環境と体にやさしい生き方

環境の悪化は生物系全体に大きな影響を与えています。環境と体にやさしい健康的な生活を考えるための新鮮な情報を紹介します。

タバコのポイ捨ては深刻な環境問題

2011年12月07日 | 環境問題
相変わらずタバコのポイ捨てが後を絶ちません。
通勤途中で、車の中から火のついたままのタバコを投げ捨てるのをよく目にします。また、歩きタバコをしていた人が、路上や側溝のグレーチングの中に捨てる光景も日常茶飯事です。

日本たばこ産業(JT)は、コマーシャルで「マナーを携帯しよう」と携帯灰皿の利用によるマナーの向上を呼びかけていますが、マナー欠如の愛煙家がまだまだ多いように思えます。車からタバコを投げ捨てる人は、『自分の車の中は、たとえそれが灰皿であっても汚したくない。』という意識なのでしょうか。

 
(路上とスーパー駐車場に投げ捨てられたタバコの吸殻)

タバコの吸殻を投げ捨てる人は、これが環境を汚し、巡り巡って自分自身や家族の健康にも害を及ぼしているという認識がないのでしょう。また、タバコを吸わない人の中にも、吸殻が環境に与えている深刻な現実を十分知らない人が多いのではないでしょうか。

ここに、驚くべきデータがあります。米国の環境保護団体オーシャン・コンサーバンシーなどが、2006年9月から10月にかけて日本を含む68カ国の海岸で調査した結果、約800万個のごみを回収し、そのうちタバコの吸殻(フィルターを含む)が全体の4分の1と最多だったというのです。


【海岸で回収されたごみの数ランキング】
 吸い殻
  190万個
 食品の包装・容器
  77万個
 ふた・キャップ
  70万個
 プラスチックなどの袋類
  69万個
 プラスチック製飲料瓶
  57万個

 (※オーシャン・コンサーバンシーによる)

また、少々古いデータですが、米国の海洋自然保護センター(CMC)による1993年国際ビーチクリーンアップの報告書でも、海のゴミで最も多いのがタバコのフィルターとなっています。CNCの調査では、3年連続してタバコの吸殻が最も多かったというデータもあります。

これらのタバコのフィルターは、海や海岸に直接捨てられたものだけでなく、多くは陸上で捨てられ、側溝から川を経由して海に流れ込んだものです。小さいものなので、鳥がついばんだり魚や亀が食べて窒息死することもあります。

タバコメーカーは、マナーの向上だけでなく、ポイ捨てが環境に与えている影響面からのコマーシャルも行ってほしいものです。そうすることで、愛煙家だけでなくタバコを吸わない人も関心を持ち、ポイ捨てをする人のけん制にもなるのではないかと思います。。(JTとしては、企業に対する風当たりが強くなって、売上げ低下が予想されるのでかなり難しいことかも知れませんが。。。。)


また、「携帯灰皿はおしゃれ」キャンペーンの展開も効果があると思います。
調べてみると、さまざまなタイプの携帯灰皿が市販されています。基本的に、「携帯灰皿を持っていない人にはタバコは売らない」というシステムにすれば、タバコのポイ捨ては激減すると思います。

ご参考までに、市販されている携帯灰皿のいくつかを紹介します。
身近な人に、さりげなくプレゼントとして贈られてはいかがでしょうか?

ABITAX(アビタックス) アウトドアアッシュトレイ チタニウムシルバー 4301
クリエーター情報なし
ABITAX(アビタックス)


Zippo ジッポー 携帯灰皿 HA-15H
クリエーター情報なし
Zippo


LEADWORKS モバイルアシュトレイ フラスコ ホワイトレザー 38662
クリエーター情報なし
LEADWORKS (レッドワークス)


(2011.12.7に一部加筆しました。)

【参考文献等】
MSN産経ニュース 海のごみ、吸い殻が25%
・プラスチックの海 佐尾和子・丹後玲子・根本稔編 海洋工学研究所出版部


※健康参考:首こり、肩こりのサイト
 よくわかる首こり、肩こり解消法

・ホームページ「環境と体にやさしい生き方」


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マナー問題は嘘 (美人薄煙)
2011-02-19 03:30:11
JTはタバコ問題を矮小化するためにマナーを叫んでます。

タバコは手軽なもの(ポイ捨てすれば手間がかからない)として宣伝広告し、世間に広めてきたのに、批判が高まると「悪いのはマナーの悪い喫煙者です、弊社はマナーアップに取り組んでいます」という責任転嫁が得意ときたものです。

本当のタバコ問題を、マナーの問題にだけ焦点を合わせ、そこに諸問題をすり替えて批判をかわし、しかも批判の槍玉にあがらないように立ち回る最低最悪の企業です。

本当のタバコ問題とは、健康問題は言うまでもなく、タバコ製造による大規模な森林伐採が起きるなど環境問題、企業の隠蔽・捏造問題、コンプライアンス、安全管理、貧困問題、マスコミ問題、利権・既得権問題、薬物問題、食の安全、虐待、など。

これら全ての責任を正しく取るのが、企業としての筋でしょう。

また無償で携帯灰皿を配布してますが、吸える環境を残す事で、喫煙率を維持するのが狙いです。タダより高い物は無い、の言葉の通りです。
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