社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

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「心神喪失」の鑑定結果が意味するもの(その1) --渋谷夫殺人、歌織被告精神鑑定--

2008-03-11 18:03:37 | 事件、事故

 渋谷の夫殺人バラバラ事件の三橋歌織被告が無罪になる可能性が出てきた。10日に行なわれた公判での被告に対する精神鑑定で、弁護側と検察側が共に心身喪失の判定を下したからだ。この結果から一体何が読み取れるのだろうか。

 公判での鑑定によると、まず弁護側の鑑定医は、「歌織被告は幼少時、父親から暴力的な体罰を受けていた。夫から暴力を受け、犯行当時も、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の状態が続いていた」と報告。次に検察側の鑑定医も、「PTSDに加えて不安障害などにかかり、犯行時には急性の短期精神病性障害を発症していた」と報告。更に同障害の発症理由について、「強度の睡眠不足と、夫の帰りを自宅で1人で待つ間に、極度に緊張が高まり、大きな混乱に陥ったのが原因」と報告した。つまり何れも歌織被告は犯行時に心神喪失状態で責任能力がなかったとする鑑定結果だった。

・「歌織被告は心神喪失」検察・弁護双方鑑定医が報告
(2008年3月10日13時50分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080310-OYT1T00302.htm

 この鑑定結果に基づき、裁判所が被告の責任能力がなかったか或いは低かったと認定すれば、歌織被告には無罪を含めた軽い刑にしか課されないことになる。

 しかし、この鑑定結果には懐疑的な見方もある。鑑定医が示した「短期精神病性障害」に関してある精神科医は次のように指摘した。「父親の虐待や夫の暴力で、相当のストレスがたまっていたのを知的な能力で押さえつけていたのも知れない」と一部理解を示しつつも一方で、「回復すれば症状は表に出ないので、被告人質問でも特に変わったところがないように見える。その点では『都合のいい病気』といえる」とも指摘した。

 また、別の精神科医は「犯行時の記憶がはっきりしており、意識障害があったとは言い難いのではないか」とするなど、今回の診断に疑問を投げかけている。

 更に、今回の公判での鑑定は検察側、弁護側双方の鑑定医による事実上の「共同鑑定」という形で行われたことについても、相反する立場の鑑定医が一緒に鑑定するのは違和感があり、公平性に欠けるのではないかという疑問の声がある。

・歌織被告公判 鑑定の妥当性めぐり専門家も賛否両論 03/10 20:57
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/128858/
・歌織被告公判 裁判員制度見すえ新方式「対質」採用 03/10 20:59
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/128871/

 今回の鑑定の件で注目すべき点は2つある。1つ目は鑑定結果の正当性の問題だ。そして2つ目は検察側、弁護側双方の鑑定医が証言台に立ち、鑑定書の提出を省略して鑑定医が鑑定結果をそれぞれ口頭で報告するという異例の方式が取られたという点だ。

 まず、鑑定結果の正当性の問題だが、これはフェミニズムの影響が蔓延している現状では、心神喪失に無理矢理こじつけたと言われても仕方ないだろう。特に歌織被告が殺害された夫からDVを受けていたことや、更には父親からも幼少時に虐待を受けていたなど、その暴力的被害を過大評価している感は否めない。

 更に、こうしたDVの存在を過剰宣伝することにより、DV対策の必要性をより強く社会に訴えたいというフェミ陣営の思惑があるのも間違いない。

 ところで、歌織被告は本当に心神喪失だったと言えるのだろうか。彼女は殺害された夫と結婚する前から既に交際相手がいて、夫と結婚後も暫くその男性と交際していたという。また結婚後も夫婦喧嘩が絶えず、決して安定した夫婦関係ではなかったようだ。

 更に、歌織被告がDVを受けたとされる、顔を殴られ鼻を骨折したというのも、発端は歌織被告が当時通っていたスポーツクラブで知り合った男性とメール交換していたことを夫に見つかり、それで口論になった結果である。だが歌織被告はこれを契機に夫との間で公正証書を作成し、離婚の際は夫が慰謝料3600万円を支払うなど2人の関係で優位な立場を手に入れている。

 歌織被告は夫より2歳年上、また結婚後も暫く二股をかけるなど素行は明らかに不純だ。年下の男性の方が手玉に取り易いということで結婚したのか、理由は定かではない。しかしこうした歌織被告の一部を見るだけでも、そこには駆け引きが巧みな女という印象が強く、とても清純な大和撫子の印象とは程遠い。
(続く)

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