液を造る場合は、2)のEM1型をEM1次活性液と読み替えて製造する。ただし、その場合のEM1次活性液の量は、40ccではなく60ccとする事を勧める。
EMクラブ「GX湘南」では4月18日(土)午後1時より寒川シルバー人材センターでEM活性液の実習を行います。飛入り歓迎です。2Lペットボトルを数本持参下さい。
出来上がったEM燻炭団子。これを使ったジャガイモ定植前の作業を紹介します。あらかじめEMボカシをすき込み、発酵熟成効果で土壌改良を済ませた畝下30cmに敷設するのです。
まず、スコップで竪穴を掘り、乾燥したEM燻炭団子を1個づつ敷設、その上を土で覆い整地したらお終い。簡単な作業で、これが終われば直ぐに定植が可能になります。
また、定植する際にはコンパニオンプランツ(サトイモ)をお隣に植えます。これで今年の豊作は間違いない処。
夏場の水やりやEM活性液散布(希釈液)等をコマめに行って下さい。また、梅雨時には降雨に合わせてEM活性液を薄めずに根元にジャブジャブ撒いて見ましょう。更に甘くて美味しい野菜が出来ます。
そんな訳でEM活性液は大目に造る事をお勧めしています。
EMクラブ「GX湘南」では第13回EM勉強会を下記の日程で開催します。初参加も含め多くの方々の参加をお待ちしております。事前エントリーは不要です。
日時:4月18日(土) 午後1時~3時
内容:EM活性液作成
場所:寒川シルバー人材センター談話室
費用:200円(会員無料)
備考:2Lペットボトルを数本お持ち下さい。
尚、5月16日(土)の第14回勉強会ではEMボカシを作成する予定です。
ビタミン豊富で無毒で美味しい野菜造りに欠かせないもの、それは充分な太陽光如何に尽きる。しかも、直接間接的に太陽光で炭素同化作用や窒素同化作用を行えるようにしなくてはならない。直接的な太陽光は論を待たないが、間接的となると何を言うのかと考えてしまいがちだが、土壌中の微生物は植物が利用できない太陽光を利用する事が出来る事を言う。微生物は代謝しながら、植物が利用できる物質を供給する事が出来ると言う。
以前にも解説したが、直接の太陽光利用率は3%と僅かだが、微生物を使えば倍化するとも言われている。この微生物には善玉、悪玉、日和見の3種類が居るが、EM(有用微生物)を使えば善玉が優占する土壌を保つ事が出来る為に、収穫も自ずと良くなる。限界突破するような収穫が出来る環境は、地上と地下のバランス良い管理がなされているものだ。
効を焦って化学肥料を使った作物とは違い、美味しい野菜が期待できる。問題は形が概して不揃いとなるが、家庭菜園では気にならないだろう。
EMボカシとEM活性液だけで作れる家庭菜園野菜には、ジャガイモ、キュウリ、ナス、カボチャ、スイカ、インゲン、エンドウ、キヌサヤ、イチゴ、トマト、エダマメ等、多くがある。
どうだろうか。今年は徹底してEM栽培で美味しい野菜造りを楽しんで見ませんか。
EMクラブ「GX湘南」では、その野菜造りの為のEM指導をしています。
EM農業資材にはEM活性液とEMボカシ、EM燻炭団子があります。用途に応じて使い分けて下さい。
1)EM活性液:
a)土壌改良(10倍希釈)、植物成長促進用(20~50倍希釈て使用)
b)葉部の活性向上用葉面散布(春の幼芽は500~1000倍希釈、夏場の生育葉には10~100倍希釈)
c)住生活(消臭:50倍希釈、室内病原菌対策:200倍希釈、靴や床の手入れや洗車:20倍希釈)
注意!希釈したら1~2日以内に使い切る事。雑菌繁殖で効果が落ちる事があります。
2)EMボカシ:
a)土壌改良及び自然肥料(N):1kg/㎡を施用し、約1か月発酵熟成して植付けて下さい。
ジャガイモやトマト、キュウリ等の連作障害対策に有効です。
3)EM燻炭団子:
a)深度土壌改良(深さ30cmに50cm間隔で畝造りの際に施用)
EMクラブ「GX湘南」では、毎月定期的に上記EM農業資材作り教室(勉強会)を開催しています。
参加はどなたでも出来ますが、資料代やEM資材代(200~500円)をいただいています。しかし、年会費1000円で会員になれば、全ての勉強会は無料で参加できますのでお得です。
EM資材はEMの基本資材である「EM1型」と目的別資材である「EM3型(光合成細菌主体)、「EM7型(成長促進剤)」、「EMW型」(EM1に柑橘系の匂いと共に、透明に近い液にしたもの)があります。
また、各自で造る派生展開資材として「EM1型」を使って発酵させた「EM活性液」、米糠や骨粉にセラミックスを混ぜEM活性液を適量加え発酵熟成した「EMボカシ」、米糠の代わりに土を使い団子状にした「EM団子」があります。
EMの基本は「EM1型(1Lで2000円+消費税)」である。このEM1型の中には酵母菌、乳酸菌等に加え光合成細菌が入っている。
EMの主役は光合成細菌であり、酵母菌や乳酸菌等は光合成細菌が働き易い環境を造る役目を負っている。EM1型を発酵させたEM活性液のpH(ペーハー)を3前後の強い酸性にするのは、光合成細菌が効果的に活動できる環境を整える事に他ならない。
このEM活性液を1か月以上強い日光に当てていると光合成細菌が増殖して、液の色が赤味(光合成細菌の色)を帯びて来るのが分かる。短時間に光合成細菌豊富なEM活性液を造る際に少量混ぜて使うのがEM3型だが、EM3型を使わなくても真夏に強い日光に当て1か月程掛けて造れば良質で強力なEM活性液が出来る。
最近、EM燻炭団子とかEM海水活性液なるものが話題となっているが、前者のEM燻炭団子は、EM団子を造る際に燻炭を20~30%入れて造り、深度土壌改良に効果的、後者は水道水の代わりに海水を使うだけと考えて良いだろう。中には人工海水を造ろうとする人がいると聞くが、水道水より高額になるのでお勧めしない。
問題は使用方法にあるが、これは次回に再度解説する。