下の写真は何だと思われますか?
タイトルに示すように「畜産汚水」です。
それでは、ここはどこでしょうか?
中国ではありません。日本です。
日本では、平成11年11月1日に「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」(家畜排せつ物法)が施行されてから、堆肥化処理施設や浄化処理施設が整備されて、野積みや素掘りの問題は解消されたことになっています。
しかしながら、適正に処理している農場がある一方で、未だに写真に見られるような不適切な処理(素掘りなど)が行われているところが全国各地にあります。
また、汚水の処理施設が整備されていても、その管理がずさんでうまく処理できていない農場も少なくありません。
未処理の窒素分が湖沼や河川、海洋に流出すると、富栄養化の原因ともなります。特に、亜硝酸、硝酸は土壌と同様にマイナスイオンのため、土壌に保持されずに地下水に浸透しやすい特徴があります。
硝酸塩・亜硝酸は人体に有害であり、汚染された地下水は健康に影響を与えます。特に、乳幼児の場合には、チアノーゼの症状を引き起こす、メトヘモグロビン血症にかかります。また、亜硝酸は、胃でアミノ酸と結合して、発ガン性物質であるニトロソアミンを生成します。
このため、一定以上の規模の畜産業では、水質汚濁防止法で「アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸性化合物」の排水が規制されています。たとえば豚の場合、畜舎の面積が50m3以上であれば対象となるため、ほとんどがこれに該当します。
この排水の許容限度は100mg/Lとなっていますが、平成22年6月30日までは暫定排水基準900mg/Lが適用されています。
しかし、行政担当者の中には、このことを知らない人もいるのには驚きです。
因みに、「アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸性化合物」の許容限度の算出式は下記になります。
[ アンモニア性窒素×0.4+亜硝酸性窒素+硝酸性窒素 ]
世界経済の低迷、物価の下落で、安くないと売れないといった状況にありますが、環境対策なくして健全な経営はあり得ません。また、消費者である私たちも、環境や健康を守るために、商品にはそれに必要な経費を加味した適正価格というものがあるということを認識すべきです。
【当ブログ中の関連記事】
・窒素バランスの変化が世界環境を悪化!(2007.12.9)
人気ブログランキング「健康・医療」へ
(ランキング参加中)
(よろしかったらクリックをお願いします。)
『環境と体にやさしい生き方』の補完ブログとして、『35歳からの健康応援ブログ』を開設しました。このブログでは、健康的な生活を実践するための具体的な情報を発信していますので、合わせてご覧ください。(都合により同様の内容となる場合があります。)
【gooブログ投稿記事一覧】
これまでの投稿記事は、gooブログ投稿記事一覧(http://www1.bbiq.jp/ecoecoweb/gooblog.html)で確認できます。
カテゴリー:[環境問題全般]・[地球温暖化]・[水質汚染・水不足]・[大気汚染]・[食料・エネルギー・資源]・[暮らし全般]・[食生活全般]・[食品添加物・化学物質]・[遺伝子組み換え作物・食品]・[電磁波]・[病気・アレルギー・薬]・[心の健康](今後、追加や変更の可能性があります。)
タイトルに示すように「畜産汚水」です。
それでは、ここはどこでしょうか?
中国ではありません。日本です。
日本では、平成11年11月1日に「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」(家畜排せつ物法)が施行されてから、堆肥化処理施設や浄化処理施設が整備されて、野積みや素掘りの問題は解消されたことになっています。
しかしながら、適正に処理している農場がある一方で、未だに写真に見られるような不適切な処理(素掘りなど)が行われているところが全国各地にあります。
また、汚水の処理施設が整備されていても、その管理がずさんでうまく処理できていない農場も少なくありません。
未処理の窒素分が湖沼や河川、海洋に流出すると、富栄養化の原因ともなります。特に、亜硝酸、硝酸は土壌と同様にマイナスイオンのため、土壌に保持されずに地下水に浸透しやすい特徴があります。
硝酸塩・亜硝酸は人体に有害であり、汚染された地下水は健康に影響を与えます。特に、乳幼児の場合には、チアノーゼの症状を引き起こす、メトヘモグロビン血症にかかります。また、亜硝酸は、胃でアミノ酸と結合して、発ガン性物質であるニトロソアミンを生成します。
このため、一定以上の規模の畜産業では、水質汚濁防止法で「アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸性化合物」の排水が規制されています。たとえば豚の場合、畜舎の面積が50m3以上であれば対象となるため、ほとんどがこれに該当します。
この排水の許容限度は100mg/Lとなっていますが、平成22年6月30日までは暫定排水基準900mg/Lが適用されています。
しかし、行政担当者の中には、このことを知らない人もいるのには驚きです。
因みに、「アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸性化合物」の許容限度の算出式は下記になります。
[ アンモニア性窒素×0.4+亜硝酸性窒素+硝酸性窒素 ]
世界経済の低迷、物価の下落で、安くないと売れないといった状況にありますが、環境対策なくして健全な経営はあり得ません。また、消費者である私たちも、環境や健康を守るために、商品にはそれに必要な経費を加味した適正価格というものがあるということを認識すべきです。
【当ブログ中の関連記事】
・窒素バランスの変化が世界環境を悪化!(2007.12.9)
人気ブログランキング「健康・医療」へ
(ランキング参加中)
(よろしかったらクリックをお願いします。)
『環境と体にやさしい生き方』の補完ブログとして、『35歳からの健康応援ブログ』を開設しました。このブログでは、健康的な生活を実践するための具体的な情報を発信していますので、合わせてご覧ください。(都合により同様の内容となる場合があります。)
【gooブログ投稿記事一覧】
これまでの投稿記事は、gooブログ投稿記事一覧(http://www1.bbiq.jp/ecoecoweb/gooblog.html)で確認できます。
カテゴリー:[環境問題全般]・[地球温暖化]・[水質汚染・水不足]・[大気汚染]・[食料・エネルギー・資源]・[暮らし全般]・[食生活全般]・[食品添加物・化学物質]・[遺伝子組み換え作物・食品]・[電磁波]・[病気・アレルギー・薬]・[心の健康](今後、追加や変更の可能性があります。)